槍三昧!!槍ヶ岳から北穂高へ 〜雨中の大キレット踏破〜



- GPS
- 56:00
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 2,648m
- 下り
- 2,634m
コースタイム
7:00 新穂高
11:00 槍平小屋
15:30 槍ヶ岳山荘
2日目
6:00 槍ヶ岳山頂
7:00 槍ヶ岳山荘
7:30 大喰岳
8:20 中岳
9:40 南岳
11:30 長谷川ピーク(A沢のコルで停滞)
15:20 北穂高小屋
3日目
6:00 北穂高山頂
8:00 涸沢岳
8:20 穂高岳山荘
8:40 白出沢下山
14:30 新穂高
天候 | 1日目:晴れ〜くもり〜雨 2日目:晴れ〜雨〜雷雨〜曇り 3日目:晴れ〜雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・雨中の長谷川ピークからの下りは緊張した ・A沢コルからの登りは、雨では濁流となり登攀不可 小石や岩が落ちてくる。小規模の土石流を見た。 *濡れている岩場の通過では、ホームセンターの伸びるゴム手袋が活躍(鎖場も滑らない) *小石でも落石には注意、上の人は絶対に落とさないことが必須 *ヘルメットは無いよりあるにこしたことはない |
写真
感想
*1日目(新穂高〜槍ヶ岳山荘)
朝、心配していた天気は晴れ。
槍平小屋までは完全な夏山の形相、笠方面にはモコモコの雲があがっている。
槍平を過ぎた付近からガスが出始める、飛騨沢の樹林帯を抜けると雨が降ってきた。
これは想定内であったが、雨の飛騨沢を黙々と歩くのはツライ。。。
新穂高から約8時間で飛騨乗越へ到着。大槍の雄大さはさすがにインパクトがある。
穂先へのピストンは明日へ持ち越し、今日は酒盛りといきたいところが、体調がイマイチ・・・
こちらも断念し、早々と休息に入った。
*2日目(槍ヶ岳〜大キレット〜北穂高)
またまた心配していた天気は晴れ。
食事を済ませ、穂先へ向かう。
途中、ロープ確保された少年を追い越す、頂上では泣いていた少年よ!よく頑張ったネ!
写真を撮って、今回の目玉「大キレット越え」へ。
中岳を過ぎると、ガスってきた。暑くなくて丁度いい。
南岳で休憩した後、いよいよキレットだ。
さすがに、マルキ(マップには○に危と書いてある)なだけにアップダウンが激しい。
どの箇所で落ちてもおかしくないまさにマルキ地帯である。
2時間ほど歩き、よっこいしょと岩場を乗り越えると「Hピーク」の文字が。
長谷川ピークに着いた。とたん、大粒の雨が降ってきた、
ジーザス!!
怒濤の雷雨のキレットの始まりである。
念のために、いやマジでやばそうだったので危険な下りは同行者とロープ確保し通過、高度感と足下の濡れに気を取られ緊張しまくりの連続。。。
Hピークを越えたA沢のコルに着いた時、バケツをひっくり返した大雨、それと暴風に襲われた。さらには、雷の恐怖!
バキバキという爆音はすさまじく、すぐそこで鳴っているのか、近いのか?
見上げると先行者が立ち往生している、僕らのすぐ前の岩壁の登山道は滝になっていた。
さすがにこれには参った、、、土石流のうように石が流れてくる。
「続行不可」と判断し、すぐにツェルトを取り出して頭から被る。
先行者もツェルトを被った。
ツエルト内で、ダウンを着込み、ストーブを焚いて体温低下から免れ、好天を祈った。
そんな中、不安な気持ちを救ってくれたのは山友のhansusya氏だ。
天気の状況とコースタイムなど電話で応対してくれた。
本当にありがとう、勇気づけられたよ!
40分くらいだろうか、天気の回復と無事の祈りは天に通じ、
なんとか進めるほどに好天した。
水の濁流も無くなった。
気づけば常念方向は晴れてきているではないか、飛騨泣きの通過時には岩もだいぶ乾いて歩きやすくなっていた。
北穂への最後の登攀は体力的にはきつかったが、小屋を見ながらの登りはとてつもなく楽しい登りになった。北穂小屋のテラスに到着すると、槍ヶ岳の山頂でヘリがホバリングしているのが見える。
聞くと雷が落ちたとのこと。。。亡くなられた方へご冥福をお祈りします。
ぶっちゃけ僕らと紙一重だったのかもしれない(汗)
北穂高小屋では、おいしい晩ご飯(豚ショウガ焼き)、夜のお酒のおつまみは生ハム!美味!
生ビールと芋焼酎までいただいた。
*3日目(北穂〜穂高岳山荘〜新穂高)
夜、トイレへ行こうと外へ。
すると星が出てるではないか!
時間は夜の1時。Kちゃんを起こし三脚とカメラをセットし撮影会の開始。
相変わらず下手くそで、全然撮れない。。。準備の悪さも重なり2時間も北穂の山頂で右往左往・・・
朝4時半に起きて5時から朝食をいただく。
食事後すぐに出発の準備をし、まずは北穂の山頂から槍、北アの雄大さを前にシャッター音が止まらない。
北穂から涸沢岳もかなりのマルキゾーンで、気が抜けない。途中休憩がてら写真を撮る。素晴らしい!
さすがに疲労感は隠せないけれども、天気と景色、岩登りの楽しさに感無量であった。
穂高岳山荘で小休憩後は、地獄の白出沢の下山・・・
ガレガレ&ヌレヌレの下りに骨を折る。
途中、ピンクとブルーのいかした短パン兄ちゃん!hansusya氏だ!
kkさんと新穂高から登ってきた。相変わらずのおバカトークで疲れが吹っ飛んだ。
hansuちゃん、はしごの取手、俺も良い勝負ッス(笑)
強者と別れ、白出沢をぐだぐだになりながらなんとか、下山。
車道に出でしばらくして、また雨に当たる。
今回は、3日とも雨の中を歩くはめになった。
やはり山では、早出、早着が鉄則てすなぁ。
北穂小屋で、一緒にご飯を食べた女性もキレットで雷に遭い、近くに雷が落ちたらしい。その威力で岩に腕をぶつけたとのこと。さらには、涸沢岳下で会った男性はジャンダルムで雷に遭い、落雷で手が感電したとのこと。
山の天気は変わりやすいとはよく言うが、良くも悪くも体感した3日間でした。
夏山に、濡れないカッパとツエルト、ストーブなどビバークをできる装備は必須だと痛感しました。。。
槍穂高の雄大さ、厳しさ、登山の楽しさ、いろいろな事を学んだ3日間でした。。。
文字通り、山あり谷ありの3日間やったね〜。
ツエルトを叩くバラバラという雨音を(電話で)聞いて
一瞬「マジか!?」と耳を疑いました。
A沢のコルであの雨では、恐怖感も相当だったと思われ。
よくぞご無事でした☆
無事だったからこそ言えることなんだけど、
いい(?)経験をされましたよね。
ボクは経験したくないけど(笑)
(でも、写真だけをみるとスゲーいい天気としか思えないね〜)
白出沢での邂逅、kkも喜んでおりました。
あの長い登りのなか、折れそうなココロが
piso隊員とkouちゃんに出会ったことで
ニョキーン☆と復活。ほんとありがと。
今後は取っ手brosということで(笑)
あらためて、
お疲れっした!!!!
hansu兄さん
たしかに写真に雨感が全く、これだけ見ればいい天気やん!と思いますね(汗)写真どころでは無かったことをご了承ください。
今度の鋸ではそうでない事を祈ります、天気予報では良さそうですが、、、山の天気をなめてはいけません
稜線で暴風雨に雷…、想像するだけで、ブルブルガクガクオヨヨ 。
無事に再会できてヨカッタ〜。
あのあとワタシの股も、ブルブルガクガクオヨヨ…、でした。
今度は天気よりもオソロシイ(?)、kkというお荷物をしょうことになりますので、覚悟しといてください。
楽しみにしております☆サイツェン!
Kkさん
ニイハオ☆
ガッチガチの筋肉痛で週末はどうなることやら。
面倒見てほしいのは、僕のほうです!
よろしくピソ(^-^)/
こんばんは、satoruです。
すさまじい体験されましたね!
あの日に大キレットに挑まれるチャレンジ精神は
尊敬します。
星と山の写真、星景写真っていうんでしたっけ?
憧れます。凄い綺麗です
おはようございます☆
キレットは2/3まで来たところで、雨に降られたので、どうしようか迷いました。好天してくれたのが幸いしましたが、ビバークになったらマジでヤバイです。
午後からの天気予報が良くなかったので、早出しなければいかんかっったと反省してます。
朝が非常に天気が良かったので、油断していました。。。
星の写真はなかなか難しいです、ピントや露出や構図を整えるので時間がかかり、さらには撮影に時間がかかり、2時間以上やってなんとか撮れた状況です。修行が足りません。。。
satoruさんも是非トライしてください!三脚担がんといかんけどね
Yasupisoさん はじめまして
というか北穂小屋でご一緒してます。あの雨の中の大キレットお疲れ様でした。
そして北穂での星空
ISOあげるとノイズだらけであんまりいい仕上がりにならなかったです
ご一緒されてたんですね〜、豚しょうが焼きに癒された仲間ですね(笑)
北穂小屋にも雷落ちて停電だったなんて知りませんでした(驚)
僕らもあわよくばジャンと最初は思ってましたが、とてもとても無理でした。。。
またよろしくデス
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