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Yamareco

記録ID: 713305
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

初北アルプス!天気が味方した北穂高

2015年09月05日(土) 〜 2015年09月07日(月)
情報量の目安: A
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
Altenter oruru その他1人
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
22:48
距離
37.1km
登り
1,996m
下り
1,978m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:39
休憩
0:30
合計
7:09
距離 16.1km 登り 985m 下り 138m
5:35
26
スタート地点
6:01
8
6:53
7:06
5
7:58
8:02
15
9:36
9:37
67
10:44
10:51
109
12:40
12:41
3
12:44
2日目
山行
7:55
休憩
2:01
合計
9:56
距離 9.9km 登り 961m 下り 1,687m
3:49
7
3:56
3:59
166
6:45
6:46
20
7:06
8:16
25
8:41
111
10:32
11:18
5
11:23
11:24
97
13:01
44
3日目
山行
3:16
休憩
1:20
合計
4:36
距離 11.2km 登り 61m 下り 172m
8:26
8:28
49
9:32
9:47
43
10:30
11:33
11
11:46
ゴール地点
ルート詳細等は山行計画の方にあげております。
そちらを参考にしていただければと思います。
天候 1日目:晴れ 2日目:曇りのち雨 3日目:雨
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
さわやか信州号(高速バス)
料金(事前支払い)
行き:8400円(4列)
帰り:9000円(3列)
コース状況/
危険箇所等
●南稜取り付き点以降
20mの鎖→5mの鎖→短いハシゴ→22段のハシゴ
●南稜ルート
鎖→短いハシゴ
この辺りは、雪彦山で練習した成果か、問題なかった。

山頂手前のトラバースが不安

雨が降ったら危なそうな所が増える。
その他周辺情報 横尾山荘に風呂あり

バスターミナルに荷物預かり所有り
予約できる山小屋
横尾山荘
2015年09月05日 05:56撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
9/5 5:56
2015年09月05日 07:41撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
9/5 7:41
2015年09月05日 09:36撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
9/5 9:36
2015年09月05日 10:54撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
9/5 10:54
2015年09月05日 12:11撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/5 12:11
2015年09月05日 12:39撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/5 12:39
2015年09月05日 12:53撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
1
9/5 12:53
2015年09月05日 13:11撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
2
9/5 13:11
2015年09月05日 13:29撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
9/5 13:29
2015年09月05日 15:05撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
9/5 15:05
2015年09月05日 18:16撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
9/5 18:16
2015年09月05日 18:48撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3
9/5 18:48
2015年09月05日 18:58撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
2
9/5 18:58
2015年09月06日 07:11撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
2
9/6 7:11
2015年09月07日 13:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
9/7 13:01

感想

計画したのはいつからだろうか。
金剛山に行った時、同行者が何気なく言った「今度は北アルプスかな」
それが原動力になったのは間違い無かった。

全員北アルプス初心者。
どこへ向かえばいいの?山小屋に泊まる?テント借りる?何が必要なの?バスは何処から出ているの?
いっぱいの謎があって、それら総て冒険だった。
行き方を調べている時の気分は、宝物を探しているような気持ちだったし、
寝床を確保するだけでも候補が沢山出てくるのは、冒険者が旅の宿を選んでいるような。
装備だって、今までのもので足りるのかどうかすら怪しい。
天気もその日が晴れるのかなんて、まさに神のみぞ知ると言ったところ。

ひとつひとつ謎という不安を退治して向かったバス亭には、同じような格好に身を包んだ登山者でいっぱいだった。
計画は本当に大丈夫なのかという気持ち。
計画を立ててからここまで、あっという間のようにも感じたし、やっとここに来たとも感じた。
不安と期待で胸がいっぱいだった。

バスが来た。
行き先は僕達の新天地。

これからの冒険に思いを馳せて揺られて進むバスの中では、十分な睡眠を取ったとは言えなかった。
緊張とは違い、ただただ寝難い環境だった。
4列は辛いと解っただけ、勉強になった。

数度の休憩を挟み到着した場所は上高地バスターミナル
何度も調べて、何度も薄い画面で見た景色が目の前に広がっていた。
気温は幾つぐらいだったのだろう、とても寒かった。

トイレ休憩を済まし、事前に調べた道を進む。
幸い天気は晴れだった。
どうも明日は崩れるらしい。

そんな事は頭の端へ追いやりどんどん進む。
明神館に入り、珈琲を頂く。朝の珈琲は目が冴える。
途中に見える屏風岩を見た時には、同行者の話しかけに気付かないぐらいそちらに集中していた。

暫く歩くとちらりと涸沢ヒュッテが見えた。
あそこに1泊すると思うと気分が高揚した。
そして、右手の方に尖がった山が見える。

「まさかこんな所から槍ヶ岳が?!」

勘違いを起こし皆で記念撮影に興じる。
十分に撮影を終えてまず涸沢小屋で昼食。
カレーとモツ煮を食べた。
味の良し悪しはわからないけど、控えめに言って最高だった。
あと、山小屋の方が美人だった。

昼食を終え、ヒュッテへ向かう。
まだ残っている雪に驚き、ここでも写真撮影

ヒュッテで受付を終え、ヒュッテの展望テラスでゆっくりとした時間を過した後
軽く昼寝。
5時頃に食堂へ向かうともう食べれる様子。
急いで皆に知らせ僕達も晩御飯にありつく。
食材を運ぶのにも苦労しそうな山なのに、メニューはしっかりとしたもので皆驚いていた。
御馳走に違いなかった。

晩御飯を食べた後、星空やテントの光を見ようとまた展望テラスに上がった。
残念ながらの曇り空。
星空は見えなかったが、地上に輝くテントの光は少ないながらも、十分に存在を主張していた。
今回の山行で手に入れた宝物の一つといってもいいぐらい、僕の心を強く惹きつけた。

ヒュッテは、そこまで人数が多くなかったのか、一人1つの布団で寝ることが出来た。
明日はどうやら天気が悪いらしい。
ここまで来たのに山頂へ向かわないのはもったいなく感じ、早朝4時に出発する事に。
素早く布団へ潜り込み、明日の天気を祈りながら夢の中へ。



2日目、きちんと時間通りに目を覚まし準備を行う。
雪がちらついていたらしく同行者が教えてくれたが、全く分かっていなかった。

真っ暗をヘッドランプの光を頼りに進んでいく。
雨は大丈夫だろうか、ガレ場や鎖場、梯子は無事に抜ける事が出来るだろうか。
そんな事を考えているといっそう周りが暗く感じ、不安が身体を包んでいるようだった。

そんな心情と裏腹に順調に進んでいく。
問題と思っていた鎖や梯子の前に来た時には、既に周囲は明るくなっていた。
慎重にどんどん進んでいく。

雷鳥の姿を見つけようと必死になっていたが、どうも見つからない。
そのうち雷鳥のような鳴き声が聞こえてきた。
「ホ〜〜、ライチョウ!!」と自ら名乗りをあげるも珍しい。
前方を行く同行者の口から聞こえてきた気もするが、恐らくそれがそうなんだろうと納得し進む。

雨が振ったり止んだりしていた。
このまま耐えてくれと願い、それが通じたのか無事山頂に到着する。
しかし、周りは靄で覆われており、槍ヶ岳は見えなかった。
残念だ、無念だ、と思っていたら一瞬晴れて見えた!!

上機嫌になり、朝御飯を北穂高小屋で頂く。
事前にヒュッテで弁当を手配してもらい持って来たのだ。
そこで食べようと思ったのだけれど、テラスが寒すぎた。
北穂高小屋の売店が開いていたのもあり、中で御飯と珈琲を頂いた。

涸沢ヒュッテの弁当のガラはプラスチックのガラで、ザックの中に入れていてもかさばるし苦労した。
売店が開いているならば、北穂高小屋で朝食を頂けばよかったかもしれない。
そして、山小屋の方が美人だった。

御飯を食べ終えると回りはすっかり晴れていた。
天気のいい間に槍の姿や、記念撮影。
コレも間違いなく、心に残る、一生の宝物になると思った。
気分良く下山を開始する。
2日目に泊まるのは横尾山荘。
中々長い道のりだけれど、1日目に行った道なので大丈夫だと思った。

涸沢小屋に着くと、山頂の晴れ間は何だったのかと言うほど完全に天気は崩れていた。
レインウェアを着込み、ザックカバーを付ける。
雨に濡れても大丈夫なように、ザックの中身も出来る限りジップロックに入れていた。
問題は無かったと思う。

問題があったとすれば、雨が降ったときの気分の下がりようだった。
昨日来た道を戻るのだけれど、雨が降っているせいか、昨日より長く感じる。
雨が振った時登山のいいところ探しは難しい。
強いてあげるなら、瑞々しい緑が綺麗だったぐらいかな。

延々歩き、横尾山荘に到着した時には皆疲れていた。
ここで横尾山荘を選んだのは正解だったと思う。
なにせ、風呂がある。
山小屋で風呂に入れるだなんて、本当に贅沢だと思った。
乾燥室にレインウェアと靴を放り込み、指定された部屋へ向かう。
近年に改装されたようでとても綺麗だった。
山小屋というより、旅館のように感じる。

風呂の時間になると、急いで向かった。
残念ながら一番風呂とは言えなかったが、本当に風呂は有り難かった。
晩御飯も、ヒュッテと同じくらい豪華で御飯がとても美味しかった。

明日はいよいよ絵本の中のような世界から、自分の世界へ帰ることになる。
こんな世界を知る機会をくれた同行者の二人、そして今回来る事が出来なかったが山の素晴らしさを教えてくれたある方には言葉では言い尽くせない程の感謝の念を抱いている。
面と向かっては恥ずかしいので、この程度に留めておく。
感極まりすぎてティッシュの箱が1箱じゃ足りなくなってしまう。
そんな気持ちで床に就いた。




3日目
やはり雨だった。
仕方が無いことだと分かっていても、残念だった。
バスターミナルまで3時間。
登山以外で3時間も歩く事なんて普段は無い。
そんな普段なら長く感じる時間は、僕にとって短く名残惜しい時間になった。
徳沢園まで1時間。
そこから明神館まで1時間
さらにバスターミナルまで1時間。

徳沢園ではお土産をいくつか購入し名物のソフトクリームを食べた。
濃厚で美味しかった。
また来ようと、何度も思った。

明神館についた。
最初に飲んだ物と同じものを飲もうか迷ったけれど、
ソフトクリームカフェラテに心奪われ注文。
今更ながらここで2つ目のソフトクリーム。

そして、バスターミナル手前、河童橋に着いてしまった。
ついに、終わりが近づいている。
寂しい気持ちよりも、お腹が減っていた自分に少し笑った。
昼食には山賊弁当を食べた。
大きなカラアゲみたいなモノだった。
御飯の量にも文句は無く、これだけでお腹が膨れた。
またお土産を見る。お土産を選んでいる時はやっぱり寂しい気持ちが大きかった。

バスの時間になるまでに若干頭痛に悩まされた。
薬の用意を怠った自分が情けなかった。
同行者に薬を分けて頂き、何とか耐える事が出来た。

そんな事をしている間にバスが来た。
これに乗れば、今回の山行は終わり。
今更ながら3列シートのバスでよかったと思った。
あとはバスと電車を使って、自宅へ一直線。

今回の山行でも色んな事を経験させてもらった。
この冒険は数多くの宝物を手に入れたので成功したと思い込んでもバチは当たらないかな?
また来よう。

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