吉田口馬返し〜富士山：悪天候の中、何とか登頂。

2016年08月19日(金) 〜 2016年08月20日(土)

• GPS: 30:44
• 距離: 25.5km
• 登り: 2,524m
• 下り: 2,528m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:16
• 休憩: 0:32
• 合計: 4:48

9:20 馬返し
9:32 9:33 吉田口一合
10:03 10:04 吉田口二合
10:18 10:22 吉田口三合
11:05 11:11 吉田口四合大黒天
11:24 11:29 吉田口四合五勺御座石浅間神社
11:37 11:40 吉田口五合
11:43 11:51 佐藤小屋
12:24 12:28 吉田口六合目・富士山安全指導センター
14:08 七合目東洋館

2日目

• 山行: 8:39
• 休憩: 1:46
• 合計: 10:25

5:38 七合目東洋館
5:58 5:58 吉田口八合
6:51 6:56 須走口・吉田口登山道 本八合目
7:08 7:12 須走口・吉田口登山道 八合五勺
7:30 7:32 須走口・吉田口登山道 九合目
7:56 8:22 久須志岳
8:43 8:43 富士宮口頂上
9:06 9:11 富士山
9:26 9:26 富士宮口頂上
9:46 9:55 成就岳
10:21 10:21 須走口・吉田口登山道 八合五勺
10:26 10:27 須走口・吉田口登山道 本八合目
10:37 10:48 須走口登山道 八合目
11:43 11:43 獅子岩
12:18 12:20 吉田口六合目・富士山安全指導センター
12:55 13:25 佐藤小屋
13:26 13:28 吉田口五合
13:36 13:38 吉田口四合五勺御座石浅間神社
13:58 13:58 吉田口四合大黒天
14:44 14:49 吉田口三合
15:10 15:12 吉田口二合
15:48 15:48 吉田口一合
16:00 16:00 富士山お休み処（大文司屋）(明大山荘)
16:03 馬返し

下山中に妻が足の爪先を痛めたため、かなりゆっくりと下りました。実際はこれほど時間を要しないと思われます。

天候

一日目：曇り→雨→晴、二日目：雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

馬返し駐車場を利用

コース状況／危険箇所等

整備されていて快適。
剣ヶ峰手前の馬の背は風の通り道になっているようで、他の場所より格段に風が強かった。

写真

8/19 9:19

馬返しから登山開始

8/19 9:21

吉田口下部は沿道に花が多く楽しめる。キオンはあちこちに咲いている

8/19 9:21

テンニンソウ

8/19 9:21

ゲンノショウコ。何とも可憐な花

8/19 9:27

石鳥居

8/19 9:23

祈りの申

8/19 9:24

禊所

8/19 9:32

一合目・鈴原天照大神社

8/19 9:44

ソバナ

8/19 9:48

ガマズミ？

8/19 9:59

イヌヤマハッカ

8/19 10:01

二合目近くの苔むした石塔

8/19 10:03

二合目・富士御室浅間神社

8/19 10:21

三合目

8/19 10:22

三合目は一部が開けている。幻想的な森

8/19 10:23

三合目・文部省報告登山相談所跡

8/19 10:36

カニコウモリ

8/19 11:07

御座石

8/19 11:08

ヤマトリカブト

8/19 11:10

ヤハズヒゴタイ。初めて見た

8/19 11:39

ヤマオダマキ

8/19 11:42

トモエシオガマ

8/19 11:41

トリカブト、オダマキ、シオガマの群落。コウモリソウも

8/19 11:43

佐藤小屋の下は見事な花畑

8/19 11:44

佐藤小屋。帰路はここでラーメンを食べました。ズブ濡れなのに中に入れてくれました(他の小屋では断られた)。外にも登山者が休める屋根掛けの休憩テーブルがあり、昔ながらの山小屋の心意気を感じます

8/19 11:59

六角堂

8/19 12:56

スバルラインからの登山道に合流。晴れて来て上部が望めます

8/19 12:59

七合目の小屋群を見上げる

8/19 13:33

ヤナギラン。日の出館の娘さんに教えていただきました

8/19 13:57

雲海を背に

8/19 14:06

本日の宿泊地、東洋館に到着

8/19 17:11

すばらしい雲海。飛行機に乗っているようだ。富士吉田の市街がちょっと覗く

8/19 17:11

八ヶ岳と奥秩父方面

8/19 17:10

八ヶ岳ズーム

8/19 17:11

奥秩父ズーム

8/19 17:17

北富士演習場が見る見るうちに雲に飲まれてしまった

8/20 4:45

朝。雲海と朝焼けに好天を期待したのですが…

8/20 4:45

ご来光

8/20 5:40

始めは霧雨でしたが…

8/20 7:59

吉田口頂上に着いた時は本降り。冷えてきたので神社の中で着替えさせていただいた

8/20 9:04

剣ヶ峰の碑と三角点。ここまでの道中は風雨のため撮影する余裕はありませんでした

8/20 18:33

下山後は料理がおいしいと評判の温泉付きペンションに宿泊。
まずは前菜

8/20 18:43

スープ

8/20 18:54

魚料理

8/20 19:09

肉料理

8/21 8:35

まさに極楽でした

撮影機器：

サイバーショット DSC-RX100 SONY

PowerShot G5 X CANON

感想

hananao

中学生の頃から登山を始め、これまで山には数々登ってきましたが、実は富士山には登ったことがありませんでした。砂礫に覆われた無味乾燥な斜面を大勢の人が行列で登る光景にウンザリして敬遠してきたというのが理由です。
でも真夏に一泊二日で手軽に登れる近場の高山となると、大物の富士山を外すわけにもいきません。そこで、どうせ登るなら、一合目から登ってみようということになりました。
これが大正解。吉田ルート下半部は、深い森や花、そして何より歴史的遺構が散在し見所一杯のコースでした。傾斜が適度で、整備されていて登りやすいので、標高差の割には楽です。スバルライン五合目からショートカットして登るのは本当に勿体ないと思います。
初日は個室（といっても小さなスペースです）がネット予約できる小屋に宿泊したので、通常の小屋泊まりより良く眠れました。実は山は好きですが山小屋は大嫌い。
早朝、「御来光の時間です」との声に外へ出ると、雲海に朝焼けが美しい。しかし見る見るガスが湧いてきて湿ったガスに囲まれてしまいました。出かけるときの予報では20日土曜日は「登山適」だったのですが、昨晩に予報が急変し、やはりその通りの悪天候になってしまいました。
早朝はまだ雨が弱く、登山者は続々と登ってゆくので我々も後に続きます。しかし登るにつれ雨は次第に強くなり雨具を通して濡れてきます。吉田口の頂上まではさほど苦も無く辿り着くことができましたが、さすがに寒気は激しく、歩いていないと震えが来ます。神社でお守りを買うついでにダウンを着こんで身支度を整え、剣ヶ峰に向かいました。お鉢巡りに踏みだすと風雨の勢いが一段と増します。それでも時折明るくなるので、好転の兆しか？と期待しつつ先へ進みます。しかし測候所手前の馬の背で激しい強風にさらされて怯みました。不用意に動くと風圧でよろけてしまいます。風の緩急を見計らってジリジリと進み、ようやく剣ヶ峰に立つことができました。他に人はいません。ほんの数分間だけですが日本最高所を独占！休憩しているうちに登山者はポツポツと登って来ましたが、この日頂上に立った人はかなり少ないのではないでしょうか。
あとは往路を戻り、途中で下山道に回って下山しました。新しい登山靴が合わないらしく、妻が爪先を痛めてしまい、最後は二人分の荷を背負って降るはめになりましたが、下山後、山中湖のペンションの温泉に浸かり、おいしいコース料理を堪能するころには、荒天の辛い登山も楽しい思い出に変わっていました。