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その脈絡なき直前の状況を憶えていないのが夢の特徴だが、雪渓での転倒が夢の起点なのかも知れぬ。
落下の途中で目が覚めてしまうから、夢にはその後の結末も無い。
当時、「雪渓を滑落する恐い夢をよく見る」と語っていた岳友がいる。
必死に滑落停止をしても止まらず、焦燥感に気も動転し冷や汗ジットリで目覚めるのだそうだ。
彼には転倒滑落事故で九死に一生を得た体験があり、そのトラウマが悪夢の原因なのかも知れない。
彼のピッケル捌きの見事さと慎重な歩行と身のこなしには、その滑落体験が活きていて、その後の転倒や滑落事故が皆無であった。
私の滑落体験は、雪上訓練のゲレンデでのことだけで事故の経験ではない。
訓練セオリー通りの滑落停止動作を季節を変え場所を変えては繰り返し体験させられたが、傾斜の強い雪渓では雪質の如何に関らず効果的でなく、停止は疎か減速さえも困難であることを身をもって教えられた。
ピックの打ち込みが油氷には刺さらず、新雪や腐れ雪には効かない事も知った。
もし、命綱がなければ、怪我だけでは済まない事を心底から理解した。
滑落停止訓練は過酷で辛かったが、その体験はとても有益だったと思っている。
訓練は、状況を見る目と滑落停止の限界、そしてピッケル捌きの習熟と歩行時の身のこなしの重要さを教えてくれた。
滑落停止の前に滑落防止、その前に転倒防止、更に状況認識があり、そのためには知識と技術の習熟が必要だと考える様になった。
五十年余の遥か昔の話である。
老いた岳友は今や悪夢も忘れて熱心にデイサービスに通い、介護仲間達と将棋を指したり世間話をするのが楽しいと云っている。
若き日の山の想い出は、既に彼の関心事から外れているらしい。
春は間近だが、歳を重ねる寂しさが身に凍みる今日この頃である。ainakaren
＊「朱色の滑落痕から半世紀の後に〜」 http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-86774
夢ですか・・
十年ぐらい前まで地を這うようにして飛ぶ夢をよく観ました・・
近頃は、ほとんど夢らしきものは見ないですね・・
熟睡しているのかしら？（＾＾；
山での幕営でも寝坊するようになったのは歳なんでしょうかね？
いままでは夜明けまえに目覚めたものですが・・
滑落経験はありますが・・なんとかこらえて止まってますね・・
でわでわ
uedayasujiさん、こんばんは。
コメント深謝です。
低空を鳶のように滑空する夢〜、私も見たことあります。
見たような景色でしたが、何処なんでしょうね。
布団に寝たまま空飛ぶ絨毯みたいに飛ぶ夢もありました。
若い時分の話ですが〜
近頃、夢を見なくなりましたが、正月に初夢だけを見ました。
嬉しいことに山の夢でした。ren
一般論として
「落ちる」タイプの夢は向上心の現われだといいますね。
renさんもそうなのでは
bmwr1100rsさん、こんばんは。
コメント深謝です。
「落ちる」夢は向上心の現れとの事〜
若いときには、私にも向上心が多少は有ったのでしょうね。
近頃は落ちる夢どころか、夢自体滅多に見ません。
夢も向上心も既に枯渇したのでしようね。
侘しい事です。ren
以前・・
よく 梯子に登って・・
その梯子と共に倒れる夢を
良く見ていたのですが・・
最近は見ていませんですね
umetyanさん
私は卒論提出の半年前に、まだ1文字も書いてない、という夢をよく見ました。
半年というのが妙にリアルで本気で絶望しました。
卒論を「書いて」いた時代の話です。
あ、これrenさんの日記だった（懐かしい言いまわしだ）
umetyanさん、こんばんは。
コメント深謝です。
梯子諸共の転落は恐いですね。
槍ヶ岳の穂先などに登るときは、梯子の取り付けを充分確かめて下さいね。
大勢の人が梯子に取り付いているTV映像を時々見ますが、あれは危ないですね。
ご用心、ご用心〜
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