北アルプス 槍沢から槍ヶ岳



- GPS
- 34:46
- 距離
- 45.1km
- 登り
- 2,339m
- 下り
- 2,339m
コースタイム
天候 | 曇り/小雨/晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
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今年は自治会の関係や、お盆に家内の実家(茨城県)に帰省しなければならない等々で、日程が取れず、アルプス行きは、なかば諦めていたのだが、仲間からのお声がけで7月31日から1泊で槍ヶ岳行きが実現した。前日の30日に出発になるのだが、月末最終日で定時に仕事が終わるはずもなく、この日程も無理と思っていたのだが、20:30に梅田のモンベル前集合にしていただいたので、何とか参加可能になった。
モンベル前に3名が集合し出発。JR大津駅で1名ピックアップし、平湯温泉のあかんだな駐車場へ。駐車場で仮眠を取り、始発のバスで上高地に入る予定であったが、4人だと料金がさほど変らないのでタクシーで上高地に入る。
上高地バスターミナルで準備を整え出発。まずは、横尾までの長い林道歩きが続く。明神・徳沢で休憩をはさみ、3時間弱で横尾に到着。横尾から山の領域に入る。一の俣・二の俣と渓流沿いを登っていく。途中「槍見川原」なんてところも通過したが、ガスが掛かり何も見えない。ガスが掛かってなければ、槍ヶ岳が眺められるのだろう。やがて雨がポツポツと降り出してきた。
槍沢ロッヂに到着。ここで休憩していると雨が強くなってきた。ザックカバーを付け、カッパはどうしようかと考える。が、雨は一向にやむ気配を見せないので、上着だけ着ることにした。
槍沢ロッヂを出発して、すぐに雨があがる。雨が上がってくれるのは、ありがたいが、どうせならカッパを着る前にあがって欲しかった。
ババ平のテン場を過ぎて、少し行ったところで、ヘルメットを小脇に抱えた二人組が、我々を追い抜いて走っていった。少し前にヘリの音がしていたので「何かあったかな?」と思っていたら、やはり負傷者の救助に向かっていたようだ。前方から若い男性を背負って下りてきた。右足の脛をあて板で固めていたので骨折したのだろう。
槍沢の雪渓を眺めながら、高度を稼いでいき、天狗原の分岐に到着。昨夜の寝不足と重いザックが体力を奪っていく。本日の目的地である殺生ヒュッテまで、あと2時間はかかるだろう。
一歩一歩槍沢を登り詰めていく。天候が良ければ、眼の前に槍ヶ岳の雄姿を眺めながら登れるので、少しは疲れも癒されるのだろうが、ガスのため槍ヶ岳の姿は全く見えない。明日は、天候が回復してくれるのだろうか? 槍に登ってもガスで真っ白だと悲しいなーなどと考えながら進む。
殺生ヒュッテが見えてきた。あと少しだ。最後の雪渓を渡り、一登りで殺生ヒュッテに到着。小屋で受付を済ませ、しばらく休憩してからテン場へ向かう。
早々にテントの設営に取り掛かるが、ガスが立ち込めてきて、雨粒がポツポツ落ちてきた。明日の天気に不安を感じる。急いでテントを設営し、夕食までしばらくテントの中で一眠りすることに。
疲れてはいるが、なかなか寝付けない。テントの外を何気なく見てみると、ガスが晴れている。テントの入り口から首を出し見上げると、眼の前に槍ヶ岳の姿がきれいに見えている。登ってくる途中で、全く見ることが出来なかっただけに感動。カメラ片手にテンとから這い出し、しばらく槍ヶ岳の雄姿を眺める。
夕食のを摂った後、早々とテントに潜り込み睡眠タイム。いよいよ明日は、念願の槍ヶ岳の頂に立つのだ!
午前4時過ぎに起床。前日の寝不足&疲労の関係で、ぐっすりと眠ることができた。日の出前だが、槍ヶ岳の姿は、くっきりと見える。山頂でご来光を拝む人達が、すでにヘッデンを点けて登り始めている。我々は、陽が昇ってからの出発。サブザックに必要な物だけ入れて槍の肩に向かう。
槍の肩から大槍を望む。ついにこの日がこの時がやってきた、天候は上々、槍ヶ岳への第一歩を踏み出す。三点確保で登って行くが、足場や手のホールド箇所もしっかりており、さほど苦労なく登って行ける。鎖やハシゴも特に問題ない。先行している人が多いが渋滞まではならず、スムーズに登って行ける。
最後のハシゴを登り切り槍ヶ岳山頂に到達。両足でしっかりと山頂を踏みしめる。眼前には、北アルプスの大パノラマが360度に渡り広がっている。昨年登った双六岳も見える。広がる雲海には、大槍の影が映しだされている。何とも言えない素晴らしい景色だ。北アルプスでは奥穂高岳に次ぐ標高の山だけあって、周りの山々を見下ろす感じが何とも言えず素晴らしい。
祠の屋根に置いてある『槍ヶ岳登頂』と書かれたプレートを持って、バンダナショット&個人での記念写真を撮影。このプレート、そんなに重くなく、ごく普通の板切れって感じだが、悪天候の強風で飛ばされることはないのだろうか?とつまらないことに疑問を持ってしまうのは小生だけだろうか。
名残惜しいが、いつまでも居るわけにも行かないので下山。槍の肩まで下り、槍ヶ岳山荘のベンチで、今、登ってきたばかりの大槍を眺めながらコーヒーブレイク。一時の感慨にふける。槍ヶ岳山荘で、バッチと登山証明書、マグカップを記念に購入、締めて1,400円也。
殺生ヒュッテのテン場に戻りテントを撤収。朝食を摂り、出発準備を整え下山開始。往路をピストンで下山した。往路の疲れもプラスされ、結構きつい下山となったが、何とか無事に上高地に帰り着く。平湯に戻り、温泉で汗を流し、高山の自然薯料理の店で名物とろろご膳を食べ、帰阪の途についた。
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