極寒の六甲全山縦走



- GPS
- 12:37
- 距離
- 42.2km
- 登り
- 2,639m
- 下り
- 2,607m
コースタイム
- 山行
- 12:08
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 12:37
天候 | 晴れ(でも寒かった) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:阪急電鉄 宝塚駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
摩耶山を過ぎてから,特に東六甲縦走路に入ってからは路面に雪が残っていて,多少スリッピーだった。 |
その他周辺情報 | ナチュールスパ宝塚で汗を流した |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
GPS
日焼け止め
携帯
時計
ストック
|
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感想
2025年2月23日(日祝)に友人と六甲全山縦走に挑戦した。天候的には今年2度目の大寒波が来る,というので不安があったが,友人の休みの都合で頑張って行くことになった。特に六甲山最高峰付近での積雪が気になった。そこで軽アイゼンを持って行くことにした。そのためトレランシューズではなく底のしっかりした登山靴を履いて行くことにした。登山靴は重いので速度が遅くなると考えて出発は山陽電鉄の始発で行ける午前5時半過ぎとしてみた。そのために湊川公園近くの東横インに前泊して縦走に備えた。これまでの新開地駅発の始発は 5:13 発の4両編成だったが,今年の2月から 5:16 発の3両編成に変わっていた。神戸市主催の六甲全山縦走大会の日にはちょっと混雑して大変そう,と思った。
須磨浦公園駅に着いたのは午前 5:30 ぐらいだった。駅でトイレに寄ってから友人と合流して出発した。二人とも準備はできていたのですぐに出発した。当日はとても寒く(多分朝一番は氷点下),ドライウェアの半袖の上に冬用に使っているウィックロンの長袖シャツを着用した。さらにその上にオレンジ色のソフトシェルとペラペラのウィンドブレーカーを着て出発した。ソフトシェルは多少風を通すので,寒い時にはその上からペラペラのウインドブレーカーを着ると風が遮られて暖かい。
須磨浦公園の上り階段はあまり速くなりすぎないように,でも遅すぎないように登った。ロープウェーの山上駅に着く頃には体が暖まっていたので,ソフトシェルを脱ぎ,ウィンドブレーカーをもう一度着ておいた。しかし,ウィンドブレーカーはいうほど断熱効果はなく意外と寒かった。むしろソフトシェルを着てウィンドブレーカーを脱いでおく方がよかった。そこで途中でソフトシェルとウィンドブレーカーを入れ替えた。どこで入れ替えたか覚えてないけど…。手袋も夏用のペロペロのやつではなく秋冬用の少し暖かいものにしておいたが,上りでは汗をかくので,上りやきつめの下りでは夏用を,緩い区間では冬用の手袋で暖を取った。
高倉台への下りは階段ではなく傾斜路を下った。とにかくラクに行こう,という作戦だった。当然鉄拐山はパスしておいた。栂尾山への登りはいつものように,ゆっくりでもいいので止まらずに,を心がけておいた。栂尾山から横尾山へは問題なく歩けた。須磨アルプスの下りでは友人のペースが少し落ちてしまった。下りはまだあまり得意じゃないらしい。そういえば須磨アルプスの階段の木の板が一部新しくなっていた。あれは誰が整備してはるんやろ。感謝せなね。横尾の住宅地に下りたのは出発から1時間45分ほど経ったころだった。ま,悪くはないペースやね。ただ,その時は時計は見てなかったけど。そこらで走る,という手もあったけど,二人共普通の登山靴で,結構重くて走らないで済ませてしまった…。
高取山の登りではもくもくと登った。個人的には,今回は事前に10kmのトレーニングを2回しただけだった。そのためか高取山あたりで多少いつもより疲れを感じた。友人は今回のために 20km を1回と 30km を2回歩いたらしくあまりしんどくなさげだった。やっぱりトレーニングは裏切らないねぇ…。それでもまずまずのペースで進んでいたと思う。丸山の市街地区間では友人はパンを食べたりしてエネルギー補給をした。今回は寒かったので水分は少なめにし,アクエリアスを 500 mL X 2 と水 500 mL を持って歩きはじめた。途中,鵯越駅前と大龍寺の駐車場でアクエリアス 600 mL を1本ずつ補充した。それ以外は補充せずにゴールできた。それぐらい寒かった,ってことやね。
鵯越駅を通過したのは出発から3時間15分ほど経った頃だった。ま,悪くはないかな。そこからは山道に入るので頑張って歩いた。そのおかげか鵯越駅から菊水山山頂まで1時間かからずに登れた。急登区間は24分かかったけど,トレーニング不足の体にはちょうどいい感じだった。その頃には天気もよく,少し暖かいと感じながら歩いた。菊水山から鍋蓋山へは50分強でたどり着いた。これもまずまずのペースだった。 とにかく止まらずにもくもくと歩いた結果やと思う。菊水山と鍋蓋山では写真を撮っておいた。
市ヶ原に着いたのは11時20分ごろだった。できれば11時前に通過がいいが,ま,春の初回やし良しとしないとね。市ヶ原では櫻茶屋でフランクフルトを買って食べておいた。タンパク質の補充もあったし,櫻茶屋への挨拶も兼ねて買っておいた。市ヶ原から摩耶山は1時間23分かかってしまった。できれば1時間10分は切っておきたいけど,今回はちょっと体が重かった。でも,それ以上に終盤の反射板を越えた先の下り付近から残雪があり,一部路面が凍っている場所があってペースが落ちたのが原因やね。そこは一瞬だったので,アイゼンはつけずになんとかやり過ごした。下りやからかなり慎重になってしまったけど…。
摩耶山に着いたのは出発から7時間10分ほどだった。そこそこのペースで来ている。そこから頑張れば12時間は余裕で切れそうな時間だった。しかし,東六甲縦走路に入ってから結構路面に雪が残っていたので12時間半を越えてしまった…。 摩耶山では標高が高いのもあり気温が下がった感じがした。そこでソフトシェルの上にペラペラのウィンドブレーカーを着ておいた。しかし,三国池下への登りでは上りだけに体が発熱するので暑く感じたけどね。摩耶山掬星台ではトイレに寄り,掬星台の碑を撮ってから先に進んだ。摩耶山の先のアゴニー坂は雪が残っていそうと思い,車道で迂回しておいた。アゴニー坂の下でちょうどアゴニー坂を下りてきたと思われる女性がチェーンスパイクを脱いでいたのでそれなりに雪はあったみたい。その辺りは単調なので友人はすかさず補給していた。
神戸市立自然の家から三国池下へ向かっての登りでは天狗道以上に路面に雪があったが,登りということもあり多少気を使いながらアイゼン無しで歩いておいた。三国池下から先は車道沿いを歩いた。車道は凍結防止剤が散布したあったのもあり凍結したところは見当たらなかった。歩道は日陰の部分では多少雪があったが,特に問題になることはなかった。車道沿いを歩くと発熱が減るので多少涼しく感じた。そこで藤原商店に寄り,肉まんを食べておいた。暖かくて美味しかったねぇ…。
その先,六甲ガーデンテラスまではもくもくと歩いたのかあまり印象に残っていない。気づくとガーデンテラスだった。ガーデンテラスから先もできるだけラクする作戦で,有馬へのロープウェーの駅前を通り,早めに車道沿いに出た。そこからはいつものように6番目と7番目の区間以外は車道沿いを行った。6番目の区間は雪は解けていたが,路面が湿っていてどろんこで歩きにくかった。7番目の区間はまだ少し雪が残っていて,むしろ歩きやすい感じだった。
一軒茶屋前に着いたのは15:11だった。そこで友人が水分を補給した。トイレには寄らなかった。そして 15:25 に東六甲縦走路の分岐に着いた。通常ならそこから少し走って2時間以内に宝塚の宝来橋南詰にゴールできるが,今回は出だしから路面に雪が残っていた。分岐の直後のキツめの下りをアイゼン無しで下ってみたが,かなり気を使うし,その先もまあまあ急な下りがあるのでその時点で軽アイゼンを装着した。友人はチェーンスパイクを装着した。その後も結構な場所に雪が残っていた。でもアイゼン効果もあり安心して歩けた。ただ,ペースは多少遅くなった気がする。ちなみにその区間をアイゼンなしで歩く人がまあまあいたけど,怖くないのかなぁ?
船坂峠を通過したのは東六甲縦走路分岐から53分後だった。やはりペースが落ちていた。その先は緩い上りが続くし路面の雪がなさそうだったのでアイゼンを外しておいた。そのまま30番標識の辺りまでは問題なく歩けたが,その先の杉林(ひのき?)では結構路面に雪が残っていた。あの辺りは普段から暗いとは思っていたが,やっぱりあまり陽の光が入らないみたい。ただその辺りは傾斜が緩いのでアイゼンなしでもなんとかなった。ちょっと滑ったけど…。その後も時々路面に雪があったが,急な下りには雪がなかったのでアイゼンを付けずに下った。
船坂峠から大谷乗越まで45分で歩き,そこから塩尾寺まで39分で歩いた。靴が重くてあまりしっかり走れない状況だとそんなもんだと思った。それでも終盤にトレラングループに抜かれた後で少しだけ頑張って走っておいた。ちょっとだけね。そして出発から12時間ちょっとで無事に塩尾寺に着いた。塩尾寺には別の友人が迎えに来てくれた。そこからはだらだらと下り,30分ほどかけて宝来橋南詰にたどり着いた。お疲れさま〜
その後,ナチュールスパ宝塚で汗を流し,魚民で反省会をして帰路についた。いやぁ,一杯目の生ビールはおいしかったなぁ…。今回は46回目にして初めてアイゼンを装備して六甲全山縦走した。六甲山でも結構雪が残るんや,と思った全山縦走だった。次は是非トレランシューズで再挑戦したい,と思った1日だった。
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