立山雄山~久々の三千メートル級は熊騒動な山行きだった…



- GPS
- 04:55
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 528m
- 下り
- 527m
コースタイム
天候 | 快晴予報だったが…標高2,600メートルから上はガスガスだった(>_<) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓の渡渉は勇気を持ってかかとから歩く…山頂社は狭いので滑落しないか不安だった |
その他周辺情報 | 室堂はテント泊、山小屋泊と何度も訪れているが日帰り温泉♨️は経験がないので入ってみたい… |
予約できる山小屋 |
立山室堂山荘
|
写真
感想
久々に息子と娘と三人で登山…数えてみたら息子と登った山が百名山高妻山を始め計17座、娘と登った山は更に多く…谷川岳など百名山16座を始め計32座も一緒に登っていた!今回はその記録を更新する久しぶりの百名山であった。
きっかけは女子大生の娘が夏休みに入って突然「立山に行きた~い」と私に哀願して来たのだが…もちろん、夏の全盛期に人気の室堂周辺のホテルは満室でいっぱい…ならば得意のテント泊にして、アルペンルート乗車券のみ…ネットで何とか扇沢からのルートでゲットできた次第。当初は1日目雄山に登り、2日目に剣山荘を取って息子と二人、剱岳に登る予定だったが、直前に立山室堂山荘の空きが出て1日目に個室が予約できたので、1泊のみにして2日目下山後に野沢温泉で外湯巡りしながらゆっくりするプランに変更した。…しかし、この変更が結果的に良かったのである。
1日目、日付が変更した直後に家を出発して扇沢を朝7時30分発のトロリーバス…過去に乗った時はトロリーバスだったが現在は電気バス(万博でも活躍中)になっていた…電気バスに乗り込む。破砕帯を抜ける時はここで多くの人命が失われたことにご冥福をお祈りする…あっという間に黒部ダムに到着。黒部ダムの220段ある登り階段でも十分脚に負担が来る…しかし、好天の黒部ダムと北アルプスの山々が連なる絶景を目の当たりにすると疲れも忘れてしまうものだ。1秒あたり10トンもの放水は迫力満点!すぐ近くまでダムの外階段を下る階段はなかなかのスリルだった。
先は長いので、ダムを歩いて渡って次のケーブルカーに乗り込む。高所恐怖症の息子が嫌いなロープウェイに接続…ここから一気に高度が上がる。更にトロリーバスならぬ電気バスに乗ってようやく室堂ターミナルに到着。ここからまず荷物をデポするため、立山室堂山荘へ直行。ターミナルから近くて助かった。その短い行程でさっそく雷鳥と遭遇~今日はついているなと気分も高揚!
室堂山荘に余分な荷物を預けて…いよいよ登山スタート!まずは、一の越山荘を目指す…最大の難関(笑)残雪の渡渉が待ち受ける!ここだけでもアイゼンをつけたくなるが、無難に渡りきれた。室堂ターミナルのホワイトボードに示された山ごとの天候状況では雄山は「標高2,600mからガス」と書いてあったが…ちょうど、一の越山荘が標高2,600mくらい。ホワイトボードの通り、山荘から上は全く見えない(>_<)!…おかげで登るルートも見えないのでとにかく行くことにした。
一の越から山頂までは、ガレ場の中を僅かに整備された細い道を登るのだが、人気の山は繁忙期に大渋滞となり危険なため、登りと下りで別ルートとなっていた。槍ヶ岳の肩から上と同じだが、槍に比べたらここは全然危険度は低い…斜度も緩く渋滞していてゆっくりしか登れないのだが、段々息苦しくなる…昨年、久々に富士山に登頂した時も感じたのだが、高山の薄い酸素に身体が慣れ難くなって来たのは年齢のせいか、ただ単に最近低山が多く慣れてないだけなのか不明だったが…若者たちもゼイゼイ言い出したので休憩しながらゆっくりと歩みを進めた。
山頂に着くと更に大渋滞…💦三角点で記念撮影だけして、いつもの山頂お社で御祈祷に向かう。御祈祷は狭い山頂社に更に登るため危険であり、人数規制されて中を意外と待たずに登れた。初めて、ここに踏み入れたのは10年ほど前…剱岳登頂前に寄ったのだが…その時は三大霊山の一つ「立山」から残り二つ「富士山」「白山」の山頂が拝めて御利益たっぷりだったのを思い出す…しかし、この日はガスガス(>_<)…高度感が薄れて息子には良かったのか?…ありがたい御祈祷と万歳三唱して記念撮影もばっちり!…しかし、ここの神主さんは絵になるな~…毎日登っているのか聞いてみたら山頂の社に泊まり込んでいるそうな…これも修行みたいなものだなと感心。その…泊り込んでる社で御朱印もゲット!
軽く食事してから下山することに。最後まで山頂ではガスは晴れなかったが…登った感満載で下っていく…この辺りから娘の様子が少しづつ下降ぎみ。下山途中、滑落した女性が山岳救助隊に担がれて降りていくのが見えたが、娘も似た状態になりつつあった…なんとか山荘まで無事についてお風呂までは元気があったがその後、高熱と吐き気が出たらしく山荘で寝込んでしまった。山荘の方々、美味しいご飯を一人分食べれずにごめんなさい。…m(__)m
翌日も娘の体調は戻らず…更に悪化してしまい、野沢温泉への旅行は諦め…とにかく下山するだけの行程となった。しかし、アルペンルートは長く…ロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカー、電気バスと乗り継ぐのだけでも苦労した(>_<)…でもアルペンルートの係員さんがみんな親切で優先して誘導してくれて助かった…途中、黒部ダムで車椅子を借りて脚が不自由なご老人達と一緒に行動したが…自らは足腰が動けなくなったら山は諦めよう…と実感した。それまで幾つまで登れるか分からないが、いま登れる幸せを噛み締めたのだった。
最後に特筆しておきたいのが熊!今回二度も遭遇してしまった💦1日目、立山室堂山荘についてゆっくりしていたら、煙草を吸いに行った息子が慌てて戻って来た!「熊がいるから山荘に中に入っていてください!」と言われたそうな。窓から見てみると主要な散策ルートの入口をヘルメットを被った山岳救助隊の方々が封鎖して熊を追い出そうとしていた。熊の姿は見えなかったが雰囲気だけでも怖かった…そして二度目は扇沢に下山後…帰路につくべく発車した直後、今度は自らの目で熊を発見!…シェパードを少し大きくした程度の痩せた子熊だったが、必ず近くに親熊がいるの違いなく、駐車場の守衛さんに伝えて扇沢を後にした…登山を始めて15年余り…熊に遭遇した経験は6~7回あったが、2回続けて…しかも扇沢のような栄えた場所で遭遇したのは初めてだった…やはり環境変化で生体域が変わって来ているのだろうか…改めて登山時には注意したいと自らを戒めた…次回、来月には東北、白神山地を登るが熊スプレーは必ず持参しようと誓う経験であった…
いろいろあった立山紀行であったが、久々に息子とも語り合えたし、有意義な休日を過ごすことができた…
一生分の経験でしょうか…
楽しさもあり、…
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