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2015年05月26日 00:10考えてみる全体に公開

犬連れ登山について考える その2

質問箱に「犬の入山禁止山域の情報サイトの件」があります。
大好きな自分の犬の入山拒否をされたのはとても腹の立つ出来事でしょう。
質問者さんの感情を抑えた質問には好意を感じます。自分なら怒りで小屋の入り口を蹴飛ばすくらいはしたでしょう。しかし、その怒りは自分の思うがままにならない事に対する憤りでしかありませんが・・・。

犬連れ登山うんぬんの前に犬を飼うとはどういう事なのかを考えてみます。
東京都は条例で厳しく定めています。
東京都福祉保健局>>環境・衛生>>動物愛護>>法令集・計画等法規集
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/aigo/horeishiryou/houki.html
この中にある「東京都動物の愛護及び管理に関する条例」が参考になります。
恐ろしく細々と記載してあります。犬を飼っていた自分でも驚くぐらいの内容です。
「第七条 飼い主は、動物を適正に飼養し、又は保管するため、次に掲げる事項を守らなければならない。」と「第九条 犬の飼い主は、次に掲げる事項を遵守しなければならない。」を読んでみて下さい。犬を飼うにはルールが沢山あります。

次に犬連れ登山について。
家族同然の犬なのでしょう。何処にでも連れて行きたい気持ちは十分に理解できます(以前に犬を飼っていたから)。でもルールがあります。犬を飼うルールです。そのルールは公共の場である山にも適用されるはずです。
自分としてはリードをつけていれば山に連れてきてもかまわないと考えています。でも、犬にリードをつけながら山を登るなんて、自分には危険すぎて無理です(秩父の熊倉山ですれ違った犬連れ登山者はノーリードでした・・・)。

動物避けで犬を連れていくという人もいますが、どうなのでしょう。
犬を数頭飼って狩りをしている人のブログに狩りの最中に山で行方不明になった犬と猪に怪我を負わされた犬の話がありました。訓練された犬でもこのような状況が発生します。自分の犬は大丈夫と言い切れるでしょうか?
自分で動物による危機を回避できないと思うのであれば、その山域に行くべきではありません。動物対策なら犬よりもカウンターアソールト(熊撃退スプレー)や鉈(闘う)のほうが事前の心構えが出来ている分、効果があると思います。

結論。
長々と書きましたが、犬連れ登山はしないほうがいいと思います。
自分の好きな犬を嫌われるのは我慢できませんし、相手にも嫌な思いをしてもらいたくありません。あ、犬だ嫌だなぁ回避しようなんて登山道ではできません。
犬が怪我等で動けなくなった時に担いで下山できますか?
犬連れ登山者がヘリコプターで緊急搬送という事態になったら犬は荷物扱いだからと置いていかれるでしょう。自分ならそんな対応はして欲しくありませんが、人命第一だと十分に考えられます。
犬との楽しい時間を過ごす事だけでなく、リスクについても考えたら自分には犬連れ登山は出来ません。

おまけ
以前の日記:犬連れ登山について考える
http://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-94265
この中で盲導犬について書きました。何故、周囲の理解が無いのかわかりませんでした。ハンディのある方の盲導犬なのだから少しは譲っていいところがあるのでないかと。しかし、公共の場での盲導犬の取り扱いは条例に則した内容であるのが分かりました。

盲導犬でもルールは絶対です。犬連れ登山者はルールを守っていますか?
また、ルールについて異議のある方は条例を定めている行政に働きかける必要があります。登山者同士で言い合う話でありません。不毛な議論です。

とか書きながら、ノーリードでルール違反をしていました。申し訳ありません。
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コメント

RE: 犬連れ登山について考える その2
saitama-nさん、こんばんわ。
その質問には回答もしたのですが、犬連れ登山にはいくつかの観点で問題があると考えています。

・リードをしての登山は本人にも周囲の人間にも危険極まりない。

・ノーリードの登山は犬を飼うというという観点から考えても問題外。山のマナーモラル以前の問題。

・質問箱の回答にリンクを張りましたが、細菌、ウイルスなどの問題で、飼い犬に危険を及ぼす危険性と、野生生物に対する影響が考えられる。(このリンクはサイト管理者にリンクの可否を伺い中ですので、こちらには貼りません)

実際、北海道に犬を持ちこむ本州からの旅行者によるエキノコックス被害が本州でも増えているそうです。北海道でも街の人では知らない人がいますから、本州の人が知らないのは当たり前なんですが。(北海道登山では綺麗な沢水でも、これを飲まないように注意されました。)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2900T_Z20C14A5CR0000/

飼い犬が暴走して、驚かせて、歩行者の老人などが転倒した、誤って噛みついたなど、街中でさえ、数十万、時には3000万円を越える損害賠償事例が出ている点などから考えても、犬を山に連れていく人は他人の生命安全を脅かしているだけでなく、自らにもそのツケが回ってくるリスクがあるということを自覚するべきでしょう。
http://yosio-family.com/menu/dogs/service/petruru.html

日本には古来からマタギや狩猟犬といった文化がありますが、整備された登山道にはほとんどはいってこないですし、ごくレアなケースとして黙認されるべきでしょう。狩猟の山と登山者の山は棲み分けられるべきだと思われますし。

今のところ、大半の犬飼いの人が、山に犬を連れていくべきではない。というモラルのある人のほうが多いので、まだ、たいした問題が起こっていない。と考えるべきです。犬を連れていく個々人がモラルを守っていればいいのだ。と言う問題ではないと思います。

ちなみに、私の居住する奈良県南部は近所の公園でさえ、犬の散歩禁止とされているところが多いです。法律で犬連れ登山が禁止されれば、ちょっと裏山。とかでさえも禁止されかねませんので、そうなる前に自粛をと、犬仲間には呼びかけています。

長文の書き込みを失礼しました。
2015/5/26 0:46
ゲスト
RE: 犬連れ登山について考える その2
初めましてこんばんは。
私はかつて盲導犬になれなかった我が家の愛犬のラブラドールを2、3度だけ5日間ぐらい日本の山に連れていったことがあります。
そのときに正直なところ犬連れは日本の山では難しいと感じました。
狭くて急な登山道、理解のない人々、訓練が上手にいっていない犬、などなど、が理由です。

しかしながら、観光大国であり文化レベルの非常に高いスイスの場合だと、全てのキャンプサイトには必ず犬の規定や料金が書かれています。ほとんどの所で犬は許可されています。無料が多いですが有料もあります。
また、ロープウェイなども犬の料金が発生しますが、乗り物などでも犬がダメというケースは殆どないと思います。ハイキングでも普通に犬連れは見られます。

短時間でよい例が探せませんでしたが、
http://www.matterhornparadise.ch/en/summer/tickets-tariffs-summer/single-ride-tickets
↑マッターホルンあたりのゴンドラなどの料金についてですが、下の方に「犬を連れていくのは無料」と書いてありますね。

http://www.camping.ch/cgi/campsites/all_campsites.pl?lang=en
↑スイスのキャンプサイト一覧
一覧の中に犬の規定が書いていない場合でも各キャンプ場のホームページまで詳しく見ると殆ど犬の規定が書いてあり、だいたいはリード付きで「歓迎」「無料」という所が多いですね。ただし、一覧表はオートキャンプが多いように思います。

ちなみに、マッターホルンのふもとのツェルマットにあって、登山に利用する人の多いのキャンプ場(オートキャンプではない)では犬は無料です。
http://www.zermatt.ch/en/accommodations/book-Hotels-Apartments/#/detail/Camping-Matterhorn/53b26d877e0f2b0a00250b5b/apartment
もう少しし下のテーシュ(Täsch)は1匹1泊2フラン(約250円)みたいです。ただし、ここはオートキャンプと併用のようです。

日本の山とは事情が異なりますが、十分に訓練をした犬は下手なハイカーよりマナーがよくてお利口さんだと思います。

ただし、最初にも書かせてもらったように、十分に訓練した犬でも日本の普通の山だと犬連れは厳しいように思われます。少なくとも十分に訓練していない犬だったら連れて行ってはいけないと思います。

しかしながら、我々日本人が国際的に文化国家となるために目指すところは違わなければいけません。日本は、犬の訓練やペットに対する意識とかが欧米先進国より40年以上は遅れているように思います。公共の場での犬の扱いや犬の訓練に関しても意識が低すぎるように思います。

長々と失礼しました。
2015/5/26 3:04
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