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Yamareco

記録ID: 8038557
全員に公開
山滑走
剱・立山

小黒部谷から毛勝山

2025年04月19日(土) 〜 2025年04月20日(日)
 - 拍手
moshikamesan その他2人
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
19:52
距離
36.6km
登り
2,881m
下り
4,889m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:47
休憩
1:07
合計
11:54
距離 20.9km 登り 1,610m 下り 2,733m
5:13
4
7:23
7:34
10
7:44
8
7:52
36
8:28
2
8:30
0
8:30
3
8:33
35
9:08
19
9:27
9:28
32
10:00
10:19
29
10:48
14
11:02
11:38
329
17:07
宿泊地
2日目
山行
7:34
休憩
0:24
合計
7:58
距離 15.7km 登り 1,271m 下り 2,157m
5:03
173
宿泊地
8:33
8:34
7
9:15
9:17
7
10:16
10:19
2
10:33
18
10:51
7
10:58
10:59
87
12:26
13
13:01
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2025年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
予約できる山小屋
剱澤小屋
剱沢を滑る。徐々に視界が開けて晴れてくる。
剱沢を滑る。徐々に視界が開けて晴れてくる。
長次郎谷出合で一休み。
長次郎谷出合で一休み。
近藤岩が見えてきた。二股です。
近藤岩が見えてきた。二股です。
黒部別山を背に上る。
黒部別山を背に上る。
平の池に近づくにつれて見えてくる特別な景色。
1
平の池に近づくにつれて見えてくる特別な景色。
小黒部谷に滑り込む。状態は悪くなさそう。
小黒部谷に滑り込む。状態は悪くなさそう。
小黒部谷上部の自分たちのシュプール。あんまりうまくないね。
小黒部谷上部の自分たちのシュプール。あんまりうまくないね。
いよいよ小黒部谷のゴルジュ帯突入。
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いよいよ小黒部谷のゴルジュ帯突入。
見た目より悪くないです。
見た目より悪くないです。
ゴルジュ帯を抜けたが、沢はけっこう割れている。というか水流がかなり出ている。今回もダメかな...
ゴルジュ帯を抜けたが、沢はけっこう割れている。というか水流がかなり出ている。今回もダメかな...
スノーブリッジを渡る。
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スノーブリッジを渡る。
すごい雪崩の跡です。
すごい雪崩の跡です。
小高巻をして折尾谷に降り立ち、徒渉。
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小高巻をして折尾谷に降り立ち、徒渉。
あれっ、西谷は埋まっている!
あれっ、西谷は埋まっている!
どんどん進みます。
どんどん進みます。
谷が広がってくる。
谷が広がってくる。
デブリも多い。
側壁のブロック崩壊と落石には油断ならない。
側壁のブロック崩壊と落石には油断ならない。
少し怖いが、中谷の中にテン場を求めました。
少し怖いが、中谷の中にテン場を求めました。
良いテン場とは言えなかった。
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良いテン場とは言えなかった。
中谷を詰め上がる。
中谷を詰め上がる。
雪庇直前までシール登高。最後はキックステップで。
雪庇直前までシール登高。最後はキックステップで。
剱岳の北面がとうとう見えた!視界がもってくれて本当にありがたかった。
1
剱岳の北面がとうとう見えた!視界がもってくれて本当にありがたかった。
毛勝山頂手前。ダイレクトルンゼの条件は悪くなさそうだ。
毛勝山頂手前。ダイレクトルンゼの条件は悪くなさそうだ。
山頂でくつろぎすぎて、結局ガスに巻かれてしまった。ダイレクトルンゼへドロップ。
山頂でくつろぎすぎて、結局ガスに巻かれてしまった。ダイレクトルンゼへドロップ。
それでも下ると視界が出てくる。
それでも下ると視界が出てくる。
雪はザラメで快適。
雪はザラメで快適。
里は春。
この先、車止めまでまだ3kmあります。
この先、車止めまでまだ3kmあります。

感想

長年の課題だった室堂〜小黒部谷〜毛勝谷。スキーの機動力を最大限に活かすラインです。直前の大量降雪、当日の昇温、そして小黒部谷下部の谷割れは懸案でした。しかし入山して見ると新雪はほぼ安定し、谷もかなり埋まっているという好条件で、計画完徹。

4/19 視界の悪いガスの中、雷鳥荘出発。雷鳥沢の登り、雪は湿雪〜ザラメで悪くはない。ただ気温は高い。剣御前から、新しく白いストップスノーと茶色のザラメが入り混じる。下るにつれ晴れてくる。八ツ峰を登って長次郎谷を降りてきたペアとすれ違う。新雪は落ちる所は落ちた、山行中は誰にも会わなかった由。
三ノ窓から小窓の雪渓の登りの大きな楽しみは眺望。黒部別山の西面、そして徐々に姿を表す剱岳八ツ峰。池の平小屋から見る小黒部谷は、2022年3月より雪が多くデブリは少なめに見える。上部の湿雪から下ではザラメに。ゴルジュ帯は左右からデブリが出ているが、ひどくはない。容易にクリア。しかし谷が開けてから水流が出てきて、スノーブリッジを2回渡り、折尾谷手前で左岸を小高巻きして折尾谷を渡渉する。この様子から西谷は今回もダメかと思ったら、意外にも雪できれいに埋まっていた。喜んで進む。ただ大きな雪崩の跡、そして側壁ブロックの崩壊が続き、気は抜けない。
二股で西谷と分かれて中谷を登るが、変わらず気温が高く、左右からの崩壊が続く。この上は谷が狭まるように見えて、先に進む気になれず、両岸からの影響が少なそうに見えた谷の真ん中で幕営。

4/20 高曇り。1300mより上は意外にも雪面はクリーン。昨夜のテン場の選択はミスだった。稜線直前までシール登高、小雪庇の乗越のみ板を脱ぐ。視界十分、剱岳北面を見られて感動。毛勝山頂でくつろぎ過ぎて、一瞬でガスに巻かれ、急いでダイレクトルンゼにドロップ。出だしは40°超えでクラックがあるが、雪が緩んでいるのでプレッシャーはない。下ると視界も良くなり、ややストップ気味ながらも快適なザラメ滑走。デブリもソフトでスピード落ちず、良いペースで片貝山荘まで。フキノトウを摘みながら、鎖のある第二発電所まで歩いた。

今シーズン2度目の「毛勝谷」になりました。
佐伯邦夫さんの『渾身の山』のおかげで、小黒部谷や毛勝山周辺への憧れが培われました。15年以上前からの課題を回収できました。嬉しいです。

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コメント

凄いです✨
僭越ながら、私も渾身の山、読みました!
2025/4/22 18:01
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1
_Fujicoさんは、山岳書をかなり集めていましたよね!魚津岳友会の「地域的宿命」、という言葉に感じ入りました。
ちなみに同行者は娘と息子です〜最近は全然追いつけない...
ぜひお子さんを山好きにして下さいね!
2025/4/23 8:44
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