立山〜剱岳縦走


- GPS
- 48:45
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,858m
- 下り
- 1,874m
コースタイム
7/24:剱沢7:40-一服剱8:40-前剱9:40-平蔵のコル11:00-剱岳12:00-平蔵のコル13:30-前剱14:30-一服剱15:00-剱沢16:30(幕営)
7/25:剱沢6:20-別山乗越7:30-雷鳥沢9:00-室堂10:45-扇沢12:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース中、残雪が少しありますが軽アイゼンは必要ないと思います。 カニのタテバイの取付手前はベルクシュルントの中を少し歩きます。 下から登ってくるとタテバイへのペンキマークが見えにくいので、 間違ってカニのヨコバイ方面へ行かないように注意が必要です。 その他は特に注意箇所なし。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
出発前日の睡眠時間は1時間しか取れなかったが、三日間すべて好天に恵まれ、気持ちの良い山行となった。
扇沢から始発のトロリーバスに乗り、まずは室堂へ向かう。黒部ダムでは観光客ばりに記念撮影し、ダムの放水に見とれる。
室堂はガスがたちこめ気温が低かったが、1時間もすると夏山の天気となり快晴。暑さを感じ始める。
一ノ越までは準備運動のつもりだったが、着いたときには汗だく。前途に一抹の不安を感じる。
雄山頂上では冷えたコーラが売られており、強烈な誘惑に駆られるが、先は長いので見なかったことにする。
大汝山で長めの休憩をとり、腹ごしらえする。東の眼下には黒部ダム、西の眼下には室堂平が一望でき、眺望には事欠かない。
富士ノ折立でルートを間違えそうになり、うろうろする。内蔵助カールには大量の残雪が残っており、冬の積雪量が膨大であることを物語る。
別山の登りではかなり疲労が蓄積されたが、稜線に出たとたん剱岳と対面し、あまりの迫力に一瞬疲れを忘れ、そして言葉を失う。
ここから剱沢への下りは残雪とザレの斜面だが、傾斜が急なので気を抜くと転倒する。
何度か転びながらやっとのことでテント場に到着。自分は設営の申し込みに、友人は命の水(ビール)を買いに剱澤小屋へ足を伸ばす。
テン場は空いていたので平らな場所を2張り分確保でき、明るい気分で夕食の支度にかかる。
翌朝、今日も快晴である。
簡単な朝食を済ませ、いよいよ剱岳へ向かう。我々の隣にテントを張っていた男女の2人パーティは、自分たちでは手に余りそうなので剱岳には行かない、と言ってテン場から剱を眺めていた。
剱澤小屋を通過し、雪渓を横切って少し歩くと剣山荘に着く。新しくてきれいな建物だ。
剣山荘の裏手からまずは一服剱を目指す。けっこうな急な斜面を登り切って稜線に出ると富山湾が見え、海からの涼風が熱くなった身体を程よく冷やしてくれる。
一服剱の頂上で一休みして前途を見ると、本峰かと見間違うほどの高さで前剱が姿を現す。ここから本峰はまだ見えないのだ。
いったん下り、登り返して急斜面を行く。ザレあり、岩ありでけっこう緊張する。このあたりにも花は多く咲いているが、あまりじっくり眺めている余裕はない。
前剱の頂上で一休みしていると、なにやら足元にうごめく影が。よく見たら雷鳥の親子であり、親は砂浴びに余念が無い。
ここにきてやっと本峰の頂上が見えたが、そこにたどり着くまでの道は「険しい」の一言に尽きる。
平蔵の門、頭、コル、そしてカニノタテバイをビクつきながらなんとかクリアし、ガラガラの斜面に出て少し歩くと、頂上の祠が見えた。
互いに写真を撮りながら最後の詰めをゆっくり行い、頂上へ。
たくさん置いてある「剱岳」と書かれた木の札の中から一枚を持ち、満面の笑みで記念撮影。
その後はゆっくり休憩し、行動食などを食べ、周囲の眺望を楽しむ。富山湾には雲海が湧き、夏山らしさを演出している。
下りはまずカニノヨコバイでスリルを味わい、その直後のハシゴでスリルを味わい、前剱までは緊張の連続。
幸い雷雨の発生もなさそうなので、のんびりと下ってゆく。一服剱を過ぎると完全に安全地帯なので、頭の中は今夜の「命の水」のことしかない。
剣山荘の庭先で生ビールを飲んでいる人を見てからは、とにかく早くテントに戻りたい一心で疲れた身体を前に進ませる。
やっと帰り着いたテントでの500ml缶は、これまでに飲んだビールの中で最高の味だった…
扇沢からアルペンルートを利用して室堂に入山しましたが、50ℓ以上または10kg
以上)のザックを持ち込む場合、運賃の他に手荷物料金が片道210+400で610円かかり
ます。
剱沢の野営管理所ではテン場の受付のみで、ビール等の販売はそこから少し下った剱沢小屋になります。
下山後、大町温泉の「薬師の湯」で入浴しました。(大人600円)
お風呂は広く、清潔感もあり、爺ヶ岳を眺めながらのんびり入浴できます。
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