小黒部谷から毛勝山



- GPS
- 19:52
- 距離
- 36.6km
- 登り
- 2,881m
- 下り
- 4,889m
コースタイム
- 山行
- 10:47
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 11:54
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 7:58
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
長年の課題だった室堂〜小黒部谷〜毛勝谷。スキーの機動力を最大限に活かすラインです。直前の大量降雪、当日の昇温、そして小黒部谷下部の谷割れは懸案でした。しかし入山して見ると新雪はほぼ安定し、谷もかなり埋まっているという好条件で、計画完徹。
4/19 視界の悪いガスの中、雷鳥荘出発。雷鳥沢の登り、雪は湿雪〜ザラメで悪くはない。ただ気温は高い。剣御前から、新しく白いストップスノーと茶色のザラメが入り混じる。下るにつれ晴れてくる。八ツ峰を登って長次郎谷を降りてきたペアとすれ違う。新雪は落ちる所は落ちた、山行中は誰にも会わなかった由。
三ノ窓から小窓の雪渓の登りの大きな楽しみは眺望。黒部別山の西面、そして徐々に姿を表す剱岳八ツ峰。池の平小屋から見る小黒部谷は、2022年3月より雪が多くデブリは少なめに見える。上部の湿雪から下ではザラメに。ゴルジュ帯は左右からデブリが出ているが、ひどくはない。容易にクリア。しかし谷が開けてから水流が出てきて、スノーブリッジを2回渡り、折尾谷手前で左岸を小高巻きして折尾谷を渡渉する。この様子から西谷は今回もダメかと思ったら、意外にも雪できれいに埋まっていた。喜んで進む。ただ大きな雪崩の跡、そして側壁ブロックの崩壊が続き、気は抜けない。
二股で西谷と分かれて中谷を登るが、変わらず気温が高く、左右からの崩壊が続く。この上は谷が狭まるように見えて、先に進む気になれず、両岸からの影響が少なそうに見えた谷の真ん中で幕営。
4/20 高曇り。1300mより上は意外にも雪面はクリーン。昨夜のテン場の選択はミスだった。稜線直前までシール登高、小雪庇の乗越のみ板を脱ぐ。視界十分、剱岳北面を見られて感動。毛勝山頂でくつろぎ過ぎて、一瞬でガスに巻かれ、急いでダイレクトルンゼにドロップ。出だしは40°超えでクラックがあるが、雪が緩んでいるのでプレッシャーはない。下ると視界も良くなり、ややストップ気味ながらも快適なザラメ滑走。デブリもソフトでスピード落ちず、良いペースで片貝山荘まで。フキノトウを摘みながら、鎖のある第二発電所まで歩いた。
今シーズン2度目の「毛勝谷」になりました。
佐伯邦夫さんの『渾身の山』のおかげで、小黒部谷や毛勝山周辺への憧れが培われました。15年以上前からの課題を回収できました。嬉しいです。
コメント
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僭越ながら、私も渾身の山、読みました!
ちなみに同行者は娘と息子です〜最近は全然追いつけない...
ぜひお子さんを山好きにして下さいね!
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