小さな夏休み。七倉〜烏帽子岳〜舟窪小屋〜七倉周回


- GPS
- 32:00
- 距離
- 29.8km
- 登り
- 4,119m
- 下り
- 4,109m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 8:00
- 山行
- 10:10
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 12:55
天候 | 雲は多めだが2日間とも晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場無料。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<七倉〜高瀬ダム〜登山口> 舗装路を歩く。 トンネルがいくつかあり、距離は5キロちょい。 ダムの登りが意外ときつかった。 高瀬ダムからはトンネルを一つくぐり、つり橋を渡ってキャンプ地のある登山口へ。 崩落した土砂が流れる沢を渡って少し樹林を通り、再び沢を渡ればブナ立尾根の始まり。水場はここにある。 <ブナ立尾根〜烏帽子小屋> 樹林帯をひたすら登ってゆく。 3台急登に数えられるがかなり整備が行き届いており、距離もさほど長くないので身構えるほど大変ではないという印象。急登である事に変わりないがとても歩きやすい。登り口が12番、小屋が0番で要所要所に番号がふってあるので現在位置がどのぐらいか分かりやすい。 烏帽子小屋はこじんまりとした小屋だが非常に雰囲気が良かった。 テント場800円。小屋から野口五郎方面に少し歩く。綺麗に整地されマット無しでも寝れるんじゃないかと思うぐらいだった。 <烏帽子小屋〜烏帽子岳〜南沢岳> 烏帽子小屋から少しだけ樹林を歩き緩やかな稜線を歩けば小烏帽子岳。 ここまで登ると烏帽子岳がどーんと目の前に。 銃走路から左に曲がると烏帽子方面。 鎖がついた登りを進み、岩場を登れば烏帽子山頂。狭いので大人数は不可。 遠くから見た感じよりも実際の登りはあっけないが岩を登ったり鎖場を越えたりがある。 銃走路を曲がらずまっすぐ進むと南沢岳。 途中四十八池、烏帽子田園の風景は素晴らしかった。 砂礫の登りを越えると南沢岳山頂。途中にコマクサの群生地があったが残念ながら花は終わりかけでしおれてしまってるものばかりだった。 <南沢岳〜不動岳〜舟窪岳〜七倉岳(舟窪小屋)> そこそこ標高差のあるアップダウンの繰り返し。 体力的にはかなりきつく、CTもちょっと厳しいのでは??と思うぐらい。 ワイルドな道と言われていたが歩いてみると良く整備されていて歩きやすい。 ガレの淵と樹林帯の繰り返し。ところどころ岩や梯子の登り下り。 暑くてアップダウンがきつくてかなりキツかった。 ロープや鎖、梯子などが登場するがロープや鎖を使わないと通れないようなところはほとんど無かった。使えば安心っていうぐらいの感じ。こういうルートを歩きなれていない人は遠慮なくロープなどを頼りにすればよいと思う。 舟窪第二ピークと第一ピークの間は少し細いところや急な梯子などがあるので少し注意が必要。高度感がある場所は怖い人は怖いだろう。 舟窪のテント場から一登りで稜線に上がり天空の山小屋、舟窪小屋へ。 お茶を振舞っていただいた。 ここは泊まりたい小屋No1。いつか。 <舟窪小屋〜七倉> 七倉尾根はとても急で下りにとっても結構堪える。 登りであればブナ立尾根よりも断然きついだろう。 長くて急な尾根。 天狗の庭辺りは開放的でダムの眺め、周囲の山々が良く見える。 鼻付き八丁と呼ばれる辺りはかなり急。 梯子の連続。 樹林帯は木の根が多くこの日は濡れていたので滑りやすくて慎重に歩いた。 小屋が10番登山口が0番で指標があるので現在地は分かりやすい。 |
その他周辺情報 | 登山口の七倉山荘に温泉650円 少し下って葛温泉。 下山後の温泉には困らない。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
水3L
スポーツドリンク500ml
|
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感想
<DAY1>
夏休みってのはないけれども、お盆が明けたタイミングで連休が取れたので山に登りたいな。
今年は全然来なかった台風が急に連発してお天気が不安定な日々が続きますね。
東北方面はアウト、太平洋側は不安定でも中部山岳は意外と台風の影響が少ない予報。特に日本海寄りは。
どこ行こうかな?
人が多いので敬遠している北アルプスの中に歩きたいルートがいくつかあります。
盆明けでちょうど人も少ないだろうし。
いつものように仕事を終えて一旦帰宅して荷物をまとめてから出発。
初日は短い行程なのでそこまで急ぐ必要もありません。
松本を越え、大町辺りに差し掛かると土砂降り・・・・。
ここまでずっと晴れてて山並みが綺麗だなぁなんて思いながら運転しててのに。
雨が止むまで少し車の中で仮眠。
登山口到着は8時過ぎでしたが晴れてきました。
七倉の駐車場に車を停め、届けを出してトイレに寄り準備万端。
出発します。
七倉ダムから高瀬ダムまではタクシーを使う方も多いようですが自分は歩き。
歩きに来てるんだしね。
とは言っても20キロ近い荷物に重登山靴、灼熱のアスファルト・・・・。
トンネル内は涼しかったけどダムの登りとかかなりキツかったです。ある意味最初が核心部だったかも。
ダムに上がってから不動沢のトンネルをくぐり、つり橋を渡ればキャンプ指定地。
ここが実質登山口ですかね。
不動沢、濁沢を過ぎるとブナ立尾根の取り付き。
水場で少し水分補給をして一息ついたら登りの始まり。
ブナ立尾根は三大急登と言われていますが距離も短く、よく整備され歩きやすいのでそこまできつい感じはしません。12分割に標識もあるので今どのぐらい登ったかも分かりやすいし、権太落とし、三角点などなど休憩ポイントもちょうどいい感じにあるし。久々のテント装備は少し重いなぁと感じながら、汗びっしょりになりながらもそれ程時間はかからず烏帽子小屋に到着。
今日はここにテントを張ってのんびりします。
テント場は小屋から少し歩きますが、整地がバッチリされててマット無しでも寝れちゃうぐらい凹凸が無い感じです。自分だけしかいなかったので一番手前の広くて快適そうな場所にテントを張って少しごろごろしました。
そのうち単独の方一名、学生さん?ぐらいの団体が二張りでこの日のテン場は合計4張りでした。このぐらいなら快適ですね。
時間に余裕もあるしせっかくお天気も良いので烏帽子岳までお散歩。
小屋から前烏帽子までは緩やかな登りを歩くだけで、そこからの烏帽子岳の姿はとても格好いいです。
縦走路の分岐を左に折れ烏帽子山頂までは近そうで意外と時間がかかりました。
山頂直下は岩場、鎖場です。あの尖った岩の先っぽだもんね。
山頂は貸切だったので狭いところですが軽食を摂り、周囲の景色をのんびりと楽しみました。水晶〜赤牛〜読売新道の稜線がすっとガスの中だったけど粘って待ってたら晴れてくれました。
小屋に戻りビール飲んで一息。
ビールが冷えてて美味かった〜♪
テントに戻りごろごろしてたら寝落ちしてしまい気付いたら22時頃でした。
晩飯を食おうと思ったらヘッデンが点かない・・・電池換えてもダメ。
予備の小さなライトはあるけど明日の朝はヘッデンなしだと嫌なので出発を遅らせる事にして今日はゆっくり体を休めることにしよう。
と言いつつもおしばらく酒盛りでしたが(笑)
夜は雨降るかと思っていたけど降られず、風も無くとても静かでした。雲の切れ間から顔を出す月や星の明かりでライトいらないぐらい。
<DAY2>
2時半ごろ目が覚めたのでのんびりと準備を始めます
隣のテントの方も3時とか4時には出たいって言ってたので起きてるようです。
こちらが食事を作り始めた頃は学生さんも単独の方も準備を始め、暗いうちに出発していきました。
朝はあまり強くなくて食事はいつも雑炊とかパンとかだけど、この日は長丁場なのと昨日あまりたくさん食事を摂らずに寝てしまったので朝からカレーを頑張って食べました。
4時半頃にはテントを畳んで小屋へ。
うっすら明るくなった頃に歩き始めました。
小烏帽子の山頂で大雲海の向こうから上がるご来光を眺めてコーヒータイム。
結構のんびりしちゃって結果6時近い出発になっちゃいました。
烏帽子岳と南沢岳の間の四十八池、烏帽子田園の風景は素晴らしく先を急がなきゃならないのに足が止まってしまいました。とっても素敵なところです。
コマクサの咲く(枯れかけてたけど)砂礫の道を登り、平らなところに出たら少し進んで南沢岳山頂。朝の風がとっても気持ちいいです。雲は少し多めだけど今日もお天気良好♪振り返るとテント場は結構遠くに見えます。
そしてこれから進む舟窪小屋が遥か彼方に・・・・遠いね。
南沢岳から不動岳まではきついアップダウンの繰り返し。崩落地の縁を歩き、樹林に入り再び登るのってのが続きます。樹林帯はまだしも日が当たるところは暑い暑い。
登山道自体はとてもよく整備されていて歩きやすいです。
きついアップダウンを繰り返し不動岳山頂で一息。
前日相対協の方にルートの状況を尋ねたら烏帽子側からはかなりきつく、地図上のCT通りに歩くのは難しいから2割り増しぐらいで計画してくださいって言ってたな。
確かにいつものCT感覚だと結構厳しいかも。
不動岳から舟窪第二ピークまでも同じようなアップダウンの繰り返し。
ここも体力的にはきついです。
舟窪第二ピークから舟窪岳山頂まではやせ尾根、梯子、鎖、ロープがたくさん出てきます。ロープに頼らなければ歩けないところは無いけど、慣れない人は高度感や崖の切れ落ちた感じなんかは怖いかも。心配だったらしっかりと設置されたロープなどを遠慮なく頼りましょう。
一人ずつ渡りましょうって書いてある細いところが両側が切れてて、結構怖かったかな。バランス崩さないように。
舟窪岳山頂で残りの行程を確認し、残りの水の量を確認。
1L以上は残ってるから大丈夫かな。
舟窪小屋でコーラとか飲みたい!
舟窪乗越しまで降りたところで地図を確認しようとしたら・・・無い。
おぅさっきの山頂に忘れてきたか。
荷物をデポし取りに戻りました。
体力計算、時間計算がが少し狂います。
このお陰で七倉岳までの登りはホントきつかった。
頭の中はコーラ!コーラ!(ホントはビールが飲みたいけど・・)
売り切れてたらくじけてしまうかも。
天空の小屋
舟窪小屋に到着。
早速コーラ頂きます。美味い!
小屋のや登山者とお話しながら休憩させてもらい(お茶も振舞っていただきました)
ました。ここは泊まりたい山小屋No1。いつか泊まりに来ます。
さぁ、最後の下りへ。
ここからは10分割で指標があるので位置確認もしやすいですね。
天狗の庭からこれから下る七倉ダムを眺め、まだ結構遠いなぁと思いながらも明るいうちに下ろうと先に進みます。
樹林帯に入ってからの下りはとっても急。
こちらの七倉尾根の方がブナ立尾根よりもきついんじゃないかと思います。
下のほうに進むにつれ樹林帯の道が濡れていて、木の根がすべり足の疲れがある後半には結構気を使いました。
唐沢のぞきで最後の休憩と水の補給をして後は一気に登山口まで下ります。
下が見えてからが結構長いんだよねぇ。
だいたい考えていた通りの時間には登山口に到着。
指導所のおじさんに挨拶して山行終了。
七倉温泉に使って汗と疲れを落とし、帰宅しました。
帰りは雨ザーザーだったので二日間一度も雨に降られず晴天に恵まれて良かったなと思いました。
二日目の行程は予想以上に厳しかったけどほとんど人には会わず静かで良いルートでした。満足満足。
今回もとっても良い山行でした♪
コメント
この記録に関連する登山ルート
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地図を持ってきて、片手に熟読しました♪
「船窪小屋には泊まってみたい」という願望があり、周辺のルートを探ったこともありましたが、まだまだ頭には入っていないみたいです(^^;
同じルートで歩くとすると、自分にとっては2日目の行程がちとキツイかな〜(+_+)
かと言ってちょうどいい真ん中辺りにはテン場がないのがつらい所。
あとダムでタクシー使ってしまいそうw
烏帽子田圃から見る南沢岳が素敵。
野口五郎岳もでっかいんですね〜!?
雲海の御来光も最高にキレイ!
いつもナイスルートをありがとうございます\(^o^)/!!
このルートを周回する場合どちら回りでもだいたい烏帽子、舟窪の両方の小屋で泊まる人が多いみたいですね。一泊で計画した場合初日で二つ目の小屋まではなかなか大変なのでだいたいが二日目に少しキツイ思いをしないと・・・。小屋泊であればそこそこ歩ける人は大丈夫でしょうが、体力的には歩き堪えがあるタフなルートです。
もともとは日帰りで周回しようと思ってたのですが、二日休みがあったのでテント担ぎましたが思ったよりきつかったのと、ゆったりした時間が楽しめたので正解でした
烏帽子〜南沢岳の雰囲気はとっても良かったです。
おそらく樹木の種類からいって秋の紅葉は素晴らしいんじゃないかと思いますのでその時期に計画してみるのも良いかもしれませんよ
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