ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 8565753
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳・双六岳 〜 槍を目指して天空のトレイル、最後は無念の空振り…

2025年08月14日(木) 〜 2025年08月16日(土)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
26:14
距離
41.7km
登り
3,375m
下り
3,375m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:17
休憩
1:07
合計
9:24
距離 14.3km 登り 2,002m 下り 207m
4:22
39
鍋平駐車場
5:22
5:23
33
5:56
6:03
41
6:44
81
8:05
8:10
2
8:12
8:23
52
9:15
9:45
138
12:03
12:15
91
13:46
2日目
山行
8:00
休憩
6:45
合計
14:45
距離 12.7km 登り 1,045m 下り 1,472m
4:45
7
4:52
5:11
20
5:31
5:32
49
6:21
6:27
25
6:52
6:53
13
7:06
11
7:17
8:00
51
8:51
8:58
71
10:09
10:25
50
11:15
11:16
44
12:00
28
12:28
17:08
17
17:28
17:29
36
18:05
18:33
41
19:14
19:15
3
19:18
19:19
11
19:30
3日目
山行
5:29
休憩
1:10
合計
6:39
距離 14.7km 登り 327m 下り 1,696m
5:20
4
5:24
29
6:06
6:07
11
6:18
6:20
37
6:57
7:11
2
7:13
7:14
33
7:47
7:49
22
8:11
8:20
17
8:37
8:38
12
8:50
8:59
41
9:40
9:41
18
9:59
10:16
12
10:28
11
10:39
14
10:53
10:54
16
11:23
11:27
7
11:34
11:39
20
11:59
鍋平駐車場
天候 8/14:曇り(ガス)日没時に晴れ、8/15:晴れ のち 曇り、8/16:ガス
過去天気図(気象庁) 2025年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
駐車場:前日22時に新穂高着で、深山荘前の無料駐車場には停められず。トイレのある鍋平園地駐車場へ。

下山時はロープウェイを利用。鍋平高原駅までの第一ロープウェイのみで500円。
コース状況/
危険箇所等
・南岳新道:とにかく急登。細尾根区間に木道が掛かっており、強風時は注意。
・南岳小屋〜槍ヶ岳山荘:いくつか岩場、鎖場があるが、難しいところはない。
・西鎌尾根:千丈乗越から二俣乗越手前の岩場はザレ気味なので、スリップ注意。
予約できる山小屋
槍平小屋
前泊22時。新穂高は3回ですが、初の鍋平行き…。まあ覚悟はしていましたが。
前泊22時。新穂高は3回ですが、初の鍋平行き…。まあ覚悟はしていましたが。
鍋平からの下りはムシムシで開始早々の大汗…。新穂高のビジターセンターでコーラ飲みたくなりました(苦笑
鍋平からの下りはムシムシで開始早々の大汗…。新穂高のビジターセンターでコーラ飲みたくなりました(苦笑
新穂高にはたくさんの登山者がいたけど、ほとんどが双六方面に。槍平に向かって、静かな右俣林道を行きます。
新穂高にはたくさんの登山者がいたけど、ほとんどが双六方面に。槍平に向かって、静かな右俣林道を行きます。
普段の流れはわからないけど、右俣谷は数日前の豪雨で水量がかなり多そう。槍平小屋の情報で滝谷を渡れることは知っていましたが、ちょっと心配。
普段の流れはわからないけど、右俣谷は数日前の豪雨で水量がかなり多そう。槍平小屋の情報で滝谷を渡れることは知っていましたが、ちょっと心配。
名もなき沢の流れ。
名もなき沢の流れ。
白出沢を越えると林道は終わり。登山道に入ります。
白出沢を越えると林道は終わり。登山道に入ります。
問題の滝谷。8/12の大雨で土石流が発生したそうです。大きな倒木が掛かっており、これを渡っている登山者がいましたが、リスクが高すぎる…
問題の滝谷。8/12の大雨で土石流が発生したそうです。大きな倒木が掛かっており、これを渡っている登山者がいましたが、リスクが高すぎる…
上を見上げれば、そこに滝谷避難小屋がありました…。増水で土台部が持って行かれていますね。少し上流に登って、確実に飛び石できるところ探して渡渉しました。
上を見上げれば、そこに滝谷避難小屋がありました…。増水で土台部が持って行かれていますね。少し上流に登って、確実に飛び石できるところ探して渡渉しました。
滝谷を過ぎると、登りは急になって行きます。なんとなく上高地から横尾の感じをイメージしてたんですが、これでは槍平小屋に着くまでで疲れてしまいそう。
滝谷を過ぎると、登りは急になって行きます。なんとなく上高地から横尾の感じをイメージしてたんですが、これでは槍平小屋に着くまでで疲れてしまいそう。
南沢を渡ると穂高の一角が見え隠れ。
南沢を渡ると穂高の一角が見え隠れ。
道が平らになったら、槍平小屋はもう少し。
道が平らになったら、槍平小屋はもう少し。
新穂高から4時間ちょっとで槍平小屋に到着。予想通りにまあまあ疲れました…。実は新穂高から1000m近く登っているんですね。ここから急登と噂の南岳新道に入るので、しっかりと休憩。
新穂高から4時間ちょっとで槍平小屋に到着。予想通りにまあまあ疲れました…。実は新穂高から1000m近く登っているんですね。ここから急登と噂の南岳新道に入るので、しっかりと休憩。
南岳新道を登り始めます。少し樹林帯を登り、南沢を渡ります。孤独な登りになるかなと思ったら、前後にパーティーがいて、心強く感じました。
南岳新道を登り始めます。少し樹林帯を登り、南沢を渡ります。孤独な登りになるかなと思ったら、前後にパーティーがいて、心強く感じました。
南岳新道は一言でいうと、正真正銘の急登。
南岳新道は一言でいうと、正真正銘の急登。
一段一段の段差が大きくシンドイ…。樹林帯で風が通らないのも疲労度を高めます。個人的には過去イチできつかったかも。
一段一段の段差が大きくシンドイ…。樹林帯で風が通らないのも疲労度を高めます。個人的には過去イチできつかったかも。
所々には鎖や梯子が出て来ますが、危ない部分はありません。一歩ずつ、ひたすら登るのみ。
所々には鎖や梯子が出て来ますが、危ない部分はありません。一歩ずつ、ひたすら登るのみ。
木々が切れて、対岸の尾根が見えました。残念ながら上の方はガスが掛かっています。
木々が切れて、対岸の尾根が見えました。残念ながら上の方はガスが掛かっています。
右俣谷がはるか下に。だいぶ登ってきました。
右俣谷がはるか下に。だいぶ登ってきました。
樹林帯を抜けて、本格的に視界が開けて来ました。やはり稜線はガスっていますが、南岳直下のカールが見えます。
樹林帯を抜けて、本格的に視界が開けて来ました。やはり稜線はガスっていますが、南岳直下のカールが見えます。
標高2600m付近に槍平小屋が設置してくれている救急箱。ここまで140分掛かっています。ここからは眺望抜群の尾根登りになります。晴れていれば苦労が報われる瞬間でしょう…。
標高2600m付近に槍平小屋が設置してくれている救急箱。ここまで140分掛かっています。ここからは眺望抜群の尾根登りになります。晴れていれば苦労が報われる瞬間でしょう…。
白い空を見上げながら、ハイマツの尾根を登ります。
白い空を見上げながら、ハイマツの尾根を登ります。
ガスは取れないけど、陽が差し込むタイミングも。下を覗くとまあまあの高度感。
ガスは取れないけど、陽が差し込むタイミングも。下を覗くとまあまあの高度感。
ちょっとの青空も嬉しい。
ちょっとの青空も嬉しい。
正面にはなかなか壮大な南岳カール。コースは一旦カールをトラバースして、そこから急斜面を登って行くように付いています。
正面にはなかなか壮大な南岳カール。コースは一旦カールをトラバースして、そこから急斜面を登って行くように付いています。
細尾根に掛かる木道が登場。高度感はほとんどありませんが、風が強いと嫌らしそうです。
細尾根に掛かる木道が登場。高度感はほとんどありませんが、風が強いと嫌らしそうです。
尾根から短い梯子を降りて、カールの中に入ります。
尾根から短い梯子を降りて、カールの中に入ります。
カールには花たちも。ウメバチソウ
カールには花たちも。ウメバチソウ
ミヤマアキノキリンソウ
ミヤマアキノキリンソウ
ガレた岩屑の急斜面を登って行きます。これはキツイ…。
ガレた岩屑の急斜面を登って行きます。これはキツイ…。
再び尾根に乗り上げるところは、空中に浮いた木道が。見かけほどは怖くありませんでした。
再び尾根に乗り上げるところは、空中に浮いた木道が。見かけほどは怖くありませんでした。
登って来た尾根とカールを見下ろして。
登って来た尾根とカールを見下ろして。
南岳はなかなかどっしりした山容。
南岳はなかなかどっしりした山容。
槍平小屋から4時間で南岳新道を完登。本日の宿、南岳小屋に到着。期待も虚しくガスガスです。稜線上は風が抜けて、なかなかの寒さです。大人しく小屋の中でまったり過ごします。
槍平小屋から4時間で南岳新道を完登。本日の宿、南岳小屋に到着。期待も虚しくガスガスです。稜線上は風が抜けて、なかなかの寒さです。大人しく小屋の中でまったり過ごします。
夕飯はポトフ。その他はバイキング形式でした。どれも美味しく、体力回復。
夕飯はポトフ。その他はバイキング形式でした。どれも美味しく、体力回復。
18時頃から青空が見えて来ました。これは行けるかも。
18時頃から青空が見えて来ました。これは行けるかも。
小屋から少し登った獅子鼻で夕暮れを待ちます。
小屋から少し登った獅子鼻で夕暮れを待ちます。
獅子鼻は切り立った崖の上。晴れていれば、穂高と大キレットを見渡せる場所のようです。期待どおりにガスが抜けて来ました。
獅子鼻は切り立った崖の上。晴れていれば、穂高と大キレットを見渡せる場所のようです。期待どおりにガスが抜けて来ました。
ガスの中に浮かび上がって来る穂高。一緒に居合わせた人たちと祈り続けます。
ガスの中に浮かび上がって来る穂高。一緒に居合わせた人たちと祈り続けます。
薄っすらと透けて見えた北穂高岳のピーク。山荘と登山者の姿が。
薄っすらと透けて見えた北穂高岳のピーク。山荘と登山者の姿が。
足元のガスが晴れて大キレットが露わに。これはすごい迫力です。これを見たかったので、完全ではないけど嬉しい。
足元のガスが晴れて大キレットが露わに。これはすごい迫力です。これを見たかったので、完全ではないけど嬉しい。
常念岳、蝶ヶ岳の向こうにはビーナスベルト。
常念岳、蝶ヶ岳の向こうにはビーナスベルト。
ほぼ全容が見えるようになった穂高の峰々。劇的展開に感謝。
ほぼ全容が見えるようになった穂高の峰々。劇的展開に感謝。
西側に目をやると、いい感じに焼けているので移動。
西側に目をやると、いい感じに焼けているので移動。
あ、こっち側からは槍ヶ岳が見えるのか。
あ、こっち側からは槍ヶ岳が見えるのか。
穂高と大キレットも。
1
穂高と大キレットも。
激しく波打つ雲海に、ちょっと心がウルウル。
激しく波打つ雲海に、ちょっと心がウルウル。
この夜に向かって行くグラデーションが好き。
この夜に向かって行くグラデーションが好き。
槍に絡むガスも、ほのかな茜色に染まります。
槍に絡むガスも、ほのかな茜色に染まります。
わずかに残照の穂高も神々しく見えます。
わずかに残照の穂高も神々しく見えます。
今日の日の終わりは、最高の時間でした。
今日の日の終わりは、最高の時間でした。
南岳小屋にも夜の帳。
南岳小屋にも夜の帳。
20時すぎ、星空を撮ってみる。穂高の上には天の川。
1
20時すぎ、星空を撮ってみる。穂高の上には天の川。
北側も満点の星空。
北側も満点の星空。
2日目の朝、黎明の空。最高の朝が約束された瞬間。
2日目の朝、黎明の空。最高の朝が約束された瞬間。
南岳に登って日の出を待ちます。
南岳に登って日の出を待ちます。
奥穂高にはガスが掛かっていますが、北穂高はくっきり。
奥穂高にはガスが掛かっていますが、北穂高はくっきり。
夜明け直前。東雲の空がいっそう染まって行きます。
夜明け直前。東雲の空がいっそう染まって行きます。
目の前を流れて行く薄い雲も幻想的。
目の前を流れて行く薄い雲も幻想的。
南岳の看板と染まる雲。心が揺さぶられます。
南岳の看板と染まる雲。心が揺さぶられます。
昨日は見ることが出来なかった笠ヶ岳。
昨日は見ることが出来なかった笠ヶ岳。
これから行く稜線の先に槍ヶ岳。
これから行く稜線の先に槍ヶ岳。
南アルプスと富士山。
南アルプスと富士山。
笠ヶ岳の上に現れたビーナスベルト。
笠ヶ岳の上に現れたビーナスベルト。
そして日の出の時。
そして日の出の時。
すぐさま穂高の峰々がモルゲンロートに染まります。
1
すぐさま穂高の峰々がモルゲンロートに染まります。
北穂高と前穂高。
北穂高と前穂高。
奥穂高もガスが取れて茜色に。ジャンダルムも。
奥穂高もガスが取れて茜色に。ジャンダルムも。
それでは槍に向かいましょう。
それでは槍に向かいましょう。
笠ヶ岳、抜戸岳の稜線にも陽が当たり始めました。
笠ヶ岳、抜戸岳の稜線にも陽が当たり始めました。
南岳はこちら側から見ると結構険しいんですね。
南岳はこちら側から見ると結構険しいんですね。
槍に向けて最高の稜線が続きます。
槍に向けて最高の稜線が続きます。
いくつか岩場も越えて行きますが、特に難しい場面はありませんでした。
いくつか岩場も越えて行きますが、特に難しい場面はありませんでした。
朝の光で輝くように咲くイワギキョウ。
朝の光で輝くように咲くイワギキョウ。
マークも随所にあり、安心して歩ける感じ。
マークも随所にあり、安心して歩ける感じ。
中岳、大喰岳、槍ヶ岳と続く稜線。最高。
中岳、大喰岳、槍ヶ岳と続く稜線。最高。
トウヤクリンドウ
トウヤクリンドウ
中岳の登りは岩々。
中岳の登りは岩々。
遠ざかって行く南岳と穂高。
遠ざかって行く南岳と穂高。
中岳に向かって。
中岳に向かって。
チングルマの果穂。
チングルマの果穂。
この開放感よ。遠くには乗鞍岳も。
この開放感よ。遠くには乗鞍岳も。
昨年登った笠ヶ岳の稜線も良かったな。
昨年登った笠ヶ岳の稜線も良かったな。
中岳に到着。たいぶ槍ヶ岳が近づいて来ました。
中岳に到着。たいぶ槍ヶ岳が近づいて来ました。
中岳からは大きく下って、大喰岳に登り返します。
中岳からは大きく下って、大喰岳に登り返します。
今日向かう双六岳や黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳、薬師岳など、くっきり見えます。
今日向かう双六岳や黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳、薬師岳など、くっきり見えます。
梯子も使って、中岳から一気に下りて来ました。
梯子も使って、中岳から一気に下りて来ました。
逆光が眩しいけど、常念岳。
逆光が眩しいけど、常念岳。
大喰岳への登り。
大喰岳への登り。
大喰岳の平らなピークの向こうに頭を出す槍の穂先。
大喰岳の平らなピークの向こうに頭を出す槍の穂先。
槍ヶ岳の後に向かう西鎌尾根。
槍ヶ岳の後に向かう西鎌尾根。
さっき見えていた大喰岳の看板はルート上になかったような? 飛騨乗越への下りから見た槍ヶ岳は大迫力。
さっき見えていた大喰岳の看板はルート上になかったような? 飛騨乗越への下りから見た槍ヶ岳は大迫力。
飛騨乗越からの登りは予期せぬ急登でした。
飛騨乗越からの登りは予期せぬ急登でした。
そして、槍ヶ岳山荘に到着した瞬間にガスに包まれる…。すぐに抜けるだろうと思っていたけど、冷たい冬のような風まで吹いて来て、なんだか不穏な感じ…
そして、槍ヶ岳山荘に到着した瞬間にガスに包まれる…。すぐに抜けるだろうと思っていたけど、冷たい冬のような風まで吹いて来て、なんだか不穏な感じ…
天候待ちで南岳小屋のお弁当をいただきます。その間も、どんどん寒くなって行きます。
天候待ちで南岳小屋のお弁当をいただきます。その間も、どんどん寒くなって行きます。
一瞬だけピークが見えたけど、すぐにまたガスの中へ。これは本格的にダメなやつかも…。寒さで戦意喪失して、槍の頂は諦めることに。ということで、8年ぶり2度目の登頂ならず。
一瞬だけピークが見えたけど、すぐにまたガスの中へ。これは本格的にダメなやつかも…。寒さで戦意喪失して、槍の頂は諦めることに。ということで、8年ぶり2度目の登頂ならず。
真っ白な中、双六小屋に向けて西鎌尾根に進みます。
真っ白な中、双六小屋に向けて西鎌尾根に進みます。
ザレ気味の斜面を下って行くと、だいぶ周囲が見えて来ました。上の方だけガスが蓋をしている感じですね。
ザレ気味の斜面を下って行くと、だいぶ周囲が見えて来ました。上の方だけガスが蓋をしている感じですね。
飛騨沢も。ここを登って来るのも大変そう。
飛騨沢も。ここを登って来るのも大変そう。
抜けそうな気配もあるけど、槍の頂は見えず。まあ、ここで晴れたら、若干後悔が残りそうだけど。
抜けそうな気配もあるけど、槍の頂は見えず。まあ、ここで晴れたら、若干後悔が残りそうだけど。
穂高の方は晴れているみたいです。
穂高の方は晴れているみたいです。
千丈乗越まで降りて来ました。ここからは槍平に向かう道と分かれ、西鎌尾根の核心部に入ります。
千丈乗越まで降りて来ました。ここからは槍平に向かう道と分かれ、西鎌尾根の核心部に入ります。
西鎌尾根は小ピークをトラバースする区間が多いです。ザレ気味のところもありますが、見た目ほど難しい箇所はありませんでした。
西鎌尾根は小ピークをトラバースする区間が多いです。ザレ気味のところもありますが、見た目ほど難しい箇所はありませんでした。
とはいえ、岩屑の下りは嫌らしいし、すれ違いにも気を使います。
とはいえ、岩屑の下りは嫌らしいし、すれ違いにも気を使います。
だいぶ稜線からガスが離れましたが、笠ヶ岳はまだ雲の中。
だいぶ稜線からガスが離れましたが、笠ヶ岳はまだ雲の中。
槍から双六小屋に向かう時は下り基調ですが、反対から登って来る人たちはきつそうでした。もうすぐ核心部は終わりそうですね。
槍から双六小屋に向かう時は下り基調ですが、反対から登って来る人たちはきつそうでした。もうすぐ核心部は終わりそうですね。
アオノツガザクラ?
アオノツガザクラ?
ハクサンフウロ
青空が広がるタイミングもあり、快適なトレイルが続きます。
青空が広がるタイミングもあり、快適なトレイルが続きます。
西鎌尾根の中間点、左俣乗越で小休憩。
西鎌尾根の中間点、左俣乗越で小休憩。
槍ヶ岳は相変わらず雲に囲われています。北鎌尾根は良く見えますね。
槍ヶ岳は相変わらず雲に囲われています。北鎌尾根は良く見えますね。
と言ってたら、急速に雲が薄くなって行って、槍の穂先が見えるように。
と言ってたら、急速に雲が薄くなって行って、槍の穂先が見えるように。
ガスが絡む姿も格好いい。
ガスが絡む姿も格好いい。
西鎌尾根は細かなアップダウンを繰り返し、双六小屋に向かいます。正面には鷲羽岳。
西鎌尾根は細かなアップダウンを繰り返し、双六小屋に向かいます。正面には鷲羽岳。
鷲羽岳から野口五郎岳。裏銀座の縦走もいつかやってみたい。
鷲羽岳から野口五郎岳。裏銀座の縦走もいつかやってみたい。
赤茶けた岩肌の硫黄尾根を横目に見ながら。
赤茶けた岩肌の硫黄尾根を横目に見ながら。
硫黄沢の源頭部はミヤマキンポウゲのお花畑。
硫黄沢の源頭部はミヤマキンポウゲのお花畑。
振り返れば、槍ヶ岳がくっきり。
振り返れば、槍ヶ岳がくっきり。
やっぱり惚れ惚れしますね。
やっぱり惚れ惚れしますね。
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
長い西鎌尾根もゴールが近づいて来ました。最後の樅沢岳はまあまあの登り。
長い西鎌尾根もゴールが近づいて来ました。最後の樅沢岳はまあまあの登り。
また天気が良くなくなって来て、ガスガスの中、樅沢岳を通過。
また天気が良くなくなって来て、ガスガスの中、樅沢岳を通過。
あとは双六小屋に下ります。双六岳は完全にガスの中ですね。
あとは双六小屋に下ります。双六岳は完全にガスの中ですね。
本日の宿、双六小屋に到着。槍ヶ岳山荘からは4時間半でした。
本日の宿、双六小屋に到着。槍ヶ岳山荘からは4時間半でした。
お昼に五目ラーメンをいただきます。
お昼に五目ラーメンをいただきます。
天気はガスのままなので、双六小屋のオブジェで遊んでみたり。
天気はガスのままなので、双六小屋のオブジェで遊んでみたり。
時刻は16時半。夕暮れ時は双六岳で過ごすつもりでいたので、今回は素泊まり。今日はダメかと思っていたら、鷲羽岳がすっきり見えるようになったので、昨日に続き逆転劇か、と期待が高まります。
時刻は16時半。夕暮れ時は双六岳で過ごすつもりでいたので、今回は素泊まり。今日はダメかと思っていたら、鷲羽岳がすっきり見えるようになったので、昨日に続き逆転劇か、と期待が高まります。
17時過ぎ、双六岳に向かって出発。ただ、山頂方向はまだ雲で覆われているんですよね。
17時過ぎ、双六岳に向かって出発。ただ、山頂方向はまだ雲で覆われているんですよね。
でも、振り返れば、槍が見えている。天気は回復傾向のはず。
でも、振り返れば、槍が見えている。天気は回復傾向のはず。
双六岳の頂上台地に上がるには、まあまあの岩の斜面を登ります。
双六岳の頂上台地に上がるには、まあまあの岩の斜面を登ります。
岩場を登り切ったところで、雷鳥に遭遇。はじめ気づかず、すぐ隣にいてお互いにびっくり。
岩場を登り切ったところで、雷鳥に遭遇。はじめ気づかず、すぐ隣にいてお互いにびっくり。
あとは緩やかに山頂に続くトレイルを行きます。なんか、さっきよりもガスが濃い気がする…
あとは緩やかに山頂に続くトレイルを行きます。なんか、さっきよりもガスが濃い気がする…
そのうち周囲はガスに包まれてしまいました。ただ、太陽が透けて見えることもあるので、ガスは薄そう。山頂からひとりのお兄さんが諦めて戻って来ましたが、お互い諦め切れずに、一緒に山頂に向かいます。
そのうち周囲はガスに包まれてしまいました。ただ、太陽が透けて見えることもあるので、ガスは薄そう。山頂からひとりのお兄さんが諦めて戻って来ましたが、お互い諦め切れずに、一緒に山頂に向かいます。
18時、双六岳に到着。無情なまでに真っ白。夕方にまたガスるってある?
18時、双六岳に到着。無情なまでに真っ白。夕方にまたガスるってある?
この後、少し青空が透けて見える度に一喜一憂しながら、30分ぐらい待ちましたが、やっぱり駄目そう…。真っ暗になる前に、小屋に戻ることに。
この後、少し青空が透けて見える度に一喜一憂しながら、30分ぐらい待ちましたが、やっぱり駄目そう…。真っ暗になる前に、小屋に戻ることに。
そして、山頂を離れた直後に、背後に光を感じて振り返ると。なんとも幻想的な空が。
そして、山頂を離れた直後に、背後に光を感じて振り返ると。なんとも幻想的な空が。
「天空の滑走路と槍ヶ岳」は叶わなかったけど、これはこれで印象に残る風景でした。
「天空の滑走路と槍ヶ岳」は叶わなかったけど、これはこれで印象に残る風景でした。
鷲羽岳も再び顔を出してくれました。
鷲羽岳も再び顔を出してくれました。
再びガスがやって来たので、今日はこれでお終い。
再びガスがやって来たので、今日はこれでお終い。
ブルーモーメントの美しい空を見ながら、最後はヘッデン下山。
ブルーモーメントの美しい空を見ながら、最後はヘッデン下山。
3日目は新穂高に下山するだけ。クリアに晴れていれば、もう一度、双六岳に行ってもいいかなと思っていたけど、ガスだったので、小屋でお弁当を食べます。
3日目は新穂高に下山するだけ。クリアに晴れていれば、もう一度、双六岳に行ってもいいかなと思っていたけど、ガスだったので、小屋でお弁当を食べます。
日の出とともに出発。と思ってたら、燕岳のあたりは稜線から雲が離れて、赤く染まっています。
日の出とともに出発。と思ってたら、燕岳のあたりは稜線から雲が離れて、赤く染まっています。
そして、雲の隙間からご来光。
そして、雲の隙間からご来光。
ご来光は見れたけど、基本はガスっています。双六池の先にあるはずの笠ヶ岳も見えません。
ご来光は見れたけど、基本はガスっています。双六池の先にあるはずの笠ヶ岳も見えません。
小池新道を下り始めます。といっても、くろゆりベンチまではしっかり登り基調で、朝イチから地味に疲れます。
小池新道を下り始めます。といっても、くろゆりベンチまではしっかり登り基調で、朝イチから地味に疲れます。
弓折乗越まで来ても、まだガスの中。今日は下るだけですね。
弓折乗越まで来ても、まだガスの中。今日は下るだけですね。
1時間半で鏡平山荘。
1時間半で鏡平山荘。
もう売店が開いていたので、かき氷。と思ったら、メニューにクリームソーダが目に留まり、こっちに。
もう売店が開いていたので、かき氷。と思ったら、メニューにクリームソーダが目に留まり、こっちに。
小池新道は本当に歩きやすいですよね。整備は完璧。歩幅が合うせいかトントン下れます。でも、自分にはオーバーペース気味だったようで、最後、膝に来ました…
小池新道は本当に歩きやすいですよね。整備は完璧。歩幅が合うせいかトントン下れます。でも、自分にはオーバーペース気味だったようで、最後、膝に来ました…
今日はもう消化試合の気分なので、修行です。
今日はもう消化試合の気分なので、修行です。
数日前の大雨で秩父沢の橋も流されたようで。前よりも上流に新しく架橋されていました。登山道を維持、整備してくださる方々に感謝です。
数日前の大雨で秩父沢の橋も流されたようで。前よりも上流に新しく架橋されていました。登山道を維持、整備してくださる方々に感謝です。
小池新道のゴールにある橋が見えて来ました。沢の水量はまだまだ多いですね。
小池新道のゴールにある橋が見えて来ました。沢の水量はまだまだ多いですね。
ここから新穂高までがシンドイ…
ここから新穂高までがシンドイ…
そんな折れそうな心に寄り添ってくれる、わさび平小屋。こんなに美味しそうに見えるキュウリとトマトがあるのか。
そんな折れそうな心に寄り添ってくれる、わさび平小屋。こんなに美味しそうに見えるキュウリとトマトがあるのか。
ということで、今回はキュウリとバナナをセレクト。
ということで、今回はキュウリとバナナをセレクト。
あとは無心で新穂高を目指します。
あとは無心で新穂高を目指します。
双六小屋から6時間で新穂高に到着。あとは鍋平に戻るだけ…
双六小屋から6時間で新穂高に到着。あとは鍋平に戻るだけ…
もう登る気分にはならないので、文明の利器を使わせてもらいます。鍋平高原駅までの第一ロープウェイだけなら500円。駅から駐車場までの車道下り20分もシンドかったですが…
もう登る気分にはならないので、文明の利器を使わせてもらいます。鍋平高原駅までの第一ロープウェイだけなら500円。駅から駐車場までの車道下り20分もシンドかったですが…
下山後は初めて「ひがくの湯」へ。お風呂の後は食事(朴葉味噌とんかつ)。評判どおりのボリュームで大満足。
下山後は初めて「ひがくの湯」へ。お風呂の後は食事(朴葉味噌とんかつ)。評判どおりのボリュームで大満足。

感想

お盆休みは南アルプス(塩見岳から北岳)に行こうとしていたけど、天気が北の方が良さそうな予報だったので計画変更。お盆前の大雨の影響で山小屋のキャンセルがぽつぽつ出ており、新穂高→南岳(泊)→槍ヶ岳→西鎌尾根→双六岳(泊)→新穂高のコースを作ることができました。

新穂高の駐車場は、覚悟はしていたけど初の鍋平行き。最初の下り30分ですでに大汗…。ほとんどの登山者が双六方面に向かうのに対して、静かな右俣林道を進みます。槍平手前の滝谷は大雨で橋が流されており、まだ水量も多く、ここが今回一番の核心だったかも。少し上流の確実に飛び石できるところで渡渉。

槍平からは南岳新道。個人的には過去イチできつい急登でした。4時間掛かってたどり着いた稜線はあいにくのガス模様。でも、日没直前に劇的にガスが晴れてくれて、穂高や大キレット、槍ヶ岳を眺めることができ、幻想的な夕暮れの時間を過ごすことができました。

2日目は南岳から槍ヶ岳に向かい、その後、西鎌尾根で双六小屋に向かいます。朝はとにかく最高の天気。少しずつ近づいて来る槍ヶ岳に気分も高まります。しかし、槍ヶ岳山荘に着いたタイミングでちょうど天気が悪化…。槍のピークはガスに包まれ、冬のように冷たい強風が吹いて、完全に戦意喪失…。2度目の槍登頂は諦めて西鎌尾根へ。西鎌尾根を下って行くと、天気は回復傾向で、鷲羽岳や裏銀座の山々を眺めながら進みます。振り返れば、槍ヶ岳が見えるタイミングも。

夕方は天空の滑走路と槍ヶ岳を眺めるために双六岳の山頂へ。しかし、ここでも空振り…。ガスの切れ間から少しだけ夕暮れを見ることが出来たのが救い。それはそれで綺麗で、これもまた山登りですね。

最終日はガスの中、小池新道を下って新穂高へ下山。

今回はやりたいこと、見たいことを全部は達成できなかったけど、振り返れば、やっぱり記憶に残るいい山行でした。

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