兎岳‐丸山の稜線の山々 -小渋川から


- GPS
- 30:56
- 距離
- 52.3km
- 登り
- 5,039m
- 下り
- 5,083m
コースタイム
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 9:18
- 山行
- 10:09
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 10:50
- 山行
- 10:53
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 12:32
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車地から左の林道に入る。七釜橋まで林道はあるのだが、沢のたびに崩壊している。巻道・瓦礫の上などを迂回することになる。ピンテ・踏み跡あり。皆さんありがとうございます。他にも倒木・落石多数で荒廃している。 トンネル内には汚泥が入り込みここにも沢靴的なものが必要。 橋の向こうにトンネルがあり歩いてみたが行き止まり(トンネルをコンクリートで埋めてある⁈)。 入渓する。 小渋川の下部1/3は浅く渡渉は容易。中盤は流域も狭く流れは早い。場所を選んで渡渉しても股上浸水。上部は少し水量も少なくなるからか少しマシになる。登攀的なところは無い(一箇所小さく巻いたところあり、うまく渡渉すると避けられる)。 広河原小屋の水場とはすなわち福川の流れ。再入渓。 すぐの二股は右。帰りに登山道から左股(本岳沢)を見下ろすと橋があるように見えたが気のせいだろうか… しばらく沢幅は狭く逃げ場はない。左右からの瓦礫が積み重なっていて不安定。滝はない。 顕著な二股で右。1:2と水量が減る。出だしは小滝で左の草付きから入り、狭いゴルジュぽいところを登っていく。この出だし以外に滝はない。 この二股前後から左岸に台地があってなんとなく道があるのではないかという雰囲気があった。少し分け入ってみると踏み跡っぽい石組みがあるように感じた。 しばらくで百間洞山の家のテン場裏のコルに向かう左股(水無し)と深いゴルジュ谷の右股に分かれる。 沢装備を解除して左に折れる。 下部は灌木。基本藪漕ぎになるが、よくみると薄いところがあり、なんとなく道のように見えるところもある。そのうち両岸のど真ん中にまっすぐ瓦礫が並ぶようになり時折九十九折りになっている。落石ではできないトレースだろう。旧登山道と信じて進むと徐々に灌木が薄くなる。一見登りやすそうに見える草付きの開けた斜面が左右に見えてくる。 正面には小さな尾根が二つコブのように見えてくる。左が手前で右が奥。地図と睨めっこするとそのふたコブの間に入っていくとちょうどコルに出るらしい。 いかにも登ってくれという左右の草付きに向かいたくなる気持ちを押し殺してまっすぐふたコブに向かう。 そのうち少し右向きに曲がり瓦礫が堆積して斜度も増し行き詰まる感じになってくるが、岩にペンキマークか。そこで左に目をやると… ふたコブの手前左側の尾根の末端に明らかに踏み跡がある。 そうか尾根を上るのか。 そのまま入ると明らかに踏み跡。時折倒木で迂回を強いられるが大したことはない。また時折向かって右の草付きに追いやられることもあるが明らかにジグザグに登っていくトレース(シカはこんな風には歩かないだろう)でそのうち尾根に戻る。そんなことを繰り返しているうちに稜線が近くなり、尾根と谷の区別が付かなくなるような感じで最後にハイマツをほんの一株跨ぐと向こうに抜けた。小屋が見えた。 大聖寺平から広河原 上部のケルンが置かれているところは分かりやすい。その後ハイマツ漕ぎに突入し、崩壊瓦礫斜面にぶつかる。トレースが分からず右往左往。瓦礫と共に流れ落ちそうになりながらなんとかトレース復帰。以後船窪・2100くらいまでハイマツ漕ぎなど手こずる。1900までは平和な登山道。それでも数年手入れされていない感。 その後1700くらいまで倒木祭り。迂回している時間の方が長いかも。 その後はまた手入れ不足の登山道という感じで高度を落とす。樹林なので涼しく快適なコース。 |
写真
大沢渡が下にあり小屋もあるらしい
大沢岳のネーミングは大沢のピークだから
調べると沢登りから取りついたり、しらびそ高原から林道を下降して薮を漕いだりと、南アルプスの藪漕ぎラーはなんでもありです
感想
先日の南アルプス山行で兎岳まで踏んだが、赤石と兎の間に赤線を引くのが億劫になりそう。何とかならないかと地図と睨めっこ。そういえば小渋川から百間洞に直接突き上げたレコがあったような…
探すと出てくる。maco氏とかkaikaireiさんとか南アルプスの薮師匠のような方々の記録ばかり。tooruohさんも記録(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1199722.html )を上げている。皆さん旧道の痕跡を見つけられず…という感じが多い。せっかくだから探してみようと計画。ついでに兎から丸山まで百名山と百高山と赤線繋ぎも。
小渋川側は噂通りの濃いめの渡渉の河原歩き。足の短さを自覚。
福川に入る。水量が減って快適になるし、難しい登攀はない。
さて最後の二股で左に折れてから。下部はトレースのようなトレースでないような…
中央を進み、正面に小さな尾根の末端を見つけその間に入るようにしてみた。
瓦礫の中にペンキの塗られた石を発見。その横に左の尾根に入るトレースがあった。
入ってみると尾根に沿って踏まれている。倒木で見失うことが多いが、やっぱり踏まれている。時折右の草付き斜面に逃げることがあるが、そこにも九十九折りにトレースがある。シカかもしれないし、人間かもしれない。追うとそのうち尾根と谷の境界がなくなりコルに突き上げた。ハイマツ一株を跨ぐと小屋が見えた。どうやら正しいところに出れたようだ。ももはパンパンでもう今日は寝るしかできないが満足して寝た。そして寝過ごした笑。二日目以降は予定通りピークを淡々と踏むのみ。
帰りの広河原への下降は出だしのハイマツ藪漕ぎは閉口したが下部は登山道。涼しい樹林の中を気持ちよく下降して沢にじゃぶん。雨が落ちてこないか心配しながら下った。
コメント
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