鍋割山から丹沢主稜縦走〜お父さんのプチ贅沢:丹沢グルメの山旅と夜明けの霧氷〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,723m
- 下り
- 2,466m
コースタイム
天候 | 1日目:晴れのち曇り断続的に小雪、2日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
時刻表:http://www.fujikyu.co.jp/syonan/rosen_time/time03_w.html ・下山:西丹沢自然教室から新松田駅まで富士急湘南バス(1180円) 時刻表:http://www.fujikyu.co.jp/syonan/rosen_time/time01_w.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
・寄〜鍋割山:道明瞭。分岐が多いので道標に注意。麓で鹿棚を通過。 ・鍋割山〜蛭が岳:木道など完全整備。正規の登山道以外は歩かぬよう。 ・蛭が岳〜檜洞丸:道自体は完全整備。急な登り下り。特に蛭が岳の下り鎖場2か所。ホールドがしっかりしているので、慎重に行動すればまず問題ない。体力勝負。 ・檜洞丸〜犬越路:急な岩場あり。ホールドはしっかりしているが細心の注意を要する。難しくはないが、岩場に慣れていない人は避けたほうが良いかも。私自身は蛭が岳〜檜洞丸間より険路に感じた。 ・犬越路〜西丹沢:ガラ場での落石、転倒に注意。 稜線上は所々雪が付いてます。チェーンスパイクを持っていきましたが、雪の付き方が中途半端で今回は使いませんでした。しかし明日以降は積雪も予想されるので、軽アイゼンまたはチェーンスパイクの携行をお勧めします。(1月16日現在) |
その他周辺情報 | 丹沢山「みやま山荘」に宿泊(1泊2食8000円):http://miyamasansou.com/ 鍋割山荘:http://nabewari.net/ |
写真
感想
お父さんの山中毒は深刻だ。土曜まで待てない。天気が良いという予報を聞くと血が騒ぎだす。我慢できず1日年休をもらい、金曜の早朝出発。今日は電車でアプローチする。都心の混雑した通勤電車の中、私だけが山行きの格好。「お前だけ遊びに行くのかよう」というような周りの視線を感じ、居心地悪い。分かっちゃいるけど、やめられないのよね〜。
登山口の寄は、ロウバイの香りが漂うのどかな山里であった。景色の良いところから明るい山里の風景を俯瞰すると、思い切って出てきて良かったと、心からそう感じた。
朝方は上天気だったが、昼頃になって曇ってきた。単調な登りが続くが、今日は鍋焼きうどんのことしか頭に浮かばない。ちらちら小雪が舞うようになった頃、鍋割山に到着。ここで、今日の最大目的を果たすことが出来た。ご主人自ら、卵を割っていただき、卵がちょうどいい塩梅を見計らった頃、提供していただいた。寒々とした風景の中で食するアツアツの鍋焼きうどんは、また格別な美味さであった。
身も心も温まり、鍋割山を出発。霧の中のブナ林を歩くのもなかなか風情があり、乙なものである。 小雪の舞う塔の岳は遠望が利かず、ちょっと腰を下ろしただけで出発。他の登山者も寒そうにして休憩していた。塔の岳以北の縦走は27年ぶり。丹沢山にかけての縦走路は、展望の良い熊笹の尾根。以前はもっと樹木が生い茂っていたはずだ。随分様変わりした印象であった。
16時、丹沢山のみやま山荘に到着。ちょっと遅くなってしまった。居心地の良い小綺麗な小屋だ。実直そうな小屋番が宿泊人の世話をしてくれる。今宵の宿泊は3名。評判通りのおいしい食事と見ず知らずの登山者との談笑。何とも心地よい時間が流れる。20時過ぎには消灯。柔らかなランプの灯が灯る。いいな〜と思っていると、いつの間にか眠りに陥っていた。
翌朝、6時過ぎに食事を終え、日の出前まで小屋番と談笑。小屋での生活を生き生きと語ってくれる。支度を整え、外に出ると驚いた。モルゲンロートの富士。そして、辺り一面霧氷の世界。朝日が当たり桃色に燃える。この世のものとは思えない美しさだ。かつて経験したことがないような素晴らしい景色に、思わず快哉を叫ぶ。これがあるから、山は止められない。
山荘を出発すると、あちらこちらに素晴らしい景色が展開し、その度に私は楽しい停止を余儀なくされた。しかし、こんな展望の良い稜線だったかしら?環境汚染で樹木が衰退したのかとも想像され、心配にもなった。
蛭が岳からは360度グルリの大展望。1名登山者が通過しただけで、基本的には独り占めの山頂。ベンチの雪を払い、のんびりと腰掛け、お茶を飲みお菓子を食べた。そよとの風もなく、柔らかな日射しが心地よい。今日は、大菩薩の大谷が丸の上に穂高の白い峰も確認できる空気の澄んだ幸運な日であった。
覚悟をして望んだ蛭が岳から檜洞丸への道。意外に呆気なかった印象だ。難関と言われる蛭が岳直下の2箇所の岩場もホールドがたくさんあり、難なく通過。それ以外も、比較的激しい登り下りはあるものの、きちんと整備がされていて歩きやすかった。関係者のご努力が偲ばれる。大感謝である。土曜というのに、檜洞丸までに行き交った登山者は2〜3名。行き違いに待たされることもなく、私の好む静かな縦走を満喫できて大満足。
お昼過ぎ、檜洞丸に到着すると、一転して多くのハイカーで賑わっていた。当初はツツジ新道で直接西丹沢に下山する予定だったが、まだ少し歩き足りないので、犬越路経由で下山することにした。檜洞の頂上から犬越路方面に一歩踏み出すと、眼下に大展望が広がり、思わず息を呑んだ。
犬越路への道は意外と険しい山道であった。中途半端に雪の付いた岩場が何カ所もあり、少々肝を冷やした。難所もほぼ通過した頃、後方から男性の単独行者に追いつかれ、以降、この登山者と談笑しながらの下山と相成った。
犬越路からは、少しガレた急坂を我慢すれば、歩き良い道となった。用木沢出合から西丹沢自然教室まで舗装された林道を2km弱を歩くのだが、話しながら歩いて行くとあっという間であった。16時05分、無事下山。
暖炉のある休憩室で待たせてもらい、17時05分発のバスに乗車。新松田駅前のそば屋で軽く小腹を満たし、小田急の急行に乗り込み、千葉県内の我が家にたどり着いたのは、22時。西丹沢から5時間近くもかかった。電車だとやっぱり遠いな〜。(車だと3時間くらい?)
こんにちは。
泊まりか〜・・・いいなぁー・・・しかも金曜休んで。
天候に合わせて休みを取らないと!!
「偶然」はそうはない。
本来は、自分も「休めるなら休むべき派」ですヨ。
>周りの視線を感じ、居心地悪い・・
またまたよく言いますねー
周りを見て「おっ、おまえら会社か!?この天気の良い日に、いいなー、オレも会社いきてーΨ(-◇−)Ψオッホホホッ〜」って、心の底でニヤケつつ、顔は自分も会社いくぐらいの顔で好天の山々を頭の中で描いてたでしょ。
この時期丹沢はさすがに天気いいですね。
明日から久々にあれそうですが、荒れた後は速攻好天でドカンと融けて山が削れる悪循環??日本らしき天候になってほしいもんですが・・・
ボチボチだめになりそうな気配を感じなくもない
「ゴホホホ!ちょっと体調が悪いみたい。皆さんにカゼうつしてはいけませんので、明日、休ませてもらいます」と仮病使って、ルンルン気分で山へGo !(冗談)
明日は大雪みたいですね。これからは行ける山が限られてくるかな〜 。
一昨年の大雪みたいになったら、洒落になりませんからね〜。
今日はうちのかみさんが外出。2日間逃亡の罰として、家の家事、全部やりなさいの刑に服してます 。もちろん、何も言われなくても、自ら進んで服役してますよ 。
>心の底でニヤケつつ、顔は自分も会社いくぐらいの顔で好天の山々を頭の中で描いてたでしょ
→ よく私の気持ちがお分かりで〜。なんで分かるんだろ?占い師にでもなったらどうですか?
しかし、大きな荷物を持ってラッシュ時の通勤電車に乗るのは、ちょっと引け目を感じます。やっぱり車で行くのが最高ですね。お風呂にも寄れるし。
こんばんは。
やっぱり、関東地方は晴れているんですね。羨ましいです。
こちらは、相変わらず、どんよりした曇り空です。今日は、山スキーで箕輪山を目指したのですが、スキー場の上部からはガスで全く視界が効かなかったため、結局、ザックを背負ったままのスキー練習で終わってしまいました。
レコを拝見し、学生の頃、煤ヶ谷から物見峠、一ノ沢峠を越え、長尾根を経て、同じく「みやま山荘」に泊ったことを懐かしく思い出しました。
それよりも、今は、あの有名な「鍋焼きうどん」を是非食べてみたいです。
FUKUSIMAさん こんばんわ。
関東も明日は大荒れみたいです。一昨年のような大雪にはならなければいいのですが。
福島の山も天気になれば最高そうですね。山スキーにはもってこいの山々が多そうです。
20年以上も前、GWに飯豊に行った思い出があります。季節外れの猛吹雪が続き、切合小屋で3日間も停滞を余儀なくされましたが、地元の山岳会の人たちのご相伴に預かり、飲めや歌えやの大宴会で、たいへん楽しかった思い出があります。天気が悪くても、そんな楽しみ方があるのですよね。
また、是非こっちのほうの山にも足を運んでください。鍋焼きうどん、濃いめの汁がたまりません。具材はすべて山荘のご主人らが運び上げているそうです。こうゆう人たちの影の努力があってこそ、我々が幸せな気分になれるものと考えます。山登りをするものとしては最低限のマナーを守り、感謝して食したいものです。
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