塩見・悪沢・赤石【椹島-蝙蝠岳-塩見岳-烏帽子岳-小河内岳-荒川三山-赤石岳-椹島】

2024年08月09日(金) 〜 2024年08月12日(月)

• GPS: 27:05
• 距離: 66.0km
• 登り: 5,889m
• 下り: 5,888m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:28
• 休憩: 0:12
• 合計: 6:40

距離 18.0km 登り 1,825m 下り 352m

8:27 スタート地点
8:29 椹島ロッジ
8:36 8:37 赤石岳東尾根コース登山口
8:41 滝見橋
10:40 二軒小屋ロッジ
11:18 11:29 蝙蝠岳登山口
12:09 中部電力施設
15:07 徳右衛門岳

2日目

• 山行: 7:43
• 休憩: 0:23
• 合計: 8:06

距離 18.2km 登り 1,557m 下り 1,366m

5:52 徳右衛門岳
6:53 6:54 四郎作ノ頭
7:16 7:22 蝙蝠岳
8:21 北俣岳
8:34 北俣岳分岐
8:59 9:08 塩見岳
9:09 塩見岳西峰
9:47 9:49 塩見小屋
11:16 本谷山
11:48 三伏山
11:54 11:57 塩見・烏帽子分岐
12:51 烏帽子岳
13:28 13:29 前小河内岳
13:53 小河内岳避難小屋
13:55 13:56 小河内岳
13:58 小河内岳避難小屋

3日目

• 山行: 6:32
• 休憩: 0:24
• 合計: 6:56

距離 15.8km 登り 1,592m 下り 1,765m

4:57 小河内岳避難小屋
5:01 小河内岳
5:53 大日影山
6:02 瀬戸沢の頭
6:23 板屋岳の肩
6:27 板屋岳
6:59 7:01 高山裏避難小屋
7:21 7:25 高山裏縦走路水場
9:09 9:13 前岳
9:26 9:27 中岳
9:30 9:32 荒川中岳避難小屋
10:03 10:09 悪沢岳
10:39 10:41 荒川中岳避難小屋
10:45 中岳
11:05 11:08 お花畑（荒川前岳南東斜面）
11:53 荒川小屋

4日目

• 山行: 4:22
• 休憩: 0:42
• 合計: 5:04

距離 14.0km 登り 915m 下り 2,405m

4:21 荒川小屋
4:48 4:49 大聖寺平
5:21 5:31 小赤石岳の肩
5:40 5:41 小赤石岳
5:48 5:49 赤石岳・小赤石岳間分岐
6:00 6:03 赤石岳
6:04 6:13 赤石岳避難小屋
6:16 6:17 赤石岳
6:28 6:32 赤石岳・小赤石岳間分岐
6:53 6:56 北沢源頭
7:27 7:31 富士見平
7:51 赤石小屋
8:25 8:26 休憩ポイント
8:34 8:36 カンバ段
9:16 9:18 赤石岳東尾根コース登山口
9:24 椹島ロッジ
9:25 ゴール地点

天候

一日目：晴れのち曇り（遠くで雷光）
二日目：晴れのち曇り時々雨
三日目：晴れ時々曇り
四日目：晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

畑薙第一ダム臨時駐車場に駐車し、東海フォレスト送迎バス（行き：7:30発　帰り：10:30発） を利用

コース状況／危険箇所等

特にありません。
二軒小屋から蝙蝠岳までも道は明瞭でした。

その他周辺情報

白樺荘（今だけ畑薙荘）の温泉施設が故障のため、水道水の風呂でした。（サウナなし）

写真

8/9 8:28

久しぶりの椹島です。6年ぶりですね。
定時より早くバスが出発したので、スタートが早くて助かります。
バスから下りて、みな思い思いに歩き出します。

8/9 8:43

6年前は、ここから千枚小屋に向けて橋を渡りました。

8/9 9:57

これまで2度の椹島は雨模様でしたが、今回は晴れ！です。

8/9 10:41

大井川の起点に到着しました。
二軒小屋はすぐそこです。

8/9 10:44

大井川の滝です。
爆音をたてています。

8/9 10:50

二軒小屋は少し高台にあるようです。
今回はパスして、先を急ぎます。

8/9 11:16

林道が崩落しています。この先に登山口があるようです。

8/9 11:18

やっと登山口に到着しました。
歩き始めて3時間弱かかりました。

8/9 12:04

尾根をひたすら登っていきます。

8/9 12:11

途中、中部電力の管理棟があります。
その脇の階段を登っていきます。

8/9 12:45

まだまだ登っていきます。

8/9 14:36

手振れを起こしていますが、徳右衛門岳手前の水場分岐に到着しました。

8/9 14:41

水はほんのわずかに流れている程度でした。
しっかり補給しておきます。

8/9 15:07

本日の唯一のピーク、徳右衛門岳に到着しました。
今日の寝床を探して、ビバーグします。

8/10 5:54

二日目のスタートです。
テントを撤収しました。

8/10 6:02

左手の樹間から悪沢岳が見えました。

8/10 6:06

右手の先には蝙蝠岳が見えました。
きれいな稜線と山です。

8/10 6:51

森林限界を越えました。
悪沢岳と荒川中岳ですね。

8/10 6:51

振り返って、歩いてきた稜線と徳右衛門岳、その奥に富士山です。

8/10 6:52

蝙蝠岳は美しい山容です。

8/10 6:57

左手には、今日の泊地の小河内岳（左）が見えています。
中央が前小河内岳、右が烏帽子岳です。

8/10 7:17

蝙蝠岳の頂上に到着しました。

8/10 7:17

南アルプス北部の山々が見えています。仙丈ヶ岳、間ノ岳、農鳥岳、鳳凰三山（奥）が見えています。
北岳と甲斐駒ヶ岳は間ノ岳にかぶって見えないようです。

8/10 7:22

荒川三山とその奥に赤石岳が見えています。

8/10 7:22

北俣岳を経由して、塩見岳に向かいます。

8/10 7:49

素晴らしい稜線です。
とても楽しく歩けます。

8/10 8:19

雲が出てきました。

8/10 8:20

雲の上に北アルプス（穂高岳、槍ヶ岳）が顔を出しています。

8/10 8:21

塩見岳はすぐそこです。

8/10 8:22

仙丈ヶ岳は雲に隠れてしまいましたが、仙塩尾根が一望できます。

8/10 8:31

こちらは今歩いてきた稜線です。

8/10 8:36

仙塩尾根に合流しました。

8/10 8:59

塩見岳の頂上です。
今期2度目の登頂です。

8/10 9:00

塩見岳の西峰です。

8/10 9:00

だいぶガスってきちゃいました。

8/10 9:00

蝙蝠尾根はまだ見えています。

8/10 9:10

塩見岳の西峰に来ました。

8/10 9:13

塩見小屋に向けて下ります。

8/10 9:44

塩見小屋に到着しました。

8/10 10:19

権衛門山の登山道脇に鹿が！
こんなところまで。

8/10 10:31

本谷山に登る前に昼食をとります。

8/10 11:16

本谷山を通過します。

8/10 11:25

のぞき岩は、今回もガスって覗けず・・・。

8/10 11:49

三伏山に到着です。
三伏峠はすぐそこです。

8/10 11:54

三伏峠に到着しました。

8/10 11:56

三伏峠小屋のテント場は満杯です。

8/10 12:00

三伏峠の水場に寄って補給します。

8/10 12:45

烏帽子岳まであとちょっと。
完全にガスってます。

8/10 12:51

烏帽子岳に到着です。

8/10 12:51

完全にガスって、何も見えません。

8/10 13:20

前小河内岳を通過します。

8/10 13:21

ガスは濃くなっています。

8/10 13:31

ライチョウの親子（メス、ヒナ2羽）が登山道にいました。

8/10 13:55

小河内岳に到着しました。
なんと、小河内岳避難小屋はテント泊ができないようです。
仕方なく、小屋泊に変更します。

8/10 18:14

夕方に一瞬ガスが晴れました。

8/11 4:58

三日目のスタートです。
ガスの中です。

8/11 5:01

小河内岳に登り返して、歩き始めます。

8/11 5:16

陽が昇ってきました。
幻想的な景色です。

8/11 5:16

富士山が浮かんでます。

8/11 5:21

高度を下げたので、樹林帯歩きになります。

8/11 5:55

ガスが晴れて青空が広がります。

8/11 6:59

高山裏避難小屋に到着しました。
小河内岳から2時間かかりました。頑張れば、昨日はここまで来れたかも。

8/11 7:07

小屋の周りはコケの森です。

8/11 7:21

登山道脇に水場があります。

8/11 7:48

トラバース道を歩いていきます。

8/11 7:56

ガスが晴れて、小河内岳が見えています。

8/11 8:16

トラバースが終わり、カールの直登になりました。

8/11 8:31

森林限界を再び越えて、周囲の景色が見えるようになりました。
カールの地形がよくわかります。

8/11 8:55

きれいなカール地形です。

8/11 8:55

カールの上部は岩峰が並びます。

8/11 8:56

そろそろ稜線に出る頃でしょうか。

8/11 8:58

カールを登り切り、稜線に出ました。
赤石岳や聖岳をやっと見ることができました。

8/11 9:01

塩見岳（右端）から歩いてきた稜線が一望できます。

8/11 9:01

あとひと登りで、荒川前岳です。

8/11 9:05

今日も眺望は最高です。

8/11 9:07

荒川前岳の稜線越しに、赤石岳を望みます。
明日のルートです。

8/11 9:10

荒川前岳と中岳のコルが見えました。

8/11 9:11

稜線に出ました。
荒川前岳に行きます。

8/11 9:12

荒川前岳の頂上です。

8/11 9:13

西方面は崩壊が進む岩峰です。

8/11 9:13

荒川中岳、悪沢岳です。
左奥には塩見岳です。

8/11 9:14

荒川前岳の頂上部分には複数のクラックが発生しています。
いずれ、この頂上には立てなくなりそうです。

8/11 9:26

中岳を通過して、悪沢岳に向かいます。

8/11 9:30

荒川中岳避難小屋でコーラを手に入れました。
コーラ！、うまい！！

8/11 9:32

では、悪沢岳に向かいます。

8/11 9:53

予想通りの急登です。

8/11 10:04

悪沢岳の頂上に到着しました。
今山行で2座目の3,000メートル峰です。

8/11 10:05

塩見岳は遠いです。よく歩いて来ました。
これから中岳に戻ります。

8/11 10:18

この勾配はエグイですね。
慎重に下りて行きます。

8/11 10:22

中岳に登り返します。

8/11 10:46

先ほど通過した、荒川中岳の頂上です。

8/11 10:55

稜線から外れて、荒川小屋を目指します。

8/11 10:58

きれいなカール地形です。

8/11 11:05

鹿の防護柵をくぐって、お花畑を通過します。

8/11 11:29

荒川小屋に到着です。
だいぶ早い到着になりました。

8/11 18:27

夕陽が空を赤く染めます。

8/11 18:32

夕陽は直接は見えませんが、東の空がきれいです。

8/12 4:20

最終日。
早く起きたので、早めに出発することにしました。

8/12 4:31

東の空が明るんできました。
富士山も見えています。

8/12 4:45

大聖寺平を通過します。

8/12 5:22

陽が昇ってきました。

8/12 5:26

山肌が赤く染まります。

8/12 5:26

朝日と富士山の共演です。

8/12 5:28

荒川三山のシルエットです。

8/12 5:28

中岳と悪沢岳の間には、間ノ岳と農鳥岳です。

8/12 5:29

雲海の向こうには、中央アルプスです。

8/12 5:30

雲が一筋、登り竜のようです。

8/12 5:38

小赤石岳の肩まで来ました。

8/12 5:41

小赤石岳に到着です。

8/12 5:41

赤石岳に向かいます。

8/12 6:01

赤石岳の頂上に到着しました。
今山行で3座の3,000メートル峰です。

8/12 6:02

百間平、兎岳、聖岳に向かう稜線です。
こちらは、またいずれ歩きたいですね。

8/12 6:02

頂上の東端に行ってみます。

8/12 6:02

霞の向こうの富士山がとてもきれいです。

8/12 6:02

聖岳ですね。

8/12 6:07

頂上の東端です。

8/12 6:08

赤石岳の頂上には人がいっぱいです。

8/12 6:09

本当に遠くまでよく見えます。

8/12 6:12

荒川中岳の頂上の左から塩見岳が見えています。右には甲斐駒ヶ岳ですかね。

8/12 6:31

椹島に向かって下ります。

8/12 6:59

小赤石岳からの尾根にのります。

8/12 7:10

何度も見上げて、名残惜しみます。

8/12 7:26

富士見平を通過します。

8/12 7:31

何度も振り返って、この素晴らしい景色を目に焼き付けます。

8/12 7:48

赤石小屋を通過します。
12時00分のバスを狙っていましたが、10時30分に間に合いそうなので、ペースを上げて下りることにしました。

8/12 7:50

聖岳とその右に兎岳です。

8/12 7:50

最後の赤石岳です。

8/12 8:43

樺段まで下りてきました。

8/12 9:18

椹島の車道に到着です。
10時30分のバスには十分すぎるほどの時間です。

8/12 11:28

畑薙第一ダムの臨時駐車場まで戻ってきました。
帰りは悪沢岳号でした。（行きは、リース車両でした。）

撮影機器：

Canon PowerShot G7 X Mark II Canon

OPPO Reno7 A OPPO

装備

個人装備

MARMOLADA（SCARPA）

感想

tomtan

中央アルプス縦断から1週間、せっかくの山の日の連休がもったいなく、かつてから憧れていた、蝙蝠尾根を歩くことにしました。
中央アルプスから帰ってきてからの計画立てだったので、東海フォレストの小屋泊は荒川小屋の一択でした。蝙蝠尾根上でテント泊、小河内岳避難小屋でテント泊、荒川小屋で素泊まり、の3泊4日の計画です。

椹島→二軒小屋・蝙蝠岳登山口
舗装されたロード12キロをひたすら歩く。椹島までの道路も以前より整備がされているように思いました。中央リニア新幹線の工事の影響ですかね。

蝙蝠岳登山口→徳右衛門岳
　60.8％（標準タイム4時間20分、実質タイム2時間38分）
勾配がきつくなったり、緩くなったりを繰り返しつつも、登り一辺倒で徳右衛門岳の頂上まで登り詰めます。頂上の手前で水場への分岐点がありますが、かなり下り、砂利で埋まった沢で耳を澄ますと、水流の音が聞こえ、ぽっかり穴の開いたところから水が流れています。
テントの設営は、頂上を蝙蝠岳方面に数分のところに2か所（それぞれテント一張分）のスペースがありました。

徳右衛門岳→塩見岳
　56.0％（標準タイム2時間30分、実質タイム1時間24分）
始めは樹林帯歩きですが、森林限界を越えると、幅の広い稜線歩きが始まります。塩見岳まで続く美しい稜線を気持ちよく歩きました。

塩見岳→三伏峠
　66.4％（標準タイム4時間10分、実質タイム2時間46分）
塩見小屋を過ぎると樹林帯歩きが続きます。本谷山への登り返しは、偽ピークに騙されないよう、心して登りました。

三伏峠→小河内岳（避難小屋）
　89.6％（標準タイム2時間15分、実質タイム2時間01分）
三伏峠で水を補給し、ガスの中に現れるピークを淡々とクリアする稜線歩きになりました。前小河内岳のピークにはなかなかたどり着けず、偽ピークに何度も騙され、心が折れそうに。ライチョウの親子に会えたのが唯一の救いでした。

小河内岳→高山裏避難小屋
　69.7％（標準タイム2時間55分、実質タイム2時間02分）
基本的に下り基調で、板屋岳への登りくらいでした。

高山裏避難小屋→荒川前岳
　80.0％（標準タイム2時間40分、実質タイム2時間08分）
樹林帯のトラバースが続き、カールの底から直登が始まります。最初はダケカンバの樹林の中を歩きますが、途中からは森林限界を越えて、カールを仰ぎ見ながらの登攀になります。

荒川前岳→悪沢岳→荒川前岳
　52.6％（標準タイム2時間55分、実質タイム1時間32分）
前岳と中岳のコルにザックをデポしたので、悪沢岳のピストンはとても快適に歩くことができました。中岳避難小屋でコーラが販売されていたので2本も購入しました。

荒川三山→荒川小屋
　123.6％（標準タイム55分、実質タイム1時間08分）
約350メートルを一気に下ります。途中のお花畑は見ごろを過ぎてはいましたが、よかったです。

荒川小屋→赤石岳
　68.3％（標準タイム2時間25分、実質タイム1時間39分）
朝日で赤く染まる山腹を歩き、今山行最後の3,000メートル峰の登山を楽しむことができました。赤石岳頂上を散策して、ゆっくり過ごしました。

赤石岳→椹島
　50.8％（標準タイム6時間10分、実質タイム3時間08分）
約2,000メートルの下りが続きます。赤石小屋でバスの時間を確認できたので、計画より2本早い、10時30分発のバスを狙って歩きました。1時間以上早く椹島に到着できたので、着替え、昼食、テント干しなどをしながら、バスの時間まで過ごしました。