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※前回、台風で北岳をキャンセルした日記を書いたのですが、北アルプスなら台風の影響も少なそうというところへ燕山荘の予約が取れたので、燕岳へ行って参りました。
落ちた箇所の写真を撮っておきました。
本当に、なんでもない登山道のふちです。
長い合戦尾根の下りに疲れてきて、あともう20分か30分だけれど念の為にと第１ベンチで休憩を取ったばかりでした。
眼下に中房温泉の赤い屋根が見え、ホッとした頃合いでした。
実際、そこから５分とかからず登山口でした。
濡れた木でつるっと滑ったんだと思います。
バランスを崩して、体勢を立て直すつもりが、これは尻もちは免れないかもしれない、と思いました。
ところが体が回転を始めてしまいました。
どんどん速度を増して止まりません。
なにかに顔を打ちつけたけれど、それどころではありません。
気がつくと、急斜面で頭を上に、ザックを背にした状態で停止していました。
まず、深呼吸して落ち着こうと思いました。
滑落した。
かなりヤバい角度の斜面が下方まで続いていて底が見えない。
九死に一生。
体は動きそう。ラッキー。
よし。
鼻の下というか上顎？から血がポタポタ滲み出ていました。
ザックはウエストベルトで、ストックはストラップのおかげで、身についたままでした。
スマホとカメラだけが、回転の途中でどこかに飛んで行ったようです。
そっと体をひねり、笹を掴んでなんとか体勢をキープ。
自分が落ちてきたらしい跡を見上げると、３、４メートルといったところでした。
笹を掴みながら、落ちてきたルートを慎重によじ登りました。
途中、吹っ飛んだスマホとカメラを両方とも発見、回収できたのはさらなるラッキーでした。
登山道まで這い上がり、顔の傷を手当しました。
マキロンとオロナイン軟膏がしみました。
顔なので見た目はちょっと派手ですけども、大した事はありません。
マスクをつければわからない程度。
※（当日は気が張っていたのもあって気づきませんでしたが、全身至る所に打撲の内出血があり、日に日に青黒く広がっています。）
一方、メンタルにもややダメージを負いました。
下山後の日帰り温泉に浸かりながら、私ほんとに生きてるのかな？これは現実よね？と、ふわっとした事を考えたりしました。
凹んでます。
怖かったです。
そう言えば燕山荘のオーナーが、夕食時に黙食の代わりにとお話されていた中で
「大切なのは１つだけ。転ばないことです」
と、おっしゃっていました。
身に染みます。
面目ありません。
滑ったり転んだりしても、登りならこんな大変なことにはなりにくい気がします。
やっぱり、下りが危険。
その上、雨で濡れた登山道でした。
自分で思っているよりも身体能力の衰えた中高年が、疲れて集中を欠いた瞬間でした。
恥ずかしながら、ご参考までに共有させていただきます。
こうやって仔細を思い出しながら記録を書くうちに、少し気持ちも落ち着いてきました。
運良く無事だったので、少し頭を冷やそうと思います。
つい最近、燕岳登ってきたところなので、合戦尾根の急騰を思い出しながら読ませていただきました。本当にご無事で何よりです。
ありがとうございます。
この程度で済んで本当に幸運でした。
いえ、私はやらかしましたけども、長年山をやっていても、やらかさない人も多いとは思います…。
tak_tさんが登られた翌日に私が登ったんですね。
私は残念ながら槍は見られませんでしたので、tak_tさんの槍の写真を拝見して、ちょっと元気が出ました。
同じく転倒、同じルートでした。
7.31 でしたがまだ疼きます。
ともあれ無事生還が一番です。
貴重な記録 体験共有
ありがとうございました。
わあ、半月たってもまだ痛いんですね？
私もあちこち打撲だらけで、これは来月までは痛いのかもしれませんね。
表銀座パノラマコースの素晴らしい景色、羨ましいです。昔歩いた時はガスガスでした。
ありがとうございます。
やらかしは凹みますが、無事帰って来れたからよし、と思うことにします。
私も本で「転ばないこと」が大事と学び、気をつけていました。先日合戦尾根を下ってきましたが、そんなに危ないところはなかった印象だったので、本日記を読ませていただいて、徐々に気持ちが緩んでいたことに気づきました。貴重なレコありがとうございます。
これからも気を引き締めて楽しみましょう。
はじめまして。
そうなんですよ、そんなに危ないところはないと思ってました。
滑落した場所も道幅は十分に広くて、もっと山側を歩いていればと悔やまれます。
こちらこそありがとうございます。
気を引き締めて楽しみたいです。
＞恥ずかしながら、ご参考までに共有させていただきます。
遭難は誰にでも起こり得る可能性があります。
kerokero3さんは大事に至らなくて不幸中の幸いだったと思います。
より多くのユーザー間で共有するには↓へも登録されることをお勧めします。
https://anzentozan.com/mem_rec
私も救助ヘリで搬送されたことがあります。
上空でホバリング時は物凄い風圧で、雪山では雪崩を誘発するのもうなずけます。
羽根田 治氏は山のリスクマネジメントに関する著書を幾つか出されています。
まだお読みになっていなければ、図書館で借りるなどしてご一読ください。
ありがとうございます。
ご紹介くださった「チーム安全登山」、早速無料会員登録をして、ヒヤリハット事例をいくつか拝見しました。
こんな風に収録されるんであれば、山行記録の方に全部載せた方が良かったかもしれません。
長くなるので、事故の顛末だけを日記に分けてしまったのですが。
救助ヘリとは、大変なご経験をお持ちなんですね。
今お元気で山歩きをされているようでなによりです。
羽根田氏のドキュメント遭難シリーズは夢中になって読みました。
私も、あれこそは山へ入るすべての人におすすめしたい本です。
何よりも大事にならなくて良かったです。
私は日帰り低山ハイクばかりですが、転倒・滑落、道迷い等のリスクは変わらないと思っています。
一度、下山時の下り坂で前のめりに転倒したことがあります。この時は、肋骨にひびが入っただけで済みましたが、しばらくコルセットを巻いていました。
何でも無いところでやってしまうんですよね。特に下山時の疲れている時に。
私も�嶌�田 治氏の山岳遭難ドキュメントは、何冊も読みました。教訓にしています。
これからも、安全で楽しい登山を続けてください。山に登るからには、多かれ少なかれリスクはあると思いますが。
こんばんわ。どうもありがとうございます。
肋骨にひび！それは痛そうです…。
私も、低山でも転倒・滑落や道迷いリスクは変わらないと思います。
まさか合戦尾根で、それも登山口のすぐ上でこんな目に合おうとは思っていませんでした。
その点は甘かったと反省しています。こんなところで転倒滑落するなら、高尾山だって日和田山だって同じだと思います。
ドキュメント遭難シリーズは怖くて、１回通り読んだきりですが、おかげで脳内に様々な遭難シチュエーションの引き出しが出来たような気がします。おぼろげながら、ですが。
これからも山歩きは続けると思うので、気を引き締めていこうと思います。
私も先月山で転んで初めて怪我をしてkerokero3さんの気持ちよくわかります。今思えば下山の疲れと油断からだったのかなぁと。怪我をしたことにもショックでしたし。
でも救助を呼ぶほどの大事故にならなくてよかったですね。登山道まで戻れてよかった。大したことなくて本当によかったです。
ありがとうございます。
satotyanさんも怪我なさったのですか。
無事下山されたようで、お疲れ様でした。
単独で歩いていると、こういう時凹みますよね。
これからも諸々気をつけて楽しみたいと思います。
satotyanさんも、どうぞお大事に。
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