記録ID: 726062
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
薬師岳&黒部五郎岳(初めての深い山の中へ…)
2015年09月21日(月) 〜
2015年09月23日(水)


体力度
9
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 22:55
- 距離
- 45.4km
- 登り
- 3,167m
- 下り
- 3,133m
コースタイム
1日目
- 山行
- 3:31
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 4:04
距離 9.4km
登り 1,041m
下り 109m
11:51
2日目
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 9:28
距離 20.7km
登り 1,368m
下り 1,373m
3日目
- 山行
- 5:37
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 7:54
距離 15.3km
登り 757m
下り 1,702m
天候 | 9/21〜23晴れのちガス曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
⇒ 6:30すぎ 折立駐車場着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポストは、登山口には無し ⇒ 太郎平小屋へ提出 またまたまた、台風が発生したが、久々の晴天続きの天気予報、これを見逃すわけ にはいかない。 でも、シルバーウィーク中盤で交通渋滞が気になる。 よって、2週連続の北アルプスを選択した(南アルプスも検討したが渋滞しそうなのと最新道路事情が不明なので却下) 1日目、 今回は、単独なのでゆっくり仮眠して2:00すぎに岐阜を出発。 東海北陸道⇒北陸道(途中コンビニにより買い出し、えっ!!何も無い…)で 立山ICを下りて先週も寄った「立山あるぺん村」のバス乗り場に有るセブンイレブン で、買い出し完了。 立山駅方面に進み有峰口駅の所で右折して、亀谷温泉を抜けて「有峰林道ゲート」 で渋滞?(ゲート空き待ち10台程) 有峰林道は、すんなりと進めると思ったら数箇所で工事及び、片側交互用停止信号 有り(最大300秒だったか?) 意外とストレスと時間が長く感じた。 折立も手前から路上駐車の車でぎっしりこれはどこへ停めたらいいのかと 折立のゲート前まで行くとおじさんが臨時駐車場がまだ空いていると ゲート手前の脇道から臨時駐車場へ。 ここもギリギリ数台が停めれる程しか空きが無くなんとか駐車した。 シルバーウィークで、いつもより車が多いと常連登山者も嘆いていた… 忘れもは無いかと何度も確認しながら最終パッキングしたが、先週よりも 1日多いせいか先週よりも荷物が重く感じた… その後、臨時駐車場を出るが右と左間違って進み車で来たルートの反対に進んで、 結局大きい臨時駐車場を1周回って折立ゲート前の「薬師岳登山口」に到着。 ここで、トイレ済ませ、登山届を提出しようとしたがなんと「太郎平小屋」で 提出と書かれていた… いいのか?5時間ぐらい先の山の中で提出で??? 折立〜太郎坂(アラレちゃん)〜青淵三角点(青淵山)までは、雨が降ると泥濘が 要所でできた滑りやすい赤土の樹林帯ルートで景色もあまり見れなかった。 また、土や岩でできた段差も割とあり重い荷物を背負ったり女性や子供にはや さしく無いルートとなっていた。 青淵三角点の手前からは、緩やかな登りの開けた道で木道や石畳、若干崩壊した石 がゴロゴロと転がった道(皆、脇の土道を進んでいた)をそれまでの疲労を 感じながら惰性で、五光岩ベンチ〜太郎平小屋まで進んだ。 尚、初日はこの辺りはもう既にガスが出てあまり景色は見えなかった。 太郎平小屋で、ビール(500mlが売り切れだったので350ml2本)を買い込み 登山届を出すのも忘れて、重い荷物から早く解放されたくて薬師峠のキャンプ場へ 急ぐ。 キャンプ場手前でたまたまキャンプ小屋番の人とすれ違い、小屋近くの場所が 今なら空いているからその辺に張った方が良いそれ以外だと直ぐにいっぱいに なってしまうとアドバイスを頂いた。 キャンプ場の手前の高台から見下ろすと確かにテントで一杯だった。 幸いに、小屋裏の平らな場所が1箇所空いていたのでそこへ今回のベースキャンプ を設営した。 その場所は、キャンプ場と北ノ俣岳方面を一望できる恰好の場所で、 少し石が下にあったが傾斜も無く夜も静かだった。 テントを張った後、まだ時間が有るので薬師岳へ行こうか?しばらく天候(ガス) の状態と周りの人達の様子(薬師岳へ行く人が多いか?)を見ていたが、 下山する人やテントへ戻ってくる人やテントを撤収する人の方が多く。 また、ガスがいっこうに晴れないので、天気良かったはずなのに…と思いながら、 今日は休めで明日からの天気を期待して ビールとあてでお腹を膨らました… 14時ごろに、テントの受付開始の放送が流れたので、小屋へ受付(2泊1,400円)をし提出を忘れた登山届の提出場所を聞いた。 太郎平小屋自体が警察署の派出所になっているので小屋の中で提出してくれれば 良いとのこと。 後、キャンプ小屋はビールのみ売り切れ御免で販売していたようだ。 その後、水場の確認と水場の隣にあるトイレを確認した。 水場は、沢から水を運んでいる黒いホースから水が出ており2箇所ある水場の機能は 1箇所のみ機能していた。 また、当日1テント張られていたがまだスペースがあったせいか翌日には 4〜5テント程張られていた。 水は冷たくてそのままで飲めるらしいが一応煮沸して飲んだ。 トイレは、きれいで洗浄剤ポンプ設備で臭いもそんなにしなかった。 大の方は、洋式で重さで開閉し便を下に落とす構造になっており使用した紙は、ビールケース箱へ納めるか持ち帰るかと なっていた。場所も男子の方も2箇所有り、少し並べば渋滞もせず夜中でも 落ち着いて使用できた。 ビールを飲んで休憩していると既に小屋裏にテントを張っている方が戻ってきた 話をすると赤木沢の沢登りを無事走破してきたそうで興奮されていた。 地図を見ると何もコースは書かれていなかった、どうやってルートを 確認しているんだろう… この日の夕食は、期限の切れたマーボナス丼をアルファー米にかけ、 別の山行用に買っていた業務用ハンバーグを半分にして春雨中華スープでした。 マーボナス丼もよかったが業務用ハンバーグはボリュームも有り次回も 持っていきたい。 その後、いつものように沢水を煮沸し紅茶味をつけて1Lほど確保し後は、 持ってきた焼酎を同じく紅茶割りで頂いた。 明日は早いので早めの就寝をしたが、ちゃんと寝れたのは20時すぎぐらいだったか? 1日目の持参水分(グリーン・ダカラのやさしい麦茶600ml+グリーン・ダカラ 1.5L)⇒行動消費水分(1.1L) 2日目、 目覚ましの3:00少し前に目覚める、深夜トイレに起きた時に外は星空だったので 天気は気にならなかったがその時少し寒かったせいか夜露で、テント内外は 濡れていた… 朝食は、今回山行前に思いついた昨日作っておいたアルファー米(カレーピラフ) 半分を卵スープに入れて即席のカレーピラフ雑炊を作り赤だし味噌汁と食す。 やはり、アルファー米のみだとパサついて朝からは食べにくいが、雑炊風にする と食べやすいこれからはこれで朝ご飯から快調だ!! 今日は、雲取山以来の1日19km弱想定10時間の長丁場の山行となるので、 4:30出発を目指し4:15ぐらいの出発となった。 まだ、暗い中ヘッドライトの灯りを頼りに太郎平小屋へ向かうが、木道を歩いて いる時に何度かツルッと転びそうになった。 ヘッドライトで木道を照らすと木道が白ぽっく見え所々キラキラと光っている ようなどうも木道に霜が降りているらしく滑りやすくなっているようだった。 同じ時間に木道を通っていた登山者も何度が転びそうになったと話していた。 後で思ったが霜がついた木道歩きはストック必須だ(せっかくの早起きがあだに なり、思わぬ転倒等で怪我をしかけない…) 太郎平小屋〜北ノ俣岳までは、まだ木道を通らないといけないので慎重に歩き、 暗い中太郎山(2,372m)の三等三角点を確認したが 文字が見えず景色も見えなかったので帰りまた寄るか?とそうそうに登山ルート に戻る。 だんだんと明るくなってきた静かな道を1時間程進んでいると高天原方面から 山脈を越えて遅めに日ノ出を見ることができた。 しばらくすると標識が、地面に置かれている神岡新道分岐に着いた、 ふと以前行った飛騨の神岡(神岡城)を思い出した。 そして、神岡新道分岐の少し先が北ノ俣岳(2,662m)で、三等三角点を確認し 景色を見ると白山方面の雲海が綺麗で白山まで船で行けるのではと思えるほど海 のように見えた。 北ノ俣岳〜中俣乗越は、一旦200m程を降る途中赤木岳は、行きしなは頂上が迂回 できることが解らず登ってしまい帰りは岩場が面白かったの山頂からの景色が よかったので登ってしまった。 ここから中俣乗越まで一旦200m程降るが中俣乗越は、よく似た広場が2・3カ所 あり標識もなかったのではっきり判らなかった。 中俣乗越〜黒部五郎岳までは、400mの最後の登り返して山頂に着くが、 まずは手前の「黒部五郎岳の肩(2,770m)」へ前を見るのもいやな急登を 喘ぎながら進んだ。 黒部五郎岳の肩に着いたら皆休憩をしていたが、後100m弱のガレ場の登りだった ので、ジグザグの道を最後の力を振り絞って進んでいった。 やっとたどり着いた「黒部五郎岳(2,839m)」は、わりと広くゆっくりと 右方面の槍ヶ岳等の山々と正面の黒部五郎小舎や三俣蓮華岳へ続く道を見ながら よくこんな遠くまで来たなあ〜と一人感動していた。 また、左方面を見ては来年は行けたらいいなと思いながら雲ノ平を眺め、 その左にある薬師岳を眺めて明日行くからな〜と呟いた。 黒部五郎岳〜黒部五郎の肩は、ガレ場を慎重に降りそこから中俣乗越へは、 何故か行きと違うコースを選んでしまい背丈のあるハイマツ帯を越えて途中から 行きのコースに合流し中俣乗越辺りを通過(他の登山道から数名が合流している ような場所だった) 赤木岳で再度景色を堪能し、北ノ俣岳〜神岡新道分岐を足早に進み、 その後も木道をてくてくと歩いて太郎山も再度立ち寄って太郎平小屋に着いた。 太郎平小屋では、お腹が空いたので昨日売っていたラーメンかカレーを食べおうと したがもうおでんしか売っていなかった。 で、売店でカップラーメンを購入し食した後、薬師峠へ戻った。 この日も早く着いたので、ビールを2本買い込み早めの晩酌しながら 今日はがんばったなあ〜と地図を見返した。 今日もお昼時は暑い、早めに用意した夕食は、いつもの安くて辛いカレーの レトルトをアルファー米にかけ、昨日残しておいた業務用ハンバーグの半分と 春雨中華スープでした、今日も体調は快調だ!! その後、また沢水を煮沸し紅茶味をつけて1Lほど確保した。 今日は長い距離を歩いたので、すぐに寝てしまった。 2日目の持参水分(煮沸水1.5L)⇒行動消費水分(1.3L) 3日目、 今日も早めに起床した今日も夜露は発生していたが昨日よりも寒くなく ぐっすり眠れた。 朝食は、昨日と同じでアルファー米(カレーピラフ)残りの半分を卵スープに 入れた雑炊と赤だし味噌汁を食す。 今日は昨日よりも歩く距離が無いのでのんびりと準備したので4:30前の出発と なった。 薬師峠〜薬師平は、暗い中ヘッドライトを頼りに少し滑りやすい沢沿いを これまた少し歩幅のある段差を慎重に進む。 途中ケルンが有る場所までは暗くて道を何度か間違えそうになりながらも方向だけは 間違わないように進みケルンを越えた辺りから薬師平から薬師岳山荘へ続く尾根を 望む登山道に出る。 薬師平辺りで辺りが明るくなり広い薬師平で白山方面の景色を堪能し惰性で 歩きながら薬師岳山荘に到着した。 薬師岳山荘〜薬師岳へは、ジグザグの砂地の登りで「薬師岳避難小屋跡」が ある場所を山頂と間違いし一気に登り切ろうとアタックする。 そして、薬師岳避難小屋跡と薬師岳山頂の祠を見て愕然としてゼイゼイ言いながら ダラダラと薬師岳避難小屋跡へと歩き出す。 薬師岳避難小屋跡の広場を過ぎると大きな岩のガレ場で、岩の上を飛び越えながら 薬師岳の山頂(2,926m)にやっと到着した。 薬師岳山頂では、まだ太陽が槍ヶ岳・穂高連峰を越えておらず遅めの日の出を 眺めることが出来た。 (日の出は遅いと思ったが予想通りだったか?) 薬師岳山頂は風が強く何かにつかまっていないとたまに飛ばされそうになる ぐらいで、集まっていた他の登山者と写真を撮りあい意外と広い祠の周りをまわり ながら槍ヶ岳や穂高連峰、先日行った五色ヶ原のある立山方面への縦走コース、 昨日行った黒部五郎岳を眺めながら遠くまで来たなと感動していた。 名残惜しげに薬師岳を後にして、「薬師岳避難小屋跡」のケルンを眺めていると その先の通行禁止稜線を眺めている人が居たので近づくと 「この方面へ進んで遭難したんだね」と話されたそうかケルン(愛知大学遭難の碑) の遭難ルートだったのか? 風の強い真冬で視界が悪いと進んでしまいそうだな〜と長い稜線の降りを眺めた。 その後、薬師岳山荘へは砂地のジグザグ道を砂走り風に降り、薬師岳山荘で 山バッチをゲットし更に下山する。 薬師岳山荘〜薬師峠は、朝あまり景色が見れなかったが中間のケルンまでは 雄大な景色を見ながら稜線をのんびり降った。 ケルン辺りからは、小さな沢の渡渉や大きな段差のある岩を注意しながら 下山した。 薬師峠に着いたころには、もう日差しも強くテントの夜露もだいぶ乾いていた。 その後、行動食で軽い食事をしながらテントを撤収し2日間お世話になった 薬師峠キャンプ場を後にした。 太郎平小屋までまた木道をてくてく進み、太郎平小屋の前で薬師岳・黒部五郎岳方面 を再度眺めた後、何故かやっと登山計画書と 下山報告書を太郎平小屋に提出。(なんか変だな〜) 太郎平小屋〜五光岩ベンチ〜青淵三角点(青淵山)は、登りでは曇っていて 見えなかった薬師岳や有峰湖を見ながら始めは木道を途中からは真ん中がガレて 皆土の側道を歩きがちになるところをあえて真ん中のガレ道をここは何時整備する のかな〜と思いながらドシドシと降っていった。 (後で、だいぶ疲れが足にきてしまった) 途中、五光岩ベンチで休憩した時に、目の前の人が頭に包帯を巻いていたので様子 を見ると浮石で転倒し、太郎平小屋へ救助を要請したようで太郎平小屋から 若い救助隊(小屋の従業員ぽかったが?)が詳しく事故時の状況と容態を 確認していた。 そう言えば、太郎平小屋を出発する時に、登山者が何やら救助依頼のような話を していたような?どうも登山者同士で助け合って太郎平小屋へ通報したようだ。 (容態は、安静して下山を考えればなんとかなりそうな感じだったが…) その後、先を急ぐので青淵三角点(青淵山)まで進み再度休憩、 それから太郎坂(アラレちゃん)〜折立への滑りやすい急勾配を同じように 大きな荷物を担いでいる登山者を追いかけながらかつ慎重に下山した。 3日目の持参水分(煮沸水1.5L)⇒行動消費水分(1.0L) 折立に降りたち臨時駐車場まで進むとシルバーウィークで混み混みだった駐車場も だいぶ隙間ができた状態だった。 でもまだ通常の駐車場は満車状態だったが… 帰りにまだ時間が有ったので、有峰湖を眺め「有峰林道ゲート」で下山は お金いらないんだ〜と思いながら通過し、「播竜隆上人の像」が見えたので 立ち寄り、そういえば立山IC近くの温泉までには立山町岩峅寺の「雄山神社」が 有ったなあ〜と思い「雄山神社前立社壇」へ立ち寄った。 その後、少し迷ったが先週も行った「ゆのみこ温泉」で汗を流しゆっくりと家路に着いた。 |
その他周辺情報 | ・「ゆのみこ温泉」…立山ICから10分 13:00〜22:00 料金:500円 |
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