記録ID: 725616
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
白山
白山
2015年09月22日(火) 〜
2015年09月23日(水)
Ssakana
ritou_no_kai
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,748m
- 下り
- 1,743m
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標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 4:39
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 5:52
12:52
13:12
16分
甚之助避難小屋（昼食）
13:57
13:57
6分
延命水
15:12
15:34
17分
白山御前峰
15:51
15:51
12分
紺屋ヶ池
16:13
16:13
6分
血の池
16:19
16:19
3分
お池めぐり分岐
16:22
16:26
27分
山頂池めぐりコース分岐
16:53
2日目
- 山行
- 4:13
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 4:46
8:17
8:17
2分
山頂池めぐりコース分岐
8:19
8:19
4分
お池めぐり分岐
8:47
8:51
2分
大汝避難小屋
9:09
9:09
4分
お池めぐり分岐
9:13
9:13
34分
山頂池めぐりコース分岐
10:36
10:36
16分
馬のたて髪
12:36
別当出合
ハンディGPSがなかったので，コンパクトデジカメの撮影時記録からコースタイム再現を試みた。各区間のコースタイムや登り下り途中の休憩時刻・時間に関しては一部あやふやなところもある。
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
|
写真
拍手
福井駅前のニッポンレンタカーで借りたスズキのスウィフト。市ノ瀬の駐車場に止める。
市ノ瀬の駐車場の一部。運よく止めることができた。ここから先はマイカー規制で，別当出合までシャトルバスに乗る（1人500円）。
市ノ瀬ビジターセンター。シャトルバスに乗る前に登山届を提出した。
白山では大正初期以来，ライチョウは絶滅したとされていたが，2009年以来，1羽の雌の生存が確認されている。この個体はDNA鑑定では飛騨山脈から飛来した可能性があるとのこと。
9/22 10:48
白山では大正初期以来，ライチョウは絶滅したとされていたが，2009年以来，1羽の雌の生存が確認されている。この個体はDNA鑑定では飛騨山脈から飛来した可能性があるとのこと。
2004年の土石流の後に架け替えられた全長117mのつり橋。砂防新道はこの橋を渡ってゆく。
登山口に甚之助避難小屋周辺で整備工事をしているとの情報。砂防新道へ。
別当出合から800m地点。これより別当出合側は登り用と下り用の道が分けられている。
中飯場までの急登りでものすごく汗をかき，500mlの水分補給。少し休んで先を登る。
中飯場の少し向こうの水場近くの道標。別当出合から1.6km地点。
このあたりの下のトンネルを砂防工事用の車道が通っているようだ。
砂防新道から砂防工事の作業道路を見下ろす。作業道路はトンネルを通ることによって砂防新道の登山道とは直接交差しない。
テマリフジアザミ （手毬富士薊）。白山山系とその周辺に分布する固有種。フジアザミに似た大型の花をつける。
タカネナナカマドの実。タカネナナカマド（高嶺七竃）はバラ科ナナカマド属の落葉低木。
ハクサンカメバヒキオコシ（白山亀葉引き起こし）。シソ科ヤマハッカ属の多年草。
オオカメノキ（大亀の木）の実。オオカメノキはスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木‐小高木。ムシカリとも。
ノリクラアザミ（乗鞍薊）。中部・北陸地方の山地に生え，花は下向きで，葉の裏が白い。
よく見るとまだ幼体のサンショウウオがいる。白山ではクロサンショウウオとハコネサンショウウオがいるようだが，これはクロサンショウウオか。
9/22 12:38
よく見るとまだ幼体のサンショウウオがいる。白山ではクロサンショウウオとハコネサンショウウオがいるようだが，これはクロサンショウウオか。
ハクサントリカブト（白山鳥兜）。キンポウゲ科トリカブト属の多年草。
ミヤマセンキュウ（深山川芎）。セリ科ミヤマセンキュウ属の多年草。
甚之助避難小屋。ものすごく汗をかいてここまで水を1リットル以上消費しているが，このあたりから水の消費ペースが減る。
いつの間にか昼時を過ぎているので，甚之助避難小屋の休憩所でパンをかじる。
甚之助小屋の上も砂防新道の登山道の整備は行き届いており，登山始めから最後までものすごく歩きやすい。
この付近は一時的にガスが出ていた。涼しくなったせいか，このあたりではそんなに汗が出なくなっていた。
この付近は一時的にガスっていた。ここより先，黒ボコ岩までが十二曲りの急坂。
十二曲りの急登りの途中（黒ボコ岩のすぐ下）にある延命水。冷たくておいしい。
黒ボコ岩近くの岩にはめ込まれた玉井敬泉（たまいけいせん）画伯のレリーフ。金沢出身の日本画家で，白山に関する多くの絵を残した。
弥陀ヶ原より御前峰。御前峰は2200−2300年前に形成された溶岩円頂丘。
白山比�弯声匍�祷殿からほどなくお池めぐりコースの分岐があるが，まずはまっすぐに御前峰へ。
イワギキョウ。他の高山で見られるものより小型だが，生育地によるものだろうか。それとも夏も終わったこの時期によるものだろうか。
チングルマの実。チングルマ（稚児車）バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木。
コケモモの実。コケモモ（苔桃）はツツジ科スノキ属の常緑小低木。
ミヤマリンドウ（深山竜胆）。リンドウ科リンドウ属多年草。白山が分布の西限と考えられる。
千蛇ヶ池。万年雪がたまっている「池」。千蛇ヶ池の上にあるのが御宝庫。
百姓池のところで少し迷ったが，再び千蛇ヶ池のところに戻り，直接室堂へ通じる道を選択。
シラタマノキ（白玉の木）。ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木。別名：シロモノ。
この時期は咲いていないが，ハクサンコザクラとアオノツガザクラの文字板が足元に。
お池めぐりコースから戻ってきたときの室堂ビジターセンター。登りはじめにかいた大量の汗もほぼ乾いていることに気が付いた。水の消費量は1日目はだいたい1.5リットルであった。
9/22 16:53
お池めぐりコースから戻ってきたときの室堂ビジターセンター。登りはじめにかいた大量の汗もほぼ乾いていることに気が付いた。水の消費量は1日目はだいたい1.5リットルであった。
室堂の宿泊施設の一つ，くろゆり荘。宿泊は夕食・朝食付きで大人1人8100円。秋季は20:00消灯。
室堂の宿泊施設の一つ，こざくら荘。ビジターセンターの受付で，この宿泊棟に指定された。2段ベッドの大部屋に毛布と枕が用意されている雑魚寝形式。
9/22 17:25
室堂の宿泊施設の一つ，こざくら荘。ビジターセンターの受付で，この宿泊棟に指定された。2段ベッドの大部屋に毛布と枕が用意されている雑魚寝形式。
白山室堂ビジターセンター内の食堂で夕食。17:20からのグループで指定された。きのこ汁とご飯はお代わり自由。生ビールはサービス券を使って一杯500円。
9/22 17:31
白山室堂ビジターセンター内の食堂で夕食。17:20からのグループで指定された。きのこ汁とご飯はお代わり自由。生ビールはサービス券を使って一杯500円。
2日目の早朝，室堂こざくら荘より御前峰。暗いうちから多くの登山客が明かりを持って山頂へ登っている。
朝6時前，やや明るくなったが，山頂へ向かう登山客の明かりの列が肉眼ではよく見えた。
白山室堂ビジターセンター内の食堂で朝食（6:30−8:00）。みそ汁とご飯はお代わり自由。
2日目は大汝峰に登ってから観光新道を別当出合まで下りることに。白山比�弯声匍�祷殿から歩き始める。
まっすぐ進めば御前峰へ行くところを左へと，山頂お池めぐりコースに入る。目指すは大汝峰。
御前峰の山体を左に巻くように少しずつ登る。雲がわいて別山にすこしかかってきた。
大汝峰への登り降りのルートは御前峰の登山道ほど整備されていない。ともかく歩きやすいところをたどる。
お池めぐりの説明板6。前日は短縮のお池めぐりコースで室堂に下りたが，今日は大回りのお池めぐりコースで室堂へ。
ミヤマキンポウゲ（深山金鳳花）。キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。
ミヤマキンバイ（深山金梅）。バラ科キジムシロ属の多年草。ミヤマキンバイは通常は五弁花なので別の花？
ハクサンフウロ（白山風露）。フウロソウ科フウロソウ属の多年草。
ミヤマアキノキリンソウ（深山秋の麒麟草）。キク科アキノキリンソウ属の多年草。
イブキトラノオ（伊吹虎の尾）。タデ科イブキトラノオ属の多年草。
タカネマツムシソウ（高嶺松虫草）。マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草。別名：ミヤママツムシソウ（深山松虫草）。
タカネナデシコ（高嶺撫子）。ナデシコ科ナデシコ属の多年草。カワラナデシコの高山型の種。
ハクサンタイゲキの草紅葉。ハクサンタイゲキ（白山大戟）はトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草。
殿ヶ池避難小屋の近く。室堂から2km，別当出合まで4kmの地点。
円礫が混じった集積岩。沢を火砕流か土石流が流れ下ってできたものか。
ゴゼンタチバナの実。和名の「御前橘」は白山の最高峰「御前峰（ごぜんがみね）」に由来している。
ミヤマコゴメグサ（深山小米草）。ハマウツボ科コゴメグサ属の一年草。
別当出合からのシャトルバス。13:00発のものを利用。料金1人500円。
別当出合の自販機のコカコーラ。1本買って飲んだ。下山後，コカコーラを飲む人が多いのに改めて気づいた。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図（地形図）
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
|---|
感想
一日目はまず市ノ瀬からシャトルバスで別当出合へ移動した。市ノ瀬ではあたりを綿毛がたくさん舞っていた。後で調べると，ドロノキ（ドロヤナギ）の綿毛のようだ。石川県ではこの綿毛が多く舞うのはこのあたりだけらしい。この綿毛のもとになるヤナギの木が多いことからここを流れる沢の名前が柳谷川となったのかもしれない。
別当出合からは砂防新道を登った。砂防新道と室堂から御前峰までの登山道は，ものすごく整備されていて歩きやすい。御前峰から室堂への戻りお池めぐりコースで室堂に戻った。五色池，百姓池，千蛇ヶ池付近が山頂池めぐりコース分岐であるが，室堂への最短コースへの道を間違えて少し迷った。百姓池の前まで行ったが，いったん百姓池から千蛇ヶ池の方に少し戻って室堂に無事に着くことができた。
室堂ではこざくら荘という宿泊施設に泊まった。各部屋は大きな二段ベッド状になっているが，毛布を置いた雑魚寝という感じ。入った部屋の2段目は空いていて，満杯という感じではなかった。子供も多いせいか，男女を分かれた部屋ではなく，混んでいると寝つきにくいかもしれない。
二日目は室堂より大汝峰へ。大汝峰の大汝避難小屋は白山会という山岳会が管理しているようで，ちょうどメンバーの方が見回りにこられていた。見せていただいけるということで，中を見学させていただいた。小屋はコンパクトで，床は板張り。詰めれば4，5人は寝ることができそうな広さになっている。もともと気象庁のロボット（気象自動記録計）小屋を山岳会が譲り受けたという。気象小屋の前は戦時中，名古屋へ飛んでいくB29を監視するために人が常駐していたとのこと。避難小屋の周囲は石垣で囲まれているが（石室），石垣が小屋の壁を外から押して，板壁の一部が内側に湾曲しはじめている。いずれ石垣を積み直さねばならないと管理人の方はおっしゃっていた。
大汝峰よりお池めぐりコースを大回りして室堂に戻り，別当出合までは観光新道を下りた。
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2/5
体力レベル
4/5
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