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Yamareco

記録ID: 76696
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

西穂高岳-奥穂高岳縦走【ガスで見えないジャンダルム】

2010年09月02日(木) 〜 2010年09月04日(土)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
47:00
距離
14.4km
登り
1,293m
下り
2,329m

コースタイム

9月2日
 新穂高ロープウェイ西穂高口駅(11:30)-西穂山荘(12:40)・・幕営
9月3日
 西穂山荘(3:30)-独標(4:40)-ピラミッドピーク(5:20)-西穂高岳(6:05)-間ノ岳(7:50)-天狗の頭(8:45)-天狗のコル(9:05)-コブ尾根の頭(10:45)
 -ジャンダルム(11:10)-馬ノ背(12:15)-奥穂高岳(12:30)-穂高岳山荘(13:15)・・幕営
9月4日
 穂高岳山荘(5:45)-荷継小屋跡(7:20)-鉱石沢(8:00)-重太郎橋(8:15)-白出沢出合(9:05)-穂高平小屋(9:45)-新穂高ロープウェイ乗り場(10:30)
天候 9月2日:晴れ
9月3日:晴れのちガス
9月4日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新穂高ロープウェイ乗り場手前にある無料駐車場を利用しました。ロープウェイ乗り場まで徒歩5分です。
ロープウェイは片道1500円に、手荷物代が+300円かかります。
コース状況/
危険箇所等
特に問題になる箇所はないと思いますが、西穂〜奥穂間は岩が濡れているとフリクションが低下するので、難易度が上がるでしょう。雨天時は要注意です。
白出沢の下り始めはガラガラの岩屑道で、ペンキマークも見つけにくいのでガスのときは歩きにくいかもしれません。

下山後、新穂高ロープウェイ乗り場近くの「中崎山荘」にて入浴しました(大人800円)
まだ出来たばかりの日帰り温泉施設のようで、お風呂はその辺の旅館などよりきれいで、いいお湯でした。
ファイル
(更新時刻:2010/09/05 11:55)
新穂高からの眺め。
2010年09月02日 10:40撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/2 10:40
新穂高からの眺め。
ロープウェイ展望台からの眺め。
2010年09月02日 11:28撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/2 11:28
ロープウェイ展望台からの眺め。
西穂山荘。この日は暑かったので
生ビールが大人気でした。
2010年09月02日 12:41撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/2 12:41
西穂山荘。この日は暑かったので
生ビールが大人気でした。
西穂山荘テン場。
2010年09月02日 14:05撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/2 14:05
西穂山荘テン場。
西穂独標。まだ暗いです。
2010年09月03日 04:44撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 4:44
西穂独標。まだ暗いです。
夜明け。
2010年09月03日 04:48撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
1
9/3 4:48
夜明け。
ピラミッドピークから見る西穂。
2010年09月03日 05:22撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 5:22
ピラミッドピークから見る西穂。
奥穂にかかる朝焼け雲。
2010年09月03日 05:25撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 5:25
奥穂にかかる朝焼け雲。
独標とピラミッドピーク、そして眼下に上高地。
2010年09月03日 05:39撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 5:39
独標とピラミッドピーク、そして眼下に上高地。
西穂山頂。
2010年09月03日 06:06撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 6:06
西穂山頂。
とんがってますね〜。
2010年09月03日 06:38撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 6:38
とんがってますね〜。
これもとんがってますね〜。
2010年09月04日 19:02撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/4 19:02
これもとんがってますね〜。
登って下って・・・
2010年09月03日 07:20撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 7:20
登って下って・・・
登って・・・
2010年09月03日 07:31撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 7:31
登って・・・
富士山が見えます。
2010年09月03日 07:32撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 7:32
富士山が見えます。
ちょっと後ろを振り返る。
2010年09月03日 07:42撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 7:42
ちょっと後ろを振り返る。
登ります。
2010年09月03日 07:46撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 7:46
登ります。
間ノ岳。
2010年09月03日 07:49撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 7:49
間ノ岳。
焼岳と西穂。
2010年09月03日 07:49撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 7:49
焼岳と西穂。
壮絶な眺め。
2010年09月03日 07:49撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 7:49
壮絶な眺め。
槍方面。
2010年09月03日 07:50撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 7:50
槍方面。
浮き石が多くて下りづらい・・・
2010年09月03日 07:51撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 7:51
浮き石が多くて下りづらい・・・
捨て縄。ロープがあれば懸垂で降りたかった・・・
2010年09月03日 08:05撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 8:05
捨て縄。ロープがあれば懸垂で降りたかった・・・
いい眺めだぁ・・・
2010年09月03日 08:12撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 8:12
いい眺めだぁ・・・
逆層スラブ全景。
2010年09月03日 08:19撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 8:19
逆層スラブ全景。
下部から見る逆層スラブ。
2010年09月03日 08:22撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 8:22
下部から見る逆層スラブ。
登りの途中。
2010年09月03日 08:27撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 8:27
登りの途中。
天狗の頭。
2010年09月03日 08:43撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 8:43
天狗の頭。
奥穂高岳方面。 
2010年09月03日 08:44撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 8:44
奥穂高岳方面。 
天狗のコル避難小屋跡。
2010年09月03日 09:07撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 9:07
天狗のコル避難小屋跡。
すれ違う人たちと休憩中。
2010年09月04日 19:13撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/4 19:13
すれ違う人たちと休憩中。
明神岳とスラブ。
2010年09月03日 09:26撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 9:26
明神岳とスラブ。
岳沢と上高地。
2010年09月03日 09:50撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 9:50
岳沢と上高地。
背後は絶景です。
2010年09月03日 09:50撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 9:50
背後は絶景です。
ルンゼ状のクサリ場を登る。
2010年09月03日 10:07撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 10:07
ルンゼ状のクサリ場を登る。
ジャンダルムの西側ピーク。ここはすごい高度感!
2010年09月03日 11:06撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 11:06
ジャンダルムの西側ピーク。ここはすごい高度感!
ジャンダルムを西側から見る。でもガスが・・・
2010年09月03日 11:10撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 11:10
ジャンダルムを西側から見る。でもガスが・・・
憧れの・・・
2010年09月03日 11:17撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 11:17
憧れの・・・
馬の背もガスが・・・
2010年09月03日 12:16撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 12:16
馬の背もガスが・・・
やっと着きました。
2010年09月03日 12:33撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 12:33
やっと着きました。
山荘前の広場も人はまばら。
でも中は・・・
2010年09月03日 13:15撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 13:15
山荘前の広場も人はまばら。
でも中は・・・
まだテン場も空いている。
2010年09月03日 14:11撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 14:11
まだテン場も空いている。
テントから涸沢カールを俯瞰。
2010年09月03日 14:22撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 14:22
テントから涸沢カールを俯瞰。
ガスは夕方に切れました。
2010年09月03日 16:37撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/3 16:37
ガスは夕方に切れました。
朝焼けと雲海。
2010年09月04日 05:19撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/4 5:19
朝焼けと雲海。
常念岳のシルエットがきれいです。
2010年09月04日 05:37撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/4 5:37
常念岳のシルエットがきれいです。
さあ下ろう。
2010年09月04日 05:43撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/4 5:43
さあ下ろう。
ガラガラの白出沢上部。
2010年09月04日 05:45撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/4 5:45
ガラガラの白出沢上部。
アビナイヨ。
2010年09月04日 06:31撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/4 6:31
アビナイヨ。
やっとガラガラ終了。
2010年09月04日 07:24撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/4 7:24
やっとガラガラ終了。
重太郎橋。
2010年09月04日 08:13撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
1
9/4 8:13
重太郎橋。
白出沢出合。
2010年09月04日 09:05撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/4 9:05
白出沢出合。
白出のコルを振り返る。
2010年09月04日 10:26撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/4 10:26
白出のコルを振り返る。
ロープウェイ駅に到着。
2010年09月04日 10:31撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
9/4 10:31
ロープウェイ駅に到着。
撮影機器:

感想

7月末に予定していたルートだったが、下山路の白出沢に残雪・スノーブリッジ多しとのことで9月に変更。
新穂高の駐車場に到着したのは10:00だったが、かなり込み合っており端っこにようやく停められる場所を発見。
ここからロープウェイ駅までは10分程の道のりだが、切符売り場に着いたときはすでに汗だく。なんでこんなに汗をかくのか自分でも分からないままにロープウェイ乗車。
車中?ではおねえさんが山々の説明をしてくれる。観光客の方々は熱心に景色を見ているが、自分はおねえさんの説明を聞きながら、仕事とはいえよく標高を暗記しているなあと変なところで感心。
西穂高口の展望台で槍を見て、冷たい流水を補給したら行動開始。ここは冬にも歩きたいルートなので、赤ペンキや標識などの目印を良く把握しながら歩く。
今回は岩稜歩きなので、荷物は出来る限り軽くしてきた甲斐もあって、1時間10分ほどで西穂山荘に到着。さっそくテントの申し込みをするが、今から荷揚げヘリが来るので張るのはちょっと待って、と言われ小屋の中でしばし待機。
やがてドラム缶を吊り下げたヘリが飛来し、荷物を降ろすとあっという間に飛び去っていった。やれやれ。
時間が早いのでまだ誰もテントを張っていない。イチバン良さそうなところを確保し、設営完了と同時に汗で濡れた服を乾かしながら小屋で買ったビールを飲む。
明日は早出なので、簡単な夕食を食べた後はすぐに寝ようと思ったが、小屋の泊り客が外でワイワイやっているのでうるさくて眠れない。少し考えて欲しいものだ。

翌朝、2:00起床。朝食をすませテントを撤収し、3:30行動開始。あたりは当然真っ暗。ヘッドランプの明かりを頼りに丸山を通過して独標を目指す。西穂に着くまでには明るくなっているだろう、との予想通り、独標ではまだ暗かったがピラミッドピークに着いたところで完全に夜が明けた。
さすがにこのルートはあまり人に会わない。西穂山頂まではポツポツ出会ったが、そこから先は数えるほどしかすれ違わない。静かで良い場所だ。
西穂から先はさすがに険しい道が続く。ハシゴは皆無、クサリが数箇所に掛けられているだけで、自分の手足が頼りとなる。登りはたいしたことはないが、下りは足がすくむ場所ばかりだ。
小さいピークが連続し、登り下りを繰り返す。天狗の頭からコルに下るところは、最後の斜面が短いながらもほぼ垂直で、スタンスを探すのに苦労する。
ようやくたどり着いた天狗のコルで大休止。行動食を食べるが、周辺にはけっこうな量の大キジが残置されており、良い環境とは言い難い。
水分補給も終え、逆層スラブの登りにかかる。傾斜はさほどでもないが、逆層だけに岩を乗り越える箇所はハングしているように感じてしまう。目の錯覚とはいえけっこう緊張する箇所だ。
このころからガスが出はじめ、視界があまりよくない。ジャンダルムの手前で小休止して、憧れを目前に心の準備を整える。しかし、ガスのせいで西側に寄りすぎてしまい、ジャンダルムの西側のピークに向かっていることに途中で気付くが、行きがけの駄賃だ、とばかりそのまま進み、かなりシビレるナイフリッジを通過してピークに立つ。
ピークには残置ハーケンが3本あり、うち1本は真新しい軟鉄ハーケンだった。怖い場所なので早々においとまして、ジャンダルムに登る。ピークは思ってたより広く、平な場所だったが、ガスで周囲は全然見えない。
仕方ないので写真を数枚撮り、次なる難関である馬の背に向かう。ロバの耳のトラバースもなかなかシビアだった。馬の背基部から見上げると、ガスのため恐怖感はさほど無い。
慎重に足を運び、気付けば奥穂の頂上が見える場所まで来ていた。あとはガラガラの岩道をのんびり歩くだけだ。緊張がほぐれ、足が重く感じる。
奥穂の頂上には12:30に到着。西穂山荘を出発してからちょうど9時間が経過している。休憩時間を含めてだからまあまあのペースだと思う。荷を軽くしてよかった。
頂上もガスが巻いているので、同じルートの先行者に記念撮影してもらい、すぐに下山。
穂高岳山荘には13:15に到着し、すぐにテントを設営する。天気が良かったら涸沢岳にでも登ろうかと思っていたがあいにくガスなのでテントでビール飲み。夕方になってガスは切れ、壮大な眺望が開けた。

翌朝、今日は白出沢を下って新穂高に戻るだけなので、5:45に出発。
白出沢を上から見下ろすとほぼ直線で白出大滝に向かっているように見え、ひたすら単調なガラガラ道である。登りで使った場合はツラそうだな、と思えるルートだ。
ガラガラ歩きを2時間ちょっと続け、重太郎橋に到着。橋の上流側はヘツリの部分があってけっこう緊張する。ここから下は樹林帯となり、1時間弱で右俣谷に着いた。
新穂高には10:30に到着。とても暑いのですぐさま風呂に入り、食事をして帰路につく。帰り道が長いな…

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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
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技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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