八ヶ岳・赤岳〜麦草峠
- GPS
- 56:00
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,885m
- 下り
- 1,474m
コースタイム
7月26日 赤岳石室ー硫黄岳石室―夏沢岳―東天狗岳ー中山峠―白駒荘(泊)
7月27日 白駒荘ー麦草峠
天候 | (25日)快晴 (26日)晴れ (27日)晴れ |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
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感想
「えっ、八ヶ岳に行くの?ぼくも行っていいかな?」
思えば私の山歩きもこの軽い一言ではじまっている。当時の私はハイキングすらあまり知らなかったし、ましてや『八ヶ岳』がどんな山かも知らなかったのである。さっそく買ったのが『夏山joy』これは私が買った最初の山岳雑誌だったのである。タイミング良く八ヶ岳を特集していたのだが、読んでいくうちに、すごいところにいくのかなと、少し不安になっていた。一応準備はしたものの塗り箸やおわん等を準備する等、かなりひどい装備だった。
当時は大阪駅のロビーに座り込んで、列車の出発を待っていたのである。休暇中で時間的な余裕のある自分はトップを確保、そのかわりに時間をつぶすのにかなり苦労した。夜行列車に乗るのも初めて、独特の雰囲気に少し圧倒されていた。
降りた駅は塩尻だろうか…よく覚えていない。とにかくタクシーで登山口の美濃戸口に向かった。その美濃戸口から歩き始めてからは、途中赤岳山荘で休憩いただけで、ほとんど歩きっぱなし。大部分が樹林帯のゆるやかな登りだった。最初は『真教寺尾根』を登るつもりであったが、何かの都合で変更になったという話をしていた。(『真教寺尾根』は難易度が高いコースと言うのを後になって知った。)行者小屋の前にはたくさんのテントが並び、小屋の屋根のところには八ヶ岳の絵地図があった。そこは早々と発ち、最初の高峰、赤岳に立ったのは7月25日午後2時17分と記録している。写真にはかなり疲れ切った表情で、無理に作り笑いをりしているように感じる。そこからガレ場を下りはじめ、赤岳石室の前に降り立った時、軽いめまいと頭痛が起こり、そのまま座り込んでしまった。「これが、高山病だな。」と自分でも思ったがどうすることもできず、少し休んで回復したものの、夕食はほとんど食べることができなかった。
2日目の朝は快晴、山の上からの『ご来光』というのをはじめて見る。「感動」というよりも「寒い」の一言だった。持ってきた防寒具は安物のウィンドブレーカーだけだったからだ。ただ、そう感じながら、今日は調子がいいな…と感じていた。硫黄岳を経て、クロユリの咲く中山峠。硫黄岳の爆裂火口の近くではこわごわと記念撮影をした。東天狗岳をすぎたあたりで自分の体力の限界を感じだし、体が動かなくなってきたが、他の人は元気でただひっぱられるままに進んだ。ニュウという小さなピークに着いたとき、思わず座り込んでしまった。もう白駒まで疲れるところはないという。
3日目も、快晴。最初はどこかに行くようなことを言っていたが、麦草峠でおわることになった。麦草峠で休んでいたら、2羽のカッコウがステレオのように鳴き出した。その写真は初めての夏山を歩きまわり、充実した笑顔の自分がいきいきとした表情で写っている。(当時の記録より)
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