奥穂高岳、涸沢岳(上高地〜重太郎新道〜吊り尾根〜涸沢)


- GPS
- --:--
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 1,911m
- 下り
- 1,904m
コースタイム
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 8:08
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 7:10
写真
感想
【冬支度の穂高連峰】
北アルプス(飛騨山脈)南部、穂高連峰の主峰である奥穂高岳(3190m)と、稜線上の穂高岳山荘を挟んで北側にある涸沢岳(3110m)に1泊2日で登って来ました。奥穂高岳(おくほたかだけ)は富士山3776m、北岳3192mに次いで日本で標高第3位、涸沢岳(からさわだけ)は第8位となっています。
奥穂高岳へ1泊2日で登るコースは、上高地から涸沢カール経由か岳沢(だけさわ)から重太郎新道を経由するコース、新穂高温泉から白出沢(しらだしさわ)を経由するコース、西穂高岳からジャンダルムなどを経由するコースが考えられました(槍ヶ岳方面から縦走するコースは1泊では無理そう)が、西穂高岳からのコースはちょっと危険な香りが漂うので外し、面倒のない起点終点を同じくし、折角の穂高連峰を満喫するために登りと下りは別にしようと思い、登り岳沢、下り涸沢カール経由としました。ちなみに白出沢コースは中々手強そうです。
岳沢からの重太郎(重多労?)新道の急登はなかなかハードでした。上高地では晴れ渡っていた空も標高を上げるに従い雲も一緒に這い上がって来て、疲れを癒してくれる景色が上では見られなくなりました。半袖1枚で、10歩進んでは立ち止まってゼイゼイ言いながらという感じでなんとか前穂高岳直下の妃美子平に登り着きましたが、高山病なのか頭痛がしてイヤな咳が出るなどしたもので、プラス30分の岩登りの先にある前穂高岳には行く気力が出ませんでした。折角登ってもガスで景色が見えないことも言い訳に考えました。今となってはもう一踏ん張りして登ればよかったと後悔しています。吊り尾根からは比較的楽なトラバース道となり、多少のアップダウンを繰り返しながら進むと進行方向に突然奥穂高岳山頂の祠が見えホッとしました。残念ながら頂上ではガスが多くて好展望とは言えませんでしたが、時折雲が晴れて視界が広がり、景色を楽しめました。
奥穂高岳山頂周辺あたりから穂高岳山荘への下りでほんの数cm程度の積雪があり、穂高岳山荘に下る最後の北向きの急斜面のクサリ場、ハシゴあたりでは滑りそうで気を遣いました。ザイルを使って下る方もいました。予約してあった穂高岳山荘に到着すると中はストーブでよく暖められており、静かに寛ぐことができました。穂高岳山荘も紅葉シーズンは混んでいたようですが、今回は少し時期遅れプラス降雪後ということで敬遠されたのか、宿泊客は少なめだったようです。
2日目は山荘前に広がる涸沢カールの向こうから登る日の出を楽しみ、山荘からすぐに頂上に到達できる涸沢岳に登り槍ヶ岳方面の景色などを写真におさめてから涸沢カール経由で下山となりました。ちょっと前には大賑わいだったと思われる涸沢カールの涸沢小屋、涸沢ヒュッテは冬支度をしていました。横尾あたりからはほとんど観光地となり、やや場違いな雰囲気を感じながらも上高地に辿りつきました。
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