素人は行っちゃいかん!穂高
- GPS
- 56:00
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 2,097m
- 下り
- 2,095m
コースタイム
7/17(日)涸沢小屋 6:00-14:00 穂高岳山荘
7/18(月)穂高岳山荘 5:30-14:00 上高地
天候 | 16.17快晴! 18 薄曇り〜下山後雨(ラッキー) |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
新宿のバス乗り場は猛暑!少しもさわやかじゃない。 帰りのバスの最後尾は下からエンジン熱、上からサロンのシャンデリア熱で暑くて眠れない!何がさわやかじゃ??? |
コース状況/ 危険箇所等 |
北穂高岳〜涸沢岳〜奥穂高岳〜前穂高岳〜岳沢は怖すぎ! |
写真
感想
わがインチキ山岳会で恒例となった海の日の遠征山行、今回は恐れ多くも穂高岳縦走です。
北穂高岳・涸沢岳・奥穂高岳・前穂高岳の3千m4峰〜贅沢・・・
一昨年は槍ヶ岳でトムラウシの二の舞かの強風と雨で身を凍らせ、槍沢の雪渓のトラバースでは巨大な転石が音をなして列の中を飛んでいく恐怖を味わい、何をやっているのだろうと自問自答しながら寝た翌日、槍ヶ岳山頂での日の出に心を打たれて全てを忘れてしまった輩たちは性懲りも無くまた北アルプスへ来てしまいました。
今回は9名の参加でその内穂高経験者は2名のみ、それも○十年前〜大丈夫やろか?
上高地バスターミナルを7時前に出発、朝から暑い。徳沢でひとりソフトクリームを買って舐めているとアラウンドセブンティの長老が「朝から何食べてるんだ?」「下山するまで食べられないかもしれないから。」と答えると、会長が「二度と食べられないかもしれないな〜」とのたまう。そして全員がソフトクリームを食べることになってしまった。〜そうなの??
横尾山荘までの約10kmの平らな道は皆がんがん歩いていたが、横尾谷へ入り坂道になってくると渋滞でのろのろペースになってしまう。更に暑さでバテバテ!涸沢の雪渓でも陽射しがきつく一向に涼しくならなかったが、雪解けた沢水に達するとしばし休憩、冷たくて最高でした。
その後アクシデントが・・・写真好きのノロマ隊5人に先行して4人で涸沢小屋と涸沢ヒュッテの分岐に到着、会長が一生懸命作ったであろう計画書を真面目に見ているものは誰もいない、微かに見ていた私はヒュッテと思い込んでおり、長老の「どっちや?」の声に自信を持って「ヒュッテです!」と即答・・・誰も疑わずに約20分の雪渓を登りつめ涸沢ヒュッテに到着(つまりは小屋を間違ったのです)!「お疲れ様〜」で先行生ビール!「いやぁ〜暑かったね〜、よ〜歩いたね〜」で盛り上がりつつ顔が赤らんでくるころ長老が「それにしても遅いな〜ちょっと見てこいよ」、「はい、はい〜」とまた雪渓に向かうが酔いが少し廻っていたのと対向者との離合が難しく、こんな所で転んだら恰好悪いな〜と思い捜索をやめてトイレで用足しへ・・・「危なくて行けませんよ〜」と叫びつつテラスへ戻ると、「小屋が違うじゃないか〜ボケッ!カスッ!」・・・最年少のNちゃんが涸沢小屋から迎えに来てくれていました。
4人でとぼとぼよろよろと涸沢小屋に向かうと、小屋のテラスから「馬鹿〜っ」とノロマ隊長の嬌声が・・・恰好悪っ!
今回の山行で一番恐れていたのは布団1枚への3人寝・・昨年の北岳ではえらい目に遭ったので、せめて肩幅のスペースを願っていましたが、肩幅+αは取れてぐっすり眠れました。
翌朝は4時半起きで6時に北穂高岳へ向けて出発、急な雪渓の登りは小屋の方々がステップを切ってくれていて何の問題も無く登れました。後続隊(もうノロマ隊とは言えない)に先行しては待ちを繰り返し、チンタラ登ること3時間半、9時半に北穂高岳登頂しました。頂上に登って初めて槍ヶ岳が眼前に姿を現します。やっぱ槍は恰好え〜な〜!
30分後に後続隊が漸く登頂、と同時に先行隊は涸沢岳に向けて出発しました。
様相が変わってきたのは南峰からの下りから、なんか危なっかしい岩場やな〜切れまくりやないか〜落ちたら死ぬやん!
この緊張感が延々と涸沢岳の山頂まで、昼食をはさみ梯子渋滞もあって約4時間続きました。危ない所だとは思っていましたが、ここまでとはどの本にも書いて無かったよ〜。
南岳から大キレットを超えてきた単独のお姉さんも、こっちの方がきついと言っていました。剱岳マニアの先輩も緊張している時間が長過ぎるとレレレ状態です。
涸沢岳頂上から穂高岳山荘までの下りに危険は無く14時半に山荘到着!(今回は間違える小屋はありませんでした。)
先行隊到着と同時にテラスでビール!後続隊も到着すると宴は「危ね〜な〜」の話で盛り上がり、焼酎もたっぷり注入して、夕食時には皆さん出来上がり!私も、夕食の献立が何だったか後で写真を見せて貰っても記憶にありませんでした。おそらく19時前には床に入り熟睡!(隣の長老を蹴飛ばして寝場所を奪ったとかで翌日しっかり説教されましたが)
24時に目が覚めた後は鼻づまりがひどく口で息をしていると喉が痛くなり眠れない。5時間爆睡したから、いいか〜で、悶々と夜明けを待ち、4時前にひとりテラスへ行く。4時半ごろまでモルゲンロートを楽しめました。
山荘の朴葉弁当を食べて5時半に奥穂高岳へ向けて出発、いきなりの垂直の登りは大渋滞でなかなか進まない。待ちが長く日が出ていないので寒い。しっかし、険しいな〜どこまで続くんだろう??
そうこうしている間に某国の約20人の団体に前後を挟まれる。険しいルートも意に介さず、よ〜喋るな〜!それもでかい声で、国民性の違いだろうとか思いつつ、この勢いじゃ日本は負けるよな〜などと考えていると奥穂高岳頂上に到着。某国人は祠で記念写真の陣取りをする。なんだ〜占領されとるやないか〜竹島じゃないぞ〜日本の全ての山の頂上に日の丸を上げるべきだと思いました。集合写真を撮り終えたかと思ったら、今度は個別の写真、え〜加減にせ〜よ〜。
実は私には仕事の関係で某国人の知人がたくさんいます。大親友もいますが、総じて日本人よりも人情味が厚くてまじめで良い人です。
さて道中に戻ります。危ない岩場はそれからも延々と続き紀美子平に着くこと8時、最後の3千m峰前穂高岳行くぞ〜と気合を入れると、なんや?皆テンション低い・・・「1時間待つから行くやつは行って来いよ」の会長のお言葉??皆疲れたんだな〜で、私も含めた若手3人(20代、30代、40代=私)だけが3千m4峰達成!
前穂高岳からの眺めも最高でした。3年前に登った焼岳から乗鞍岳、御嶽山までよく見えて大満足!焼岳は噴煙上がって無かったですね。登った時は結構出ていたけど・・・
後は帰るだけかと思ったら、紀美子平から岳沢小屋までも険しかったですね〜途中新しい崩落部位もあって小屋までは全く気が抜けませんでした。
小屋から上高地までの2時間弱は危ない所は無くのんびりと帰りました。
9人無事に帰ることができて本当に良かったです。上高地BTでは2度と食べられないかものソフトクリームをまた全員が食べました。
渋滞が多かったせいか、体の疲労感はあまりありませんでした。日が経つごとに恐怖感は薄らいで絶景の記憶だけが残り、また来てしまうんだろうなと、皆同じ思いでした。
新しい山友を見つけたので、今週末は車で金峰山行きます。大弛峠からののんびりコースです。
kurihさん、おはようございます。
アクシデントというので、怖いことご起きたのかと
思っていましたが小屋間違いですか。
終わってみれば、楽しい思い出くらいでしょうか?
怖そうな気持は伝わってきます。
でも、きっとまた出かけるのでしょうね。
くれぐれもお気をつけて。
ところで、いつもインチキ山岳会と言われますが、
どのへんがインチキなのでしょうか。
仲が良さそうでうらやましいです。
ありがとうございました。
ウチの素人が行きたいと騒いでいますが、決して行かせないようにします。
こんなんじゃ、とても行けませんから…。(>_<)
だいたい、ウチの人は高所恐怖症のお気楽アマちゃんなのに、言うことはいっちょ前で困ります。
死ぬぞ〜! と、一喝します。 ありがとう(^−^)/
素人は行っちゃいかん!と言いながら
きっちりと行けたんですね?
ウチの素人軍団連れて行くのに二の足踏んでいた
んですが、来年あたり連れて行こうかな
貴重なレポート、参考になりました
kurihさん、こんばんは
グループでの山行楽しそうですね。
それにしても『行っちゃいかん』!!
頷けます
まだ北アに行った事がありませんが、こんなに険しい道だとは知りませんでした。
腰が引けそうです。
次は金峰山ですか!?
大弛峠からだと、ダケカンバの匂いがいいんですよね
いい展望が望めるといいですね。
aotty
toratora48さんこんばんは!
山岳会は総勢13人いますが今回の9名は最多だったかもしれません。
インチキは思い付きで書いてしまいましたが、29才から69才まで全員が個性が強すぎてちっともまとまっていません。
ペースも性格もばらばらで誰もまとめようとしませんが、そこがいいところかもしれません。
因みに参加者の血液型はA2名、AB1名、B6名でO型はいません 。
setiseti01さんこんばんは!
「穂高に一度も登らない馬鹿、二度登る馬鹿」ということばありませんでしたっけ?
穂高ではなく富士山ですよね・・・富士山には二度いってしまい馬鹿のままとなっています。
下山後、4日経ちましたが既に恐怖感が遠のいています。
穂高にも二度登ってっしまいそうです。
yahoo8さん初めまして
凄いところではありましたが、小学生から年配の方々、運動靴の人まで色んな方がいらっしゃいました。
下山後新聞を見ましたが誰も怪我していませんので、素人軍団の皆さんも是非連れて行ってあげてください。
今回は天候に恵まれましたので良かったですが、荒天時はくれぐれもお気を付けください。
aottyさんの北アルプス縦走レコが見れる日を楽しみにしています。
いつもの超特急は期待しませんよ・・・
花の名前はなかなか覚えられなくて、ダケカンバとハイマツだけは即答できますが、ダケカンバに匂いがあるとは知りませんでした。
金峰山は、以前瑞垣山荘側から登りましたが雪深く五丈岩登れませんでしたので明日は登りたいと思います 。
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