昨日は知人氏と山の上でランチを食べ、下山開始した直後サルの群れに遭遇。
ガサガサ揺れる灌木を見ながら「いっぱいサルがいるねー」なんて話してたら、私の前を歩いていた知人氏に向かって突然サルが飛びかかってきた。
慌ててサルを振り払おうとした知人氏がバランスを崩し、登山道脇の急斜面に転落。
場所が場所だけに一瞬最悪の事態が脳裏を過った。
ザレた斜面を2〜30mほど滑り落ち停止。呼びかけに反応はするけど倒れたまま動かないし、さっきのサルの群が周りを囲んで威嚇してくるし、滑り落ちた斜面の先は更に急な谷。
とりあえずそれ以上落ちない様にストックで確保して、通りがかったパーティーの方や、頂上の山小屋スタッフの方に助けて頂き登山道まで戻る。
激痛を訴え脱臼か骨折しているようで、自力下山を断念。
搬送先の病院での診断結果は、肩と鎖骨と肋骨の合計3箇所の骨折。
ギプスでの固定と鎮痛剤の処方、地元の病院で手術をしてもらう為の紹介状をもらい、知人氏を自宅まで送り届け、日付も変わった日曜日に帰宅。
昨日の出来事を思い返していると、どこかで山をナメてたんじゃないかという想いが湧いてくるし、多分サル達にもそれを見抜かれてた。サルは自分の群れに侵入してきたニンゲンを駆除しただけの事。
登山道脇のサルを見つけた時にそれをリスクとして認識出来なかった事が致命的で、あの場ではサルの群れが居なくなるまで離れて待つべきだった。
運良く谷に落ちる前に停止したからよかったものの、あと少しでも下に落ちてしまっていたらと想像すると本当に恐ろしい。
とにかく助けて頂いたパーティーの方にお礼が言いたかったし、落ち着いたらお世話になった山小屋へ改めてお礼に行きたい。
今回は本当に危機意識の欠如を思い知らさせた。