残雪期?涸沢~奥穂高岳


- GPS
- 35:09
- 距離
- 33.8km
- 登り
- 1,851m
- 下り
- 1,851m
コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 7:29
- 山行
- 11:06
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 12:28
天候 | 6/1 曇一時雨 6/2 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡~上高地間はバス利用(往復2800円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
Sガレの先から雪あり 涸沢ヒュッテ手前の沢筋~涸沢カール上、落石の痕跡多数 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
ズボン
オーバーパンツ
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
着替え
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
行動食
非常食
調理用食材
調味料
水3L
ガスカートリッジ×2
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
ランタン
細引き
銀マット
竹ペグ
|
---|---|
備考 | ガスカートリッジは一個で良かった。オーバーパンツ等の冬山装備はどこまで必要だったか・・・残雪期であることを考えればオーバーパンツやアウター手袋は不要だったかもしれない。 |
感想
残雪期の奥穂高岳に上ろうと決めたものの、もろもろの事情や天候に恵まれず、5月は登ることが叶わず6月になってしまった。沢渡駐車場から始発バスに乗り上高地へ。重く雲がかかる中、涸沢へ向けて歩き出す。今回は夕食にすき焼きを食べたい、という眼目もあり食材と酒、テント装備・・・と、いつも以上に大荷物になり80Lザックがパンパンに。本谷橋手前から残雪が現れ、橋を越えSガレのあたりからは残雪登山となる。アイゼン、スパッツを履く。涸沢手前の沢筋でバテが来たのかペースが極端に悪くなる。一人で悪態をつきながら登る。昼過ぎに這うように涸沢ヒュッテ到着。気力が切れないよう、断続的に雨が降る中休む間もなくテント設営。テントに転がり込むと即昼寝に入った。
夕食は米を炊きすき焼きを食べる。食べながら翌日登る奥穂高岳へのルートを眺める。新穂高側から雲がわき山頂は見通せない。鼓舞するようにすき焼きと米をかきこむ(炊飯はうまくいかなかった)19時過ぎ就寝。気温は0度前後でテント内は快適。
6月2日午前3時に起床。朝食は前日の残りを雑炊にしたものとみそ汁。4時20分に行動開始。すでにかなり明るい。氷点下1度、雪は凍っている。アイゼンはまあまあ効く。カールを登りザイテングラートを目指す。日の出とともに結城が緩みだし、斜度もきつくなって歩きにくくなる。後続は一人だけ。モルゲンロートもほぼ独り占めだ。後続に道を譲りながら穂高岳山荘に到着。一休みしてから山頂への鎖場にとりつく。山荘より上は雪がなくアイゼンでは歩きにくい。いったんアイゼンを外し岩場をこえる。山頂直下に一か所、7~8m程度の雪壁が現れたので再び、アイゼンをつけ壁を越える。雪が緩く嫌な感じだがピッケルを深く突き刺しホールドを確実に確保しながら進む。コースタイム通りに山頂に到着。槍ヶ岳~剣岳、ジャンダルム・・・と景色を楽しみ下山。
雪の緩む雪壁と岩場を慎重に下る。下りの涸沢カールは雪がほぼ溶けてきておりアイゼンもほとんど効いてくれない。転げないよう、ピッケルを使いグリセードっぽく降りていく。奥穂側の急斜面に雪の亀裂ができており落石や雪崩に警戒しながらテント場へ戻る。テントを撤収し、昼前に下山開始。気温15度、汗がかなり出て水分補給をこまめに取りながら本谷橋に下る。冬靴等を履き替え身軽になり一気に上高地へ帰還した。16時に上高地帰着という目標は叶わなかったが沢渡への復路のバスの発車時刻には十分間に合った。
山頂付近に雪がなく残雪期登山というには物足りないが、残雪期の単独テント泊はひとまず成功し、今後の自信につながる山行だった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する