お話は、1950年、フランス隊が人類初の8000m峰登頂に成功し、ヒマラヤ登山の時代が始まった時のものです。フランス人(特にシャモニのガイド)気質をうかがい知ることができます。
登頂成功後の退却が悲惨なところは、同じくヤマケイ文庫に収録されている「ミニヤコンカ奇跡の生還」を思い出させるものがあります。松田さんの方は単独だったのに対し、エルゾーグの方はチームワークであるので、比較すること自体無意味ですが、心情的には松田さんの方がより過酷だったかも知れませんね。
エルゾーグは、その後、政治家(青年・スポーツ大臣、シャモニ市長、IOC委員など)となり、ブラックな評判もないわけではないようですが、この本を読む限り、スーパーヒーローです。今からおよそ2年前の2012年12月13日、93歳で亡くなられています。
【読了日:2014年10月16日】
のもしんさん
まんなかのコラージュ写真、初版本のまんまですね。むかし(といっても80年代ですが)読んだとき、これでフランス代表選手の顔憶えましたよ。
アンナプルナかダウラギリか、どっちにいくか遠征期間の半分くらいまで偵察して決まってないのが、うらやましい時代ですね。
yoneyamaさん、コメントありがとうございました。
フランス山岳会の黄金時代ということなのでしょうか? 私も何度もこの写真をみながら、どれが誰だったっけと見直しながら本書を読みました。但し、レビュファは個性的なので、覚えようとする必要もありませんでしたが・・・ 目下、「星と嵐」を読んでいるところです。
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