燃焼度20% 双六周辺スキー
- GPS
- 80:00
- 距離
- 37.6km
- 登り
- 3,502m
- 下り
- 3,499m
コースタイム
- 山行
- 4:01
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 4:40
- 山行
- 8:17
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 10:24
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 5:35
天候 | 4/30 曇りのち雨 5/1 雨のち曇り 5/2 晴れ 5/3 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
・新穂高温泉までは直通バスないので、平湯乗り換えです。(チケットは途中下車無 効と書いてありましたが…) ・ただでさえ混んでいる時期なのに、国道158号線で事故発生。全く迷惑な話。平 湯から松本BTまで3時間30分かかった。自家用車で来ていたら狂ってた。 ・復路は久々の各駅旅、出発2分前に改札に滑り込みセーフ |
コース状況/ 危険箇所等 |
・もう、あえて言うことはないと思いますが、下部の雪の少なさに帰ろうかと思った くらいでした。スキーを履けたのは秩父沢を渡る手前くらいです。 ・上部はまだ結構雪はあり、鷲羽やワリモの稜線直下から滑ることのできるライン が、いくつか見て取れました。 ・双六谷、弥助沢〜樅沢は何とかつながってました。五郎沢付近は飛び石で渡ったと 聞きました。 |
その他周辺情報 | 仕事が通常の暦通りの休みになって、生涯発と思われる連休中初の『ひらゆの森』は、あんなに混んでいるとは思わなかった。平日休みが懐かしい… |
写真
感想
まず、総括から…不完全燃焼。
この一言に尽きる。元々は東沢周辺を滑る予定だった。自分の体力・根性のなさを週間天気予報のせいにしたくはないが、ここまで違っていたとはという感じ。
感想もへったくれもないが、とりあえず紀行文。
4/30 6日間の予定だったことから、妻に『車は置いて行って』指令を出され久々の電車スキーとなる。以前は普通だったけれども、楽な方になびくのは人間早いものだ。特急は当たり前のように混んでおり、大月で思いのほか降車する人が多く、座れてしまった。バスもまだ直通はなく、平湯乗り換えのち新穂高へ。登山補導所前でスキー装着&ブーツも外装し、おかしな重さで出発する。このころ丁度空が曇ってきた。
雪がありそうな雰囲気もなく、ワサビ平に到着するとテントを張りたくなってしまった。しかしここで帰れば家で罵声を浴びることになる。アプローチシューズをデポしてさらに進む。デブリは幾つか林道を隠しているが、左俣の橋に来て愕然…思っていた以上に雪がない‼見た感じ秩父沢まで夏道を行かなくてはならない感じだ。何とかスキーを下ろしたいと思っていたので、スキーを使える斜面を探すが、どこもつながっていない。そうこうしているうちに雨が降ってきた。下りの人に聞けば秩父沢からはつながっているとのこと。夏道よりも雪渓を詰めた方が歩幅が楽と考え、秩父沢手前の沢筋を歩いてゆくと、雨が強くなってきたので諦めて平坦な雪上で幕営。
5/1 雨は夜になるほど強くなる。いつ回復しても出パできるように2:30に起床して朝食を食べる。濡れたくない一心で待つこと数時間、回復しきってはいないが9:30に出パ。完全に予定が狂った。秩父沢を横断するあたりでやっとスキーがはけた。鏡平から下ってきた人は20センチくらい積もったかな?と言っていた。上は雪だったらしい。さらに先行者に聞くと、4日の天気がやばいらしいとのこと。この時点をもってもう退路のことを考えてしまった。乗越は風が強い。そして展望もない。
双六谷に滑り込むと、なんとさらに下流からスキーのトレースが続いていた。いったいどこが滑れるんだろう。雪はかろうじてつながっている。谷の中も風は吹き上げの風が強い。この条件では小屋周辺で幕営は遠慮したい。さらに双六冬季小屋の定員が飽和してしまいそうな予感。二俣ではいつも水が取れる。これらの条件が二俣での宿泊を決定づけた。雪壁に横穴を掘り幕営スペースを作製、風の影響はほとんどゼロ。そして明日以降の前進もゼロにしてしまった。明日はどこ滑ろうか??
5/2 朝からいい天気、小屋まで一旦登り双六に向かう。斜面はカチカチでアイゼン歩行に切り替える。五郎に行くか東沢を目指すか迷いに迷って、巻き道に出ると滑りたい衝動が。樅沢なら平気だろうと判断、東沢に1本でも跡をつけたいと思い、広めのハーフパイプに滑り込む。1か所滝がのぞいているも、弥助出合の雪はつながっていた。鷲羽往復の人たちが多いのに驚く。三俣蓮華から弥助出合までいいラインが見て取れた。弥助沢を詰めて三俣山荘付近に出ると、源流が『おいでおいで』をしている。源流を詰めて岩苔乗越に出ると水晶岳が正面に見えるが、思いのほか遠い感じ…とりあえず稜線まで雪がつながっていたので進むが、稜線付近の雪面はカチカチでとても風が強く、シートラで水晶小屋まで行くのはちょっとやめようと思わせるくらいの風力だ。こうなると往路をただ戻るしかない。つまらなさがこみあげてくる。乗越付近でタカマにベースを決めて東沢を滑ると言っていたおじさん3人組に出会う。すごいパワフル、悪天も停滞覚悟だそうだ。自分にはここまで頑張る気持ちがなかった。
今考えればこの斜面が一番雪がよく滑りやすかった。あっという間に鷲羽の懐に戻ってくる。途方に暮れ、長い休みを取ってしまった。いつかここにベースを決めて滑りまくってやると心に誓った。この後どこから帰ろう?往路を戻ればスキー堪能系、稜線経由なら稜遊漫歩の大パノラマ…失敗山行は歩いてごまかすしかない!?
なぜか稜線を選択、妙にデカい三俣蓮華に登ると、新しいラインが結構あることに気付いた。五郎も黒部川がつながっていれば帰りは容易かな。双六Pから南峰側を見れば、いつぞやの年に比べて残雪が豊富と感じる斜面が広がっていた。ここを降りればBCに飛び出すが、槍を正面に見ながら滑ってみたくなり、稜線通しで帰った。
5/3 やや風があるが至っていい天気。本当に午後から荒れるのか?というくらいの天気だ。減り切らない荷物を持って大ノマへ登り返し、本年最後の滑降に移る。行きには感じなかったが、デブリーランドそのものだった。前日、向かいの稜線では遭難事故が多発したようで、頭上に県警ヘリが巡回してきた。いつぞやのように目の前に着陸したりはしないだろうか?滑れなくなったところで大休止していると、ステップソールのテレマーカーがやってきた。飛越新道からタカマ・東沢をやっつけてきたらしい。やっぱり大きな山行をするには、自分の気持ちが一番大きいということだろう。敗戦の将、多くを語らず。
ワサビで靴を履き替え、再びあの格好に。♨モードに気持ちを切り替え新穂高着。ひらゆの森はいつも平日や真冬に行っていることが多かったので、あんなに混んでいるのは初めて見た。できることなら再び平日休みに戻りたいものだ。
この後、R158で交通事故があり、平湯TNを抜けた先から微動だにしなくなってしまった。高尾方面への帰りの各駅にギリギリで間に合い、帰宅となった。
消化不良で今年最後のスキーは終了。荷物もっと軽くならんかなぁ…
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