記録ID: 696836
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
白馬・鹿島槍・五竜
後立山縦走−柏原新道を上がり白馬大雪渓を下る
2015年08月09日(日) 〜
2015年08月12日(水)
レッズ
- GPS
- 80:00
- 距離
- 35.2km
- 登り
- 4,161m
- 下り
- 4,338m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 7:27
2日目
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 9:46
3日目
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 8:16
4日目
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 7:05
3日目の出発から不帰ノ嶮を越えるまでの5時間強、GPSがお休みしていたので（バカヤロウ）五竜山荘から不帰1峰まではログなし。(2022/10/13手書きで書き直し）
| 天候 | 8/9：晴れ 8/10：晴れのち曇り 8/11 晴れのち曇り 8/12 曇り一時小雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス タクシー
白馬第5駐車場（タクシー\900）白馬駅（JR大糸線\500）信濃大町（バス：￥1,360）扇沢 【帰り】 猿倉（バス￥930）第5駐車場 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
不帰と八峰の両キレットは登りと下りのどちらがいいかわからないが、後立山は北上ルートでも南下ルートでもどちらも難しさやタフさは同じだと思う。特に鹿島槍〜五竜。 テン泊装備ではなくもっと身軽だったら岩稜帯をさらに楽しめたと思うが雨の日は自分には無理。岩はしっかりしていて脆くはないが滑ったらお終い。今回は天候に恵まれてよかった。 初日から最終日まで剱、立山を見ながら歩ける。槍穂はもちろん、八ヶ岳と南アルプスの間に富士山という北アルプス定番の風景も折々で眺めることができる。 【柏原新道〜冷池山荘】 整備された道で歩きやすい。種池山荘手前30分くらいからきつくなり、山荘に着いた時にはヘロヘロで爺ヶ岳の登りがきつかった。 冷池山荘は始終見えるのだがなかなか着かないorz 【冷池山荘〜鹿島槍南峰】 普通（？）の登山道で難しいことはないが意外と時間はかかった。 【鹿島槍南峰〜キレット小屋】 前日の種池山荘で遭対協のお兄さんに南峰を過ぎたらストックをしまうようアドバイスをもらう。 南峰から岩場が本格的に始まるがこれくらいだったらイケるなという感じで岩場が続く。小屋近くの八峰キレット（「ここがキレットです」という看板がある）は険しいが距離は短いので慎重に行けば大丈夫。 【キレット小屋〜五竜山荘】 今回はここが一番タフだった。特に五竜岳までは厳しい岩場が続き、ボスキャラのようなピークを5，6個超えてやっとラスボスの五竜に取り付く。 【五竜山荘〜唐松岳】 唐松岳頂上山荘の手前（牛首）にも岩稜帯はあるが全体的には歩きやすく、牛首あたりまでは、縦走路はこうでなくっちゃ、という気持ちのいい道。 【唐松岳〜天狗山荘】 不帰の嶮は二峰北峰の最後（南下ルートでは最初）を気を付ければあとは体力勝負だが、五竜に比べれば距離が短い分、心身ともに負担は少ない。 天狗の大下りは普通の登山道だが登り甲斐はある。登りきったところが天狗の頭かと思ったらまだ先で、天狗の頭からは遊歩道的な道だが、山荘は思いのほか遠かった。 【天狗山荘〜頂上宿舎】 This is the 縦走路．という感じで気持ちのいい山歩きができる。杓子岳と頂上宿舎の途中から見る剣岳が個人的には一番カッコいいように思う。 【頂上宿舎〜猿倉】 この時期雪は緩んでいるだろうと思い、大雪渓をノーアイゼン、ノーストックで下りてきたがこれはやめたほうがいい。思ったより雪が硬かったので踵キックがあまり効かず、スプーンカットを利用したりもしたが数回尻もちをついた。アイゼン、ダブルストックなら断然速く降りられる（だろう）。 白馬尻までは立ち止まるなという注意看板があったので途中でのアイゼン装着はやめた。 |
| その他周辺情報 | ・白馬第二駐車場にある「八方の湯」（\800） ・糸魚川インター近く（？）の「銭形」でとんかつ定食とタラ汁 ・猿倉荘の天ぷらうどん（￥800）はお勧め。うどんは冷凍モノだと思うがかき揚げが揚げたてで小柱まで入って秀逸。天丼で食べたい。 |
写真
白馬駅から6:11の始発で到着。7:10発の扇沢行きのバスに乗る。
扇沢から車道を少し下ったところに柏原新道の入り口があり、登山案内書を過ぎると登山口。なるほど爺ヶ岳の登山口なんだ。
立山アップ。左のとんがりに神社、その下に社務所が見える。
大汝や富士の折立のこっち側は結構な岩々なんだ。
大汝や富士の折立のこっち側は結構な岩々なんだ。
針ノ木岳の雪渓もいつか登るぞ！
水晶岳と薬師岳も見えてるけどわかるかな？
水晶岳と薬師岳も見えてるけどわかるかな？
赤のオニシモツケは稀らしい。
アカバナシモツケソウがあるのでアカバナオニシモツケもあるのかも。
アカバナシモツケソウがあるのでアカバナオニシモツケもあるのかも。
前を向けば鹿島槍がド〜ン。
冷池山荘はあそこか。ゲゲ、テン場が離れてる。
冷池山荘はあそこか。ゲゲ、テン場が離れてる。
分岐にあるモニュメント。
山荘まで近そうだが意外と時間がかかった。
山荘まで近そうだが意外と時間がかかった。
ISO1600でもついに撮れた星空写真。（サムネイルだとよくわからんね）18mm（35�亟校�27mm）、F3.5、S87秒(60数えたら87秒だった）
1
8/9 22:06
ISO1600でもついに撮れた星空写真。（サムネイルだとよくわからんね）
18mm（35�亟校�27mm）、F3.5、S87秒(60数えたら87秒だった）
18mm（35�亟校�27mm）、F3.5、S87秒(60数えたら87秒だった）
爺ヶ岳上空。S66秒（同じ60カウントでもばらつくなぁ(笑)）。
拡大するとボケてる。
拡大するとボケてる。
この春滑った御前谷氷河。
プローブと間違えて持って行ったテントポールが眠っているはずorz
プローブと間違えて持って行ったテントポールが眠っているはずorz
鹿島槍南峰から五竜。本峰手前の黒いところがG5か？
遠くに白馬。
遠くに白馬。
岩肌の陰に「ここがキレットです」という看板がある。
梯子が横になっているのは？
梯子が横になっているのは？
ウルップ草は終わっておりこの先もずっとこの様。何か所か群生しているところがあったので満開の時に見てみたい。イワベンケイ（雌花）はまだ咲いている。
8/10 14:04
ウルップ草は終わっておりこの先もずっとこの様。何か所か群生しているところがあったので満開の時に見てみたい。
イワベンケイ（雌花）はまだ咲いている。
イワベンケイ（雌花）はまだ咲いている。
今日は唐松岳から不帰ノ嶮を下って、天狗の大下りを大上りする。手前のピークは大黒岳か。
毛勝三山。一昨年、残雪期に毛勝谷を登りつめて最初に目に入った光景に感激したのが今回の山行の動機。鹿島槍から白馬までの稜線が美しかった。
1
8/11 6:51
毛勝三山。
一昨年、残雪期に毛勝谷を登りつめて最初に目に入った光景に感激したのが今回の山行の動機。鹿島槍から白馬までの稜線が美しかった。
一昨年、残雪期に毛勝谷を登りつめて最初に目に入った光景に感激したのが今回の山行の動機。鹿島槍から白馬までの稜線が美しかった。
この角度からの剱が一番カッコいいと個人的に思う。
唐松岳頂上山荘から（だったかな？）
唐松岳頂上山荘から（だったかな？）
唐松岳頂上山荘。
冷池から一緒になったカップルはここから降りた模様。
冷池から一緒になったカップルはここから降りた模様。
タカネスミレ、としておこう。キバナノコマノツメかもしれないが高いところに咲いていたのでタカネを採用(笑)
盛りは過ぎたがコマクサが群生。
白馬頂上宿舎までに何か所かコマクサやウルップソウの群生地があった。
白馬頂上宿舎までに何か所かコマクサやウルップソウの群生地があった。
天狗山荘テン場からの北信、新潟方面。
今回は3泊4日行程だったがモルゲンロートお目にかかれず。
今回は3泊4日行程だったがモルゲンロートお目にかかれず。
振り返れば鹿島槍〜五竜〜唐松の歩いてきた道。
天狗山荘がいい感じだ。
天狗山荘がいい感じだ。
白馬までにお花畑多数。
特にウルップ草とコマクサの群生地が目につく。
特にウルップ草とコマクサの群生地が目につく。
白馬は登頂済みのため見るだけ。頂上宿舎で一昨年の朝日〜白馬とつながった。
オンダテ、ハクサンボウフウ、ミヤマアキノキリンソウ、アザミ等々数種類の花々がこじんまりと固まって咲いていた。
え〜となんだっけなぁ。どっかの地名が付いていたような。。。
調査中5
−ミソガワソウ
調査中5
−ミソガワソウ
猿倉荘の感激のかき揚げうどん。うどんを夢中でむさぼっていたら、カキ氷（器の端っこがちょっと写っている）のことを忘れて半分水にorz
2
8/12 13:26
猿倉荘の感激のかき揚げうどん。
うどんを夢中でむさぼっていたら、カキ氷（器の端っこがちょっと写っている）のことを忘れて半分水にorz
うどんを夢中でむさぼっていたら、カキ氷（器の端っこがちょっと写っている）のことを忘れて半分水にorz
装備
| 備考 | 事前リサーチ不足。不帰の嶮や八峰キレットにだけ目がいって、五竜のGシリーズはノーマークだった。 |
|---|
感想
一昨年、毛勝谷を上りつめて目の前が開けた時に初めて目に入った光景、それが後立山連峰だった。あそこに行きたい、と瞬時に思った。なぜかしら稜線をつないでこそだ、とも思った。唐松岳だけはスキーのおまけで今年頂上を踏んだが、後立は縦走だぁ、とずっと思っており、ようやく実現した。
どっちから上がるか迷ったが、扇沢より白馬の駐車場のほうが空きがありそうだったので、白馬に車を置いて電車とバスで扇沢に移動した。それに白馬なら降りてすぐに風呂にはいれるし。
八峰キレット、不帰ノ嶮は難所として耳にしていたが、一番タフだったのは北尾根の頭から五竜の取り付きまでの間。ピークを越えて越えても本峰の足元になかなか届かない。同じ行程を歩いてテン場で一緒になった人たちも同じ感想だった。
1泊2日かけてヘロヘロになって五竜山荘にたどり着いたのだが、1日（4時〜16時）で扇沢からそこまでやってきたテン泊装備の20代女性には驚かされた。どんな足をしているんだ？
難所の多いコースだが慎重に行けば問題ないと思う。そうでなければ「一般」登山道にはなっていないはず。ただ、雨の日に歩く自信はない。問題ないといっても滑ったらお終いの箇所満載なコースだ。
一昨年に朝日岳〜白馬岳を歩いているので今回でだいぶつながった。昨年は親不知〜白鳥山をピストンしているので、これから朝日〜白鳥をどうつなごうか？
また、扇沢から針ノ木岳に上がって種池山荘まで歩けば更につながるなぁ。
途中で一緒なった若い衆は扇沢〜針ノ木〜後立山〜栂海新道を6泊7日の行程で一気につなごうとしていた。
驚いたことに彼は、僕が先々週涸沢で知り合ってFB友達になった人とも知り合いだったし、冷池のテン場で隣り合わせになった女性は埼玉の家のご近所さんだった。
世間は狭い。話をしてみないとわからないものだ。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数：1701人
拍手
コメント
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント／縦走
白馬・鹿島槍・五竜 [4日]
扇沢−種池−爺ヶ岳ー冷池ー布引山−鹿島槍ヶ岳−八峰キレット−五竜岳−唐松岳−不帰ノキレット−白馬岳−栂池
利用交通機関：
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント／縦走
白馬・鹿島槍・五竜 [4日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
コマクサ
アイゼン
テント
雲海
乗越
チングルマ
カール
ミヤマキンポウゲ
キレット
林道
シナノキンバイ
雪渓
モルゲンロート
キジ
テン
トウヤクリンドウ
ハクサンフウロ
リンドウ
ホタルブクロ
シカ
山行
峠
ウスユキソウ
ヨツバシオガマ
ハクサンイチゲ
アキノキリンソウ
ウサギギク
ウソ
ウメバチソウ
栗
チング
氷河
シナノキ
ゴゼンタチバナ
ウルップソウ
トリカブト
クロユリ
吊尾根
イワベンケイ
スプーンカット
温泉
縦走
合
ピークハント
ストック
ピストン
取り付き
プローブ
三山
ハクサンコザクラ
ヤマハハコ
イブキジャコウソウ
チシマギキョウ
クルマユリ
ミヤマタンポポ
オタカラコウ
シモツケソウ
ミヤマアキノキリンソウ
ミソガワソウ
ミヤマホツツジ
オヤマリンドウ
イワオウギ
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山登りをみんなが安全・安心に楽しむために、あなたの貴重な情報が役立ちます。
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
五竜岳の最新記録
五竜岳 大遠見山テント泊
2024年05月04日 (日帰り) [B]
五竜岳(残雪期)
2024年05月04日 [C]
五竜岳 エイブル白馬五竜スキー場（遠見尾根）ピストン
2024年05月03日 (日帰り) [A]
五竜岳
2024年04月27日 [B]
GW黒部横断
2024年04月25日 [S]
鹿島槍ヶ岳の最新記録
鹿島槍ヶ岳 爺ヶ岳南尾根から
2024年05月29日 (日帰り) [B]
鹿島槍ヶ岳
2024年05月26日 (日帰り) [B]
鹿島槍ヶ岳
2024年05月11日 [S]
ジジイが爺が岳へ（鹿島槍）
2024年05月04日 [B]
鹿島槍ヶ岳
2024年05月04日 [B]
唐松岳の最新記録
唐松岳
2024年06月01日 (日帰り) [C]
シーズンオフで寂峰の唐松岳
2024年05月11日 (日帰り) [B]
唐松岳
2024年05月05日 (日帰り) [B]
唐松岳
2024年05月05日 (日帰り) [B]
快晴！唐松岳 〜雷鳥には会えず〜
2024年05月05日 (日帰り) [B]
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する