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「はじめに」がなかなか良い感じ。スキーの世界を館にたとえ、入ってすぐの賑わっている居間がゲレンデ、奥にオフピステの部屋があり、その扉を開けようよ、というノリ。部屋はそこにある、だが扉は閉まっている、開けるのはあなたである、あなた自身でその扉を開けるから意味が生まれる。
各章の扉にも引用があって、第1章「北アルプスエリア」では辻まことの言葉で、「岳人」1974年1月号巻頭言より:「またスキーのシーズンがやってきた。この冬は雪が早くきた。私のように冬山とスキーとを結びつけて考えている者は現在ではほとんどいない。流行遅れもいいところだ。 (中略) スキーというスポーツを自分なりに使いこなす歴史を刻まなかった単細胞のスキーヤーばかりが、主体性もなく雪の上をウロチョロしてきたのが日本のスキー界かとおもうと、ちょっと残念である。」
また、各章の終わりに「山スキー雪崩序論」というコラムがあって参考になります。
そして、最後のコース紹介では、なんと丹沢の大室山が取り上げられ、一期一会(数年に1度チャンスがあるかないかなので…)をお楽しみあれ、という締めくくり。
シーズンが終わろうという時に読んでしまったのは、ちょっと失敗だったかも、でした。
nomoshinさん、初めまして〜
今シーズンから山スキーを再開しましたのでルート図集には興味はあるのですが、最近はあまり出版されてませんよね
2007年なら新しい方ですし、単なるルート図集より楽しそうだなあ。。。
って、早速Amazonで検索したら、メッチャ高いんですね
プロフを拝見しましたところ、お年、20年間のブランク、私とそっくりですね
追伸
あ、ミニヤコンカ・・・は昔読みました。
伊勢原?でのリハビリの時の心情が印象に残っています
のもしんさんこんにちは
ルート図集かよ・・、と読んでいませんでしたが、辻まことのことば、すごくいいですね。
はじめまして、ご来訪ありがとうございました。
なるほど、似たようなプロフですね。途中でブランクある人は、過信して事故りやすいようなことを聞いたことがありますので、お互い歳相応に頑張りましょう〜!
(といって、三浦雄一郎さんのような方に刺激を受けちゃったりもしますが・・・)
引き続きよろしくお願い致します。
いつも本当にありがとうございます。無理していらっしゃらなければ良いですが・・・
本書の付録的なコラム「山スキー雪崩序論」の最後の方に次のような記述がありましたので、ご紹介しておきます:
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「予防に勝る対処なし」というのは登山に限らない人生の格言だ。雪崩に埋まらないためには雪崩に遭わないのが一番だ。だが、時にリスクを冒さなくてはなにも得ることはできないのも、また事実である。問題はどこにラインを引くかということ。そしてそのラインは自分でしっかり引くということだ。
以下参考程度にラインの目安を書いてみたい。まず、滑りたいと思うときほど、いったん冷静に滑降欲を押さえてみよう。そして、斜面を見下ろし、万が一雪崩が出て、自分が死んでも「まあしょうがないな」と思えるかを自分に聞いてみよう。そのルートの滑降が自分にとって意味があり、かつ、雪崩の確率は十分低いと見積もれるなら、滑ればいい。行為の意味とそこに含まれるリスクを理解したうえでの往生なら、あなたも少しは救われる。しかし、自分のおこなっている登山の意味や雪崩の危険を理解せずに、なんとなくみんなが滑っていたから……という理由でドロップし、埋まったら、あなたはただの馬鹿である。
そして、装備や雪崩の知識も重要だが、それ以上に重要なのは実は仲間選びである。まさかのときに本気で捜索をしてくれないような仲間とは山行を共にしない方がいい。
雪崩に埋まって、仲間を信頼しながら死んでいくか、情けない仲間を罵倒しながら死んでいくか、人生の最期はどちらがいいですか。
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