若い女性など居た堪れない人の退席もあったが、鉄面皮のオバさん達は臆することなく、一緒に手拍子を叩いて歌ったものだ。
男所帯の我が岳会の呑み会であっても、流石に猥歌が歌われることは一度もなかった。
ある夏の涸沢合宿キャンプでの日没後、他パーティーの猥歌が聴こえてきた。
すると猥談や巷間風俗に詳しい先輩が、猥歌の講釈を面白可笑しく語りだした。
語り口の絶妙な先輩で、怪談語りにも定評のある御仁だった。
講釈は、万葉集 額田王の和歌から始まった(以下要略)。
「熟田津に 船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな〜
えんやらや えんやらや えんやらやの声聞きゃ勇み立つ〜
娘十七 八ゃポストで御座る 赤い顔して入れさせる〜
ポストから後の文句は、お前ら皆 ご存知だから省略するよ〜
確か質屋とか、他に十種類以上も あったよなぁ〜
〜〜〜
さて、もう一つの定番は〜
一つ出たホイのヨサホイのホイホイ〜
一人娘とする時にゃ ホイホイ 親の許しを得にゃならぬ ホイホイ〜
こいつは一から十まであってさぁ〜
俺は全部覚えてるし、身熟し入れて歌えるよ、こんな具合にな〜
最後の十は尊い御方と〜、だったっけなぁ〜」
先輩の語りに聴き入る仲間達の笑顔が、今も目に浮かぶ。
昭和も30年代(1955~1964)の頃は、そのような時代だった。
今更の顰めっ面も詮ないこと〜、過ぎ去りし昔々の話しである。
歌詞文献へのリンク掲載は、敢えて差し控えさせて頂く。ainakaren
マジで アイナカさんの
猥談 怪談とか 山の話を 聞きたいですね😁
そちらに出向けば、お会い出来ますかね🤩
コメント深謝です。
お元気なご様子、何よりです。
当方は老衰で、あちこち身動きが怪しくなってきています。
体調が回復できたら、横浜・鎌倉周辺でお会いできればと思っています。
寡黙な小心者ですので、面白い話ができますかどうか心配ですが、その節は宜しくお願いします。ren
一つ出たホイの・・・これって自分の田舎の祭り専用の歌だと思ってました。
姉のゴニョゴニョ(さすがに書けない)って件が妙に気になってしまい、子供心にドキドキしたものです(笑
田舎の祭りに参加することはもう無い(たぶん)のですが、今でも酔っぱらった男衆が大声で歌っているのかな・・・。
コメント深謝です。
えんやらや〜も、一つ出たホイ〜も代表的な猥歌ですね。
検索すれば歌詞全てが出てきますが、ユーモア文書と思う人も猥褻文書と思う人もいるでしょうね。
素面では歌えない酔っ払いの歌ですが、歌う人には楽しいひと時なのでしょうね。ren
そうか、社会では猥歌は駄目なんだと思い知った次第でした。
体育会系の部活でしたが、50年前は学生達はごく当たり前に歌ってましたが。
もはや、猥歌なんて死語かも知れませんね。
コメント深謝です。
そうですね。
世の中が進化していますから、昔の話は昔話として割り切って時代劇を見るように受け止めるしかありませんね。
今は刀を持ち歩く人は居ませんが、江戸時代は普通のことでしたからね。
今、山道具の小さなナイフでも、取り締まりの対象ですね。
世の中が、刻々と進化しているのでしょう。
猥歌は死語と言うか近年の造語で、多分 昔は無かったんでしょうね。ren
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