笠ヶ岳 新穂高から登り笠新道・下り小池新道で周回



- GPS
- 27:45
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 2,557m
- 下り
- 2,620m
コースタイム
- 山行
- 10:09
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 12:32
- 山行
- 10:51
- 休憩
- 4:17
- 合計
- 15:08
天候 | 8/19(土) 快晴 午後は曇 8/20(日)快晴 午後は時折曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
第5, 8駐車場は満車につき鍋平登山者臨時駐車場に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登り下りともとりたてて危険箇所はありません。 笠新道は高低差1400mをほぼ登り続け、上部は日陰が少ないので晴れれば消耗します。笠新道入口の水場は水量豊富なので不安があれば給水していきましょう。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
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感想
7月18日、金曜日は午後休をとり買出やパッキングをします。今回は先日、大台ケ原に行った新入職の同僚も伴います。
「星を観たい」という彼に山上から見える星空の話をすると、「連れてって下さい!」とのこと。「前よりきついよ」と伝えるも、彼は学生時代剣道全国大会出場者で駅伝大会などにも出ている強者です。何なら僕より歩けるかも…。
一日早い土用丑の鰻で英気を養い、19時過ぎ同僚を拾い奈良を出ました。名阪国道、名古屋高速、中部縦貫を経由し夜のドライブです。ひるがの高原SAで眠気覚ましのコーヒーで一息。外は肌寒く山の空気に期待が膨らみます。
19日の2時前に新穂高の第5駐車場に着くが満車。あちこち彷徨い、2:20ようやく鍋平の臨時駐車場に停めることができました。寒さに震える同僚に長袖を貸し仮眠をとります。
4:45、夜明け間近のまだ薄暗い遊歩道を進みます。有料駐車場を横目に通り過ぎ、登山指導センターで用を足し出発です。
天気は快晴。左股林道は緩やかな樹林で、お助け風穴で涼みつつ快調に進みます。初アルプスの同僚も「めっちゃ綺麗」と写真を撮っており私も内心「しめしめ、もっと山においで」とにやついてしまいます。
しかし平和は長くは続きません。水場のある笠新道の入口からは高低差1400mを一気に登る容赦ない急坂の始まりです。
花!坂!焼岳!坂!乗鞍!急坂!槍穂高!激坂!
といった具合に可憐な花々や雄大な眺めに励まされながらも、延々と続く坂道と肩に食い込むテン泊装備と直射日光で体力の消耗は激しいです。入口で水を汲んでおいて正解でした。同僚はガレ場の通過やトラバースに手こずりつつも食らいついてくれます。流石はサムライ。12時半にようやく杓子平に到着です。
チングルマ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、コバイケイソウなどのお花畑にが迎えてくれます。束の間、ほっと一息つきますが、森林限界を迎えいよいよ遮るものがなく日射で体力と気力も削られていきます。
15時過ぎ、抜戸岳付近でようやく稜線に達します。よく頑張りました。雲が湧き始め笠ヶ岳山頂は見えたり隠れたりします。
16:40頃、笠ヶ岳山荘のテン場に到着するも、平坦地は既に埋まっており、石をどけて何とか設営します。同僚は疲労困憊の様子で、水場に偶然現れた雷鳥の親子に周りが色めいても生返事で反応が薄いです。
まずいです。私ことは嫌いになっても、山のことは嫌いにならないで!の一心で、夕食ではソーセージ入りパスタやプチトマトやスープを多めにして取り繕います。
陽が沈む頃にはガスが晴れ、雲海と星空、笠ヶ岳の稜線が広がりました。同僚もカメラを構え、30分以上空を見上げています。ようやく笑顔が戻り、救われた気がしました。これがマジックマウンテン、否、マウンテンマジックかとほっとしました。
翌朝、テントから月に照らされた薄い星空と、徐々に明るくなる槍穂高の稜線を眺めながら朝食に白米、サバ缶、味噌汁、りんごなどををとります。
山荘でトイレを済ませ、身軽に山頂を目指します。ガレ場にも「慣れて来ました」と同僚。山頂の祠でお参りし二等三角点のあるピークに立ちます。
360度の大展望が広がり、槍・穂高、富士山、白山、南・中央・北アルプスの峰々が一望できて感無量です。いつの間にか同僚もAR山ナビをダウンロードし、山座同定をしながらしきりに写真を撮っています。「ソフトバンクの4Gも届く」「次に行くのはあそこですか?」と笑顔で指さす同僚の姿が、山に魅了された高校生の頃の自分のようで微笑ましくみえます。写真を撮りあい思い出を焼き付け下山開始です。
下山は抜戸岳から小池新道経由です。昨日と打って変わってなだらかな稜線歩きは快適です。ただ日差しが強く帽子を被っていてもじりじりと肌が焼け、汗が吹き出します。同僚は折畳傘を差し涼しげに歩いています。僕も試してみたところ、上半身がすっぽり日陰になるので体感温度がかなり下がり快適でした。下山したら日傘を買おうと思います。
大ノマ岳で昼食を摂り、雪渓の残る弓折岳を過ぎ乗越からは小池新道です。弓折乗越ではベンチにスマホの落とし物がありました。周りの人に訊ねるも心当たりはないとのことで最寄の小屋に届けることに。落とし主はさぞ心細い事ことでしょう。
早く見つけてもらうんだよ〜とスマホを鏡平山荘に届けます。ここからは長い下り坂です。18時半にわさび平小屋、日没後の20時に新穂高の登山指導センターに戻りました。これはスケジュール管理がダメなヤツです。
一呼吸置いてからダメ押しの坂を登り車を停めている鍋平に向かいます。足元にコオロギが飛び跳ね、頭上にホタルが舞います。虫たちの楽園に男二人の「あぁ、うぉー」という喘ぎ声が響きます。鍋平に着いたのは21時前でした。精魂尽き果てると「あぁ」としか言葉が出なのだと知りました。
帰りに四日市のスーパー銭湯「おふろcafe湯守座」に寄り仮眠し午前中に奈良に帰りました。
これまでの限界を突破した登山でした。出発時刻や休憩時間など課題も多い山行でした。笠新道はもうしばらく勘弁ですが、それでも「行ってよかった」と心から思える登山になりました。
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費用
・高速代 \13,160
・ガソリン代 \9,008
・レンタカー \18,480
• コーヒー(ひるがの高原SA):\110
• テント場使用料(笠ヶ岳山荘):\2,000
• マクドナルド夜マック:\872
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食事
⚫︎1日目
• 朝…おにぎり3個、豆乳
•昼…おにぎり、ソイジョイ、プロテインバー
• 夜…たらこパスタ、ソーセージ、プチトマト、野菜炒め、ポタージュスープ
⚫︎2日目
• 朝…アルファ米、鯖缶、フリーズドライ味噌汁、林檎
• 昼…ロイヤルブレッド、ハム、チーズ、ジャム
行動食
• ソイジョイ、ウィダーインゼリー、プリッツ、ミニカルパス、オールレーズン、塩熱タブレット、ハイチュウ など
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