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遭難の起きた平成24年から山に登りはじめたので強烈に印象に残っています。
この年は熊倉山での遭難が何件かありました。
熊倉山は日野コースと城山コースしか使用したことがありません。
遭難の概要
平成24年の8月12日に秩父の山で行方不明になった方が平成26年の5月11日に熊倉山の地獄谷の支流で発見される。行方不明当日の午前9時47分に西部秩父駅周辺で目撃情報あり。
遭難当時の足取は?
熊倉山の日野コースか城山コースから入山して下りは谷津川林道コースを選んだようです。
※平成24年遭難当時も今現在も谷津川林道コースは一部崩壊のため通行止め。
しかし、2013年度版(平成25年)の「山と高原地図 奥武蔵・秩父」に付属のガイド本では谷津川林道コースを上るルートの紹介がある。きちんと毎年調査しているのか怪しいなー。
日野コースから入山したとして・・・。
武州日野駅〜日野コース登山口〜熊倉山山頂 (4時間10分)
熊倉山山頂〜谷津川林道コース登山口〜白久駅 (2時間35分)
コースタイムは2013年度版「山と高原地図」参照。
山頂へは午後2時半〜午後4時頃に到着?
谷津川林道コースを下り、白久駅までの間にある旅館で風呂に入ろうとした?
遭難の要因は?
1 入山時間が遅い。
→秩父の急峻な山域だと暗くなるのが早い。日没前にと気が焦った?
山中を一番暑い時間帯に歩いている。かなり消耗していたはず。
コースタイムどおりには歩けなかっただろう。
2 谷津川林道コースは沢を渡り山の斜面をトラバースするように歩く。
→尾根歩きと違い下りでは道迷いをしやすい?。
(地図で見たかぎりなので実際のコース状況は不明)
斜面で滑落または道迷いして沢を下った?
急いだのでショートカットして滑落?
※「山と高原地図」付属のガイド本では上りでの注意事項はとくに無い
3 登山届けが出されていない。家族に具体的な行き先を伝えていない。
→登山計画をきちんとたてればもっと早い時間に登りはじめたはず。
電車内で「山と高原地図」を見て決めた?
夏の暑さによる消耗を軽く見ていたのかもしれない。
本人はコースタイムどおりに歩けると思っていたのかも。
自分への注意喚起として
1 事前に登山計画をして登山届けは必ず作成する。
早めの入山。道迷いや遅延を考えて余裕をもったタイムスケジュールを組む。
2 家族には口頭だけでなく登山届けのコピーを渡す。
3 道迷い対策(GPS等)をする。
事前に尾根・谷の確認と注意箇所を想定しておく。
4 ショートカットできそうだと思っても登山道を歩く。
登山道が一番の近道で比較的安全と認識する。
沢は下らない。
この事例は埼玉県警察の山岳情報にある山岳救助隊ニュース平成26年夏号(PDF)に記載されてあります。
埼玉県警察の山岳情報に山岳遭難発生状況・登山情報があり情報が充実しています。
http://www.police.pref.saitama.lg.jp/kurashi/sangaku-suinan/index.html
saitama-nさん はじめまして
私も単独ばかり、複数で行く時も相棒は子供なので、気を付けたいです。
それにしても、単独の登山者が、どこへ行ったか何の手がかりも残さずに遭難してしまったら、捜す方々も本当に困ってしまいますね。
面倒くさくても次のアクションのうち(2)か(3)ぐらいまではやっておいてほしいですね。
(1)口頭で行き先(地名)を伝える。
(2)行き先、コースのメモを残す。
(3)地図をコピーしてコースを書き込んで残す。
(4)計画書を作成してコピーを残す。
(1)〜(4)は、下に行くほど事前の手間は増えますが、情報量も増えます。単に家族や警察に知らせる情報が増えるだけでなく、登山者自身の頭の中にインプットされる情報も増えます。
saitama-nさん、こんばんは
#1の掲示、一時期よくみかけましたね。
地獄谷支流で発見の記事、私も山岳救助隊ニュースで読んだ記憶がありますが、#1の方でしたか。
以前、蕎麦粒山で警視庁の救助隊の方をお見かけしたことがあります。
その時は、どこに上ったのかわからない不明者の捜索をされていたそうで、片っ端からバリルートを歩いていたようです。とても大変な様子でした。
自分の命は自己責任だとしても、生きているか死んでいるかは別として、ここまで人に迷惑かけていいんだろうか、と思いました。
少なくとも、自分はそうなりたくない、と思いました。
ちなみに、埼玉県警の登山届は、携帯版を使うと、入力項目が少なく、とてもシンプルに申請できますね。
PC版や書面のように詳細なルートまでは記入できませんが、朝、山に出かける前に数分で入力できますので、
「登山届、面倒だし、今日は一般ルートだから、出さなくてもいいや」
なんてことにならなくて済みます
私は、バリルートを含む場合はPC版で、一般ルートの場合は携帯版で、と自然と使い分けるようになってきました。
家族にはヤマレコの山行計画をプリントアウト。
皮肉なことに、御岳山の噴火事故以来、家人も私の行先を気にしてくれるようになりました。
P.S.
山と高原地図、毎年、奥武蔵・秩父を購入していますが、買い替えるほどの価値のない改訂です。
ご指摘の谷津川林道コースの情報、私も憤慨していたところです。
とはいえ、少しでもリスクを減らすため、できるだけ最新の情報は仕入れておきたい、ということで購入し続けていますが...意味あるのでしょうかね
長文にて失礼しました
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