この日は富岩運河環水公園を走ったりして過ごしたが、穏やかな一日だったので山に行けばよかったのかなと後悔しかけていた。しかし翌21日は散発ながら朝にも午後にもかなり強い雨が降り、後悔の念は消えてさっぱりした。
21日には南砺市の福光美術館に行って見た。企画展として「三浦雄一郎エベレスト登頂写真展」が開かれていたからだ。
世界最高齢80歳でのエベレスト登山のドキュメンタリーを100枚超の写真で見せる(魅せる)ものであり、ウエアとテントの実物展示では、ダウンジャケットの試着も出来る。15分のダイジェスト版ビデオに、この日は14時からの解説員による解説もあってこの企画展だけでも2時間ほどたっぷり楽しめた。
福光美術館は福光の街からも離れ、小矢部につながる国道304号線の峠近くにある。こんな辺鄙なところで三浦雄一郎写真展を行った理由は、雄一郎と父の敬三がかって福光にあったスキーメーカー波多製作所の技術顧問になり、何度も福光を訪れ、一年間は一家で済んでいたからだと言う。雄一郎の富士山直滑降もハタスキーを履いていた。
僕にとって三浦敬三さんは、30年以上も前にこの人の山スキーの本を買い、あこがれて自分が山スキーを始めるきっかけになった人なのだ。101歳で亡くなったが99歳まで現役のスキーヤーだった。親子共に年寄山屋、スキー屋の鑑だ。
本企画写真展は7月20日まで。
福光美術館は常設展示として福光ゆかりの版画家棟方志功、日本画家石崎光遙、彫刻家松村秀太郎の作品群を並べている。石崎光遙は山岳家でもあり、剱岳の登山史では明治40年陸地測量隊の登頂に続き、民間人として初登頂になる42年の日本山岳会隊の一員だった。
雨ながら山に関わり、楽しめた一日だった。
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