6月1日の火曜日、父に「行ってみるか」と訊くと、「行く」というので、タクシーを呼んで北大植物園へ。父は人混みの中に行くと、「目が回る」「足もとがふらつく」とパニック状態?になってしまうので、週末や街中への外出は難しいのだが、平日の昼の植物園なら大丈夫かなと思ったのだ。どこかへ行こうと言っても、いつもは「勘弁してくれ」と嫌がるのだが、植物園へはちょっと行ってみたいらしい。父も久しぶりらしいが、私も最後に植物園に行ったのは中学か高校のときだから、もうずいぶんになる。
入場券を買ってしまってから、父が「ただで入れたのに」などと言うが、もう遅い。カラスの襲撃に用心しながらまずは温室へ。前庭にはクロユリなどが咲いている。熱帯植物、シダ、蘭の類を見る。平日でも、中高年女性を中心としたグループが多く、温室の狭い通路のすれ違いでは父が落ち着かなくなるのがわかる。ちょっと休憩して缶紅茶を飲む。あまり疲れさせないように時々休みをとるのが肝心。
それから、本日のメインである(と勝手に決めている)高山植物園へ。ここが、トムラウシ8合目を模しているとは、リーフレットを見て初めて知った。昭和13年にオープンしたそうだが、最初からそうだったのか? 「オダマキがきれいに咲いているけど家のは汚いな」とか「このチシマフウロも家にあるな」とか「家のスズランはあまり咲かないかな」とか「そうか家にあるあれはシコタンハコベか」とか、そんな話を交わしながらゆっくり行く。ツツジも満開。
カナディアンロックガーデンはスカスカなので足早に通り過ぎ、ハルニレの大木が聳える芝生でひと休み。弁当でも持ってくればよかった。それから自然林を通ってバラ園の方へ。去年の6月には、父とちざきバラ園へ行ったが、あそこは閉園してしまった(らしい)。さすがにバラにはまだ早いので素通りし、草本分科園へ。ここには身近な野草があり、トリカブトの仲間だけを集めたところもある。丸太のベンチで休憩。そろそろ、かなり疲れてきたようなので、北方民族植物標本園はそこそこに、帰途につく。途中、北限より北のブナや、コブシの大木などを見る。博物館も割愛して、眼鏡橋で池を渡る。既に花は終わっているが、大きなミズバショウがある。そういえば私は1,2歳の頃、この池に落ちたらしい。「落ちたのはここか?」などと考えながら歩いた。
久しぶりの植物園は「前よりきれいに整備されている」というのが父の印象。週に1回ぐらい、こういう外出ができるといいのだが、なかなか難しい。今度は百合が原公園でも行ってみるか。カメラは持ったのにSDカードを忘れてしまったので写真はなし。
こんにちは。
お父様とお二人で、北大植物園へ。
お父様のおっしゃる通り、30年前に歩いた植物園とは、かなり良くなっている様に感じました。
これから、いい季節になりますので、SDカードはお忘れなく
はじめまして,kennさま。私の祖父母との想い出を重ねながら読ませていただきました
すでに他界してしまった祖父母ですが,私なりに出来ることをさせてもらえた思いは,自分の中に小さな満足感と共に想い出として残っています。
心温まる日記をありがとうございました
citrusさん
SDカード、カードリーダーに入れっぱなしでした。
出かける前に取り出さなきゃ、とPCに触れた途端、別のことをしてしまい、結局忘れてしまいました。脱線が多いんですよね、私。注意欠陥症候群?
kayo-piさん
ご苦労なさったんですね。
父とはその後、「今度は動物園へ行くか、あそこなら歩いていけるかも」なんて話をしましたが、どうなることやら。
あまりに嫌がられると、こちらも「もういい、好きにしてくれ」となってしまい、後から反省することになります。ショートステイにしても、昨日などケアマネが来週家に来るという話をしただけで、ショートステイのシの字も出していないのに、「ショートステイはもう行かないでいいって言ってるのに!来ないでいいよ」と言い出してため息をつき、不機嫌で落ち着かなくなってしまう、という具合なので、またどう切り出したものか、こっちも落ち着かなくなってしまいます。
お気持ち,お察し致します
ケアマネさんも“プロ”ですから,こういう時はどうしたらいいのかと伺うと,教えていただけます。
1人で抱え込まないで下さいね
kayo-piさん
すみません、ご心配をかけて。つい余計なことを書いてしまいました。至って呑気なものですから、ご安心ください。
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