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7mmロープで作る場合は余長10cmにダブルフィッシャーマンズノット分の15cmを足して2倍にしたものと、スリング長さの2倍の寸法を足したものがプルージックコードを作る長さとの情報がありました(パワーロープでプルージックコードを作る時は芯詰めをするので芯詰め分を足したものが切断寸法)。その情報を素に自作ロープスリングの計算表を作りました。
パワーロープでプルージックコードを自作する場合はプルージックコードの柔軟性を上げるために(ロープの外皮をゆるゆるにして柔軟性を上げます。正規の使い方でないのでロープの強度は下がります。)2割〜3割芯詰めをするとのネット情報がありました。でも、そこでの作り方は2割の芯詰めをするという事で180cmのロープを30cm芯詰めして、芯詰め後の150cmロープでプルージックコードを作るというもの。計算式としては150cm÷180cm=0.833だから100%から83.3%差し引いた16.7%切断が正しい書き方じゃないかしら?
30cm÷150cm=0.2で20%(2割)切断というのは変な計算だと思うんだけどなぁ。150cm×1.2(120%)=180cmという計算で30cm(2割)芯詰めして150cmのロープからプルージックコードを作るという理屈らしいのですが・・・。
それはさて置き、自作ロープスリングの計算式は下記のとおり。
ダブルフィッシャーマンズノット分(1ヵ所分)の計算式。
ロープ径を7mmとして7×2(ノットで隠れる分)+7(ロープの捻じれ分としてロープ径分の長さ)+7×3×3.14×2(ダブルフィッシャーマンズノットの外側円周の2倍)=152.88mm(15.288cm)という結果。ネット情報のロープ径7mmのダブルフィッシャーマンズノット分15cmとほぼ同じ。(5mmポリエチレンロープでダブルフィッシャーマンズノットを作ってノットに必要な長さを測ったら、ロープ径5mmで計算した数字と近似値だったのでダブルフィッシャーマンズノット分の計算式はこんなもんで良いでしょう。)
芯詰め分のロープ長さと芯詰め寸法の計算式。
芯詰め分を含めたロープ長さは作りたいプルージックコード分の長さ÷0.833(16.7%芯詰めとして。)で計算。そこで出た芯詰め分を含んだロープ長さから作りたいプルージックコード分の長さを差し引いた寸法が芯詰め寸法。
作りたいスリングからと切断済みのロープからの二種類の計算表を作りました。
と、計算表を作ったのは良いのですが、クライミングをする予定はありません。山と渓谷社から発売されている堤 信夫さんの「全図解レスキューテクニック」を読んでプルージックコードを作りたい衝動を抑えられませんでした。計算式を作ってとりあえず満足。ダブルフィッシャーマンズノットの始まりをテープで印を付ければ期待どおりのロープスリングを作れるはず。ロープ買いに行かなきゃ。
※追記:miee様からのご指摘より。
メインロープのロープメーカー・ロープの商品名・太さ・ドライ加工等と使用するフリクションノット用のロープスリング(太さ・柔軟性)によってフリクションの効き具合は変化します。
この日記では16.7%の芯詰めとしましたが、フリクションノット用のロープスリングを自作される際にはメインロープとのフリクションの効き具合を確かめて芯詰め寸法を調整してください。
こんばんは。
ん〜。
プルージックは片手で出来る唯一のフリクションノットであり、これを知らずに亡くなった著名な岳人もいらっしゃいますが…。
実際には、両手を使える場合にはプルージックよりもずっと使いやすいフリクションノットは沢山ありますし…。
プルージックは片手しか使えない時の最後の手段といっても言い過ぎでは無いくらいというのが個人的意見です。
また、教科書には何ミリで…とか書いてありますが、メインロープやスリングの太さや柔らかさ、毛羽立ち具合、濡れてるか否か(下手したら湿気ほどでも)、その他ロープとスリングのマッチングで何ミリスリングで何回巻けば良いというのですらなかなかコレという正解が無いのが実際かと思います。
プルージックに限らずフリクションノットは現場でかなり頻繁に使いますし有効だと思いますが、これに墜落等のテンションがかかった場合の安全性を理論的、数字的に表すのは難しい気がします。(私が理数系じゃないからかな
実際には様々な条件がからむのでなかなかコントロールしがたいと思います。
きちっとした数字では管理出来ないものだと思います。
なお、基本的にコメントのご返信はなさらない旨了解しております。
miee様のおっしゃるとおりです。
日記の中でプルージックと書いたのはプルージックコードという名称の市販品があるのでプルージックとしました。フリクションノット用のロープスリングと書くのが正しいのでしょう。プルージックノットは懸垂下降のバックアップとしてはよろしくないとの情報がありました。懸垂下降ではレッグループに取り付けた環付きカラビナからクレムハイストノット(巻きつけ結び、フレンチ結び)でバックアップをしている動画を目にします。フリクションノットはメインロープの水濡れや凍結があると効きが悪くなるそうですね。
メインロープのロープメーカー・ロープの商品名・太さ・ドライ加工等と使用するフリクションノット用のロープスリング(太さ・柔軟性)によってフリクションの効き具合は違うでしょう。同じメインロープでも自作したフリクションノット用のロープスリングは芯詰め寸法によって効き具合が変わるでしょう。
フリクションノット用のロープスリングを自作するうえで指針になるものがないとメインロープに最適なフリクションノット用のロープスリングを作れないので今回はネット情報のとおりの計算表を作成しました。
本にフリクションノット用のロープスリングを作れば好きな長さで作れますとありますが、詳細な説明が無いんですよね。余長(末端)は10cmとりましょうぐらいで。
16.7%の芯詰めとしましたが、この数字は書かない方が良いですね。今回の日記は自分の試行錯誤としての記録もあるのでそのままにしておきますが。
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