晩秋と初冬を満喫した。憧れの北穂高岳と北穂高小屋への山旅



- GPS
- 34:51
- 距離
- 34.1km
- 登り
- 2,257m
- 下り
- 2,249m
コースタイム
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 10:00
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 8:47
天候 | 快晴〜曇り〜雹〜雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地〜横尾 特に問題なし。明神を過ぎ徳沢手前でお猿の大集団と遭遇、無視するか、大声で挨拶すべし(笑) 横尾〜涸沢ヒュッテ 特に問題無し。但し団体の山行者が下山してくるので、スレ違い、注意。特に単独下山者が団体を抜かす場合に団体の列が長いと、先頭側と後方側の意思疎通が取れて居ない団体に出会うと、途中で登りと下り&団体待機者の三つ巴で、混乱が生じます。(現に現地では私達含め、そう言う状況に遭遇)団体の列が長くなる時は、先頭者と最後尾者の間で無線連絡など取れる様にして頂き、単独者、少人数パーティの道譲りを的確にお願いしたい。 (義務とも感じます)(苦言です) 涸沢ヒュッテ〜北穂高岳山頂 鎖場手前のガレ場…不安定な岩が多く、下山は注意が必要です。なるべくハイマツ側を歩くのが良いと感じました。(特に下山時) 山頂直下のドーム直下の巻道…下山時、前日の雹、と降雪が日光で緩み、自然落石が散見されました。山頂側からは上部が見やすいので音を頼りに落石が発見し易いですが、登りの方は巻道のカーブを抜けて直ぐの場所なので、音がしたら避ける時間は無いと思われます。早朝は注意が必要と思われます。 北穂高岳山頂〜北穂高小屋 とってもなが〜い行程ですので(笑)、慌てて、景色に見惚れて階段等踏み外さないようにしましょう(笑) |
その他周辺情報 | 下山後は、平湯温泉の平湯の森で温泉&宿泊。 15時過ぎに直接電話すると、良いかも♪ たまたま空いていたロッジ形式の離れが、素泊まりで格安で泊まれました♪ ロッジには布団、トイレ、床暖、キッチン、ロフト部分に寝る。 静かで快適でした♪ 翌日は平湯大滝巡り♪ 氷瀑の頃また来たいなぁ♪ |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
2人用ツェルト。
|
備考 | オヤツはそれ程食べなかったので、400円分までが丁度良いと感じました(笑) |
感想
登山を趣味とし始めた頃
雑誌に掲載されていた、北穂高小屋の記事を読み
今から50年も前に、急峻な山頂直下によくぞ
この様な立派な小屋を立てたものだといたく感心し
その小屋の有る山に登り、小屋に泊まり
先人の思いを感じたいと思いはじめ
穂高連峰が望める、常念山脈から眺め、西側の裏銀座から眺め…と
時期を見計らい漸く北穂高岳に行くことが出来ました。
9月に予定していたものの、台風の襲来により、1ヶ月延期での
登頂でした。
当日は晴れ。
沢渡足湯公園の駐車場に車中泊をし、眺めた空は
満天の星空でした。
6日㈫4時起床、5時前にタクシーの運転手さんに声を掛けて頂き
4人で乗車。
上高地のBTに5時20分頃着。
思い通りの時間に着けて一安心。
BTの広場で朝食と身支度を整え、ワクワクしながらの出発です。
思えば、上高地は約1年ぶり、仲間と登った焼岳が初めてで
今回2度目、横尾方面に訪れるのは初めてでした。
空は雲一つ無く、風も穏やか、静かで人も少なく
歩き出しは上々。
計画では、15時過ぎに北穂高岳へ登頂する一気登り。
比較的平坦な横尾迄が、唯一の時間短縮コースとふんで
身体を暖めながら、足取りを早めます。
途中、左手に見える明神や、穂高連峰の一部を望み、
未だ少し早目な標高1500m付近の紅葉や、
山肌にポツポツと点在する赤や黄色の紅葉を見ながらの
闊歩はとてもテンションの上がるものでした。
途中の徳沢のテン場はとても素敵ですね♪
テン泊経験の無い私も、此処でテン泊してみたい…
と思わせる程、素敵なロケーションのテン場でした。
なんとか休憩時間込みでCTより若干短目で横尾に到着。
目の前にドーンと鎮座する、屏風岩に目が釘付け。
横尾から横尾谷沿いに歩く最中も、屏風岩を見上げては
谷底から岩峰の足元へと広がる黄色の紅葉
岩壁に取り付く様に点在する赤の紅葉に声が上がりました。
涸沢沿いに上がる道も、黄色のトンネル。
前の週の低気圧に依る強風で殆どが吹き飛ばされているんだろな…
と紅葉は半ば諦めて居たのですが、素晴らしい裏切り方をしてくれました。
本当に素晴らしい天気に恵まれ、黄色や赤の紅葉がとても映えて居ました。
涸沢ヒュッテに到着し、昼食。
此処は流石に人気の場所だけ有って、平日でも大変な賑わいです。
でも、テン場は空いてて、場所選び放題な感じでした。
涸沢カールの紅葉は、流石に2000m付近の紅葉と違い
大分葉が落ちているようでしたが、それでもまだまだ健在で
紅葉と険しい稜線の素晴らしい景色を堪能するに十分でした。
涸沢ヒュッテで持参したヘルメットを着用し
いよいよ穂高連峰の稜線へ取り付きます。
しかし、快晴だった空も昼を過ぎる頃から、奥穂高岳周辺より
雲が掛かりだし、南陵鎖場に取り掛かる頃には、上空は黒々とした雲が
涸沢岳周辺に迄掛かり始めていました。
当日の天気予報では、昼過ぎから曇り〜雨又は降雪の予報でした。
5件の予報中2件が降雪、1件が雨、2件が曇り。
微妙なところでしたが、風向きが悪く無さそうだったのでそのまま
稜線へ出ることにしました。
南峰直下の分岐まで後100m程と言う所で
ポツポツと顔に当たり始めるのを感じ、ふと見ると…
雹です。
降らない方が良かったのは言うまでも無いですが、
風もそれ程でも無く、雨や霙では無いのが幸運でした。
薄手のソフトシェルで十分かわせる程の適度な風が味方してくれました。
テン場に到着し一息付きます。
この天候でテン泊者は3張り程…
風は凌げそうですが、何とも寒そうだ…
と思いながら最後の頂上への道に取り掛かり山頂へ。
山頂は思ったより広く、本当なら素晴らしい展望が広がっているはずなんでしょうが
量を増した雹に横殴りの風。
薄っすら槍の姿が見える程度でした。
しかし、目が慣れ始めると、薄っすら見える常念山脈の山々
南に目を向ければ、急峻な岩尾根や奥穂高岳も見えてきました。
こんな天候の下、無事に山頂へ到達出来た喜びがじんわりと
心に広がり始め。
寒さを忘れて、パートナーと山々を見渡します。
良かった。
ありがとう。
そして、山頂からはとてもとても遠い(笑)念願の小屋へ。
おりからの雹が雪に変わり、程なく雪も止み
素敵なテラスに薄っすら積もった雹混じりの雪で
何方かが作られた雪だるま。
小屋にも入らず、晴れ間に変わろうとする雲を眺め
槍の穂先に纏わり付いては離れて行く現像的なシーンを
見ながら、晴れ渡っていては見られない素晴らしく移ろいゆく景色に
ちくしょー!!良いなぁー!!
と。
登山者の安全を願い、この眺望を愛した者だからこそ
この様な場所に小屋を立てたことを自分の目で見る事が出来て
先人のご苦労と、小屋のスタッフの方々のご苦労を
しみじみ感じながら更けゆく夜を楽しむ事が出来ました。
翌朝、所々凍った道を心配し、涸沢岳〜奥穂高岳への縦走は
取り止めましたが、心に悔いなど無く、とても清々しい思いで
下山出来たことが嬉しかったです。
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