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2023年09月18日 11:14山での出来事全体に公開

2023年の遅い夏休み(9/9〜9/13)は最高の思い出に!

自分の会社は、お盆とか決まった期間で夏季休業になるわけではなく、自分の業務の都合をつけて土日に3日間の有給を付けた5日間を夏休みとするスタイルです。
8月はちょっと色々と忙しかったので夏休みは取らず、9月9日から13日までを自分の夏休みとすることにしました。

で、夏休み期間中にどこの山へ行くかですが、当初は北アの穂高とか槍、剱といった週末は混みそうな山へ平日を利用して登ろうと思っていました。
しかし、なんか全国的に天気予報があまり良くありません。
だったら大阪へ出張に来て以来、1年以上ご無沙汰となっていた東北へ遠征することにしました。
行き帰りの移動日として2日間取れる長期休暇でなければ、東北なんて遠くていけませんからね。
レコは順次アップしていく予定ですが、例によって時間がかかりそうなので、ひとまず日記にまとめることにします。

<9/9 東北遠征1日目:移動日(大阪 → 秋田)>
初日は東北への移動。
大阪から約830km、約10時間半(途中で色々と寄り道したので、実際はプラス3時間くらい)かかりましたw
日本海沿いを車で走るのは、とても気持ちが良かったです。

<9/10 東北遠征2日目:鳥海山>
以前、鳥海山に登ったのはちょうど4年前の2019年9月14日。
その時は鉾立から登ったのですが、今回は祓川から登りました。
登山口駐車場からはご来光も見え、北から南にかけて快晴だったので、「今日はもらった!」(← フラグw)と思いました。
賽の河原の手前で話して仲良くなった妙齢の女性(Dさん)と一緒に行動しました。
しかし七高山(しちこうざん)に着いたときはガスで西側は真っ白・・・。
すぐ隣りの新山すら見えない状態でした。
Dさんは元々七高山までとおっしゃっていたので、先に下山していきました。
自分は新山へ。
新山へ向かっている間に、もしかしたら晴れるかもと思ったからです。
結果的にその願いはちょっとだけ天に聞き届けられ、新山山頂にいる時間帯に晴れ間を見ることができました。
ただ結構粘っても、日本海側は変わらず真っ白なままでしたけどw

下山時、新山でも話した男性(Sさん)と七高山で再会し、山談義して意気投合。
お誘いして駐車場まで一緒に下山することになりました。
Sさんは写真よりも動画を主体で撮る方で、YouTubeへもアップされているそうです。
(チャンネル登録させていただきました)
動画編集についての話もでき、とても楽しかったです。
SさんとはLINEを交換したので、いつでも連絡が取れるようになりました。

<9/11 東北遠征3日目:飯豊山(Day 1)>
2日目は以前からずっと憧れていた飯豊山へ。
登るルートはいくつもありますが、今回は川入登山口(御沢野営場)から登ることにしました。
途中にあった水場(めっちゃ冷たくて美味しい水でした!)で水を汲んでいると、男性がひとりやってきました。
挨拶して山談義、成り行きで一緒にしばらく歩くとすっかり仲良くなり、お誘いして飯豊本山の山頂まで一緒に行くことになりました。
男性はSさん。
神奈川県横須賀市から来たそうで、今年の3月まで同市のとある高校の校長先生を務められていたとのこと。
なんだかすごい人と一緒に行動することになりました。

Sさんの年齢は69歳!
ですが登りの足取りは一定ペースで安定していて、自分は付いていくので精一杯でしたw
自分は今回、当初は日帰りで飯豊山に登る予定でした。
しかし後半は何だか疲れやすくなり、「10秒登って30秒休む」みたいな感じで一向にペースが上がらなくなってしまいました。
もしかしたら汗をかき過ぎたことと寝不足が重なり、軽い高山病になっていたのかもしれません。
Sさんが心配されて、本山小屋に泊まったらどうかと提案してくださいました。
しかし、自分には宿泊料金(2,500円)の持ち合わせがありませんでした。
そのことをSさんにお話しすると、貸してくださるとのこと。
もうバテバテだった自分は、その提案を有難く受けることにしました。

(今日は小屋まで行くだけでいいんだ)と思うとすごく気が楽になりました。
ただ、気が楽になっただけで体調不調が回復したわけではありませんw
Sさんに遅れること約15分、やっと本山小屋に到着しました。
受付を済ませて荷物を小屋内にデポしました。
小屋番さんから「晴れているうちに山頂へ行ったほうがいいよ」と言われたので、すぐに山頂へ向かうことにしました。
「山頂で飲むビールは旨いぞ〜」と小屋番さんから営業(笑)され、Sさんはまんまとビールを2本購入w(ビール料金の1,000円もSさんにお借りしました)

山頂へは大した距離が無かったことと荷物が軽かったこともあって、体調不調の影響はほとんどなく歩くことができました。
飯豊山山頂からの景色は素晴らしく、山頂でSさんと乾杯して飲んだビールは今までに飲んだビールの中で一番美味しく感じました。

ひとしきり景色を楽しんだ後、小屋へ戻ってまったりタイム。
小屋内で隣りになった二人の男性NさんとSuさん(この男性も苗字がSで始まるので、区別するためSuさんとします)も加え、4人で楽しく山談義しました。
小屋内に灯りは無い(本山小屋は避難小屋であるため。ただし、シーズン中は小屋番さんが常駐します)ので、真っ暗な中での山談義です。
なんか学生時代の修学旅行みたいで、めっちゃ楽しかったです。
就寝の時間となり、横になって目を閉じました。(Sさんが銀マットを貸してくださいました。何から何までありがとうございます)
疲れているからすぐに眠れるだろうと思っていたのですが、周りから聞こえるいびきや物音でなかなか眠れませんでした。
それでもなんとか寝て、次に起きたのは夜の10時過ぎ。
外に出てみると辺りはガスガスの真っ白でした。
朝は晴れてくれることを願いつつ、再び小屋内に戻って就寝しました。
1日目はこれで終了です。

<9/12 東北遠征4日目:飯豊山(Day 2)>
翌朝5時、外に出てみると昨夜から状況は変わらず、残念ながら辺りは真っ白でした。
Sさんと晴れていたら山頂へご来光を見に行こうと話していたのですが、行くのはやめることにしました。
小屋の前でしばらく粘ってみましたが、たまにガスが一瞬晴れて朧げに朝陽を見ることができたくらいでした。

その後、小屋内に戻って朝ご飯。
Sさんからレトルトカレーとパックのご飯(一回レンジで温めると、冷めてもそのまま食べられることを知りました)をいただき、お腹いっぱいになりました。
充分ではないにしろ一晩寝て体調も回復し、すこぶる快調です。

小屋を6時過ぎに出発し、下山開始。
Sさんは右足の靭帯を切ったことがあり、下りは得意ではないそうなので、自分が前に立って歩きました。
しばらく歩くと、後ろから小屋で一緒だったNさんが追いついてきました。
Sさんが「せっかくなので一緒に行きましょう」とお誘いし、Nさんも仲間に加わりました。

調子が戻ったこともあって、何度かお二人をぶっちぎってだいぶ先へ歩いてしまいました。
ですがお二人は特に文句を言うことはなく、逆に「クドウさんが先頭で引っ張ってくれたおかげで、普段以上の力を出すことができた」とお褒めいただき、嬉しかったです。
その後も順調に下り、お昼前には駐車場へ到着しました。

Sさんとは温泉に行く約束をしていたので、近くにあった「いいでの湯」へ。
Nさんも同じ温泉に寄るということで、三人で温泉に入り山談義しながらゆっくりと過ごしました。
やっぱり温泉で山談義するのはこの上なく楽しいですね。
温泉から出ると、Nさんとはお別れ。
(LINEを交換したので、Nさんともいつでも連絡を取れるようになりました)

Sさんと自分は温泉の後、会津若松市内の居酒屋で飲み会をすることになっています。
実は山行中にSさんから「会津若松に良い居酒屋があるんだよ。下山した後一緒に行かない?」誘われ、二つ返事でOKしたのでしたw

Sさんの希望で、まずは道の駅 あいず湯川・会津坂下へ。
Sさんと一緒に買い物した後、居酒屋が開くまでの時間は別行動を取ることにしました。
Sさんから待ち合わせ場所(会津若松市内のコインパーキング)を教えてもらい一旦解散、自分は道の駅巡りへ。

待ち合わせ時間の30分前になったので、会津若松市内のコインパーキングへ向かうと、Sさんは先に到着していました。
Sさんの案内でオススメの居酒屋へ行くと、なんと定休日で休みでした。
平日あるあるですねw
Sさんはかなり残念そうでしたが、仕方がないので他の店を探して歩くことにしました。
すると、近くに「楽天家」という居酒屋を見つけたので入店。
結果的にその店がめっちゃ良くて、料理は美味しいしお酒は旨いわで「元々行こうとしていた店よりも良いかも」とはSさんの談。

18時過ぎに入店し、それから閉店時間の23時までガッツリ飲みました。
自分にとって仕事以外で年上の人とサシで飲むのは初めてかもしれません。
しかも、昨日山で初めて会った人と。
人生何があるかわからないものですね。

Sさんとは色々な話をして盛り上がりました。
5時間でも全然話し足りず、Sさんの車(アルファードなので車内が広いのです)で二次会をすることになりましたw
コンビニでお酒を買い、Sさんの車へ。
車内で2時間くらい話したところで、雨が降ってきました。
結構な本降りだったので、Sさんから「ここで寝ちゃえば?」と言われ、またまたお言葉に甘えさせていただきました。
お酒が結構入っていたので、本山小屋の就寝時とは違い、あっという間に寝入ってしまいましたw

<9/13 東北遠征5日目:移動日(福島 → 大阪)>
最終日は大阪への移動日。
朝6時過ぎ、Sさんの車の中で目が覚めました。
昨夜降っていた雨は止んだようです。
隣りを見るとSさんはまだ寝ていました。
ひとまず自分の車に戻って帰宅準備を済ませ、Sさんを起こしてお別れの挨拶をしてから出発しました。
(SさんともLINEを交換したので、いつでも連絡を取れるようになりました)

今日は移動日ですが、ただ帰るだけにするのは勿体無いので、初日に時間が無くて観光できなかった東尋坊へ寄っていくことにしました。
ただ、途中で仮眠をとったり寄り道をしたことで、東尋坊到着は夕方になってしまいましたw。

東尋坊は外国人観光客や修学旅行中の中学生(写真撮影のカメラマンを務めた際に聞きましたが、東京の三田国際中学校の生徒さんでした)でかなり賑わっていました。
断崖絶壁を歩くのは楽しいし景色は素晴らしいし、時間があっという間に過ぎました。

東尋坊から大阪までの帰り道の途中、最後にちょっとしたイベントが。
名神高速の多賀SAで休憩した際、フードコートの片隅に大きなザックと「ヒッチハイクで縦断中 草津まで」と書かれた紙を持った男性(おそらく自分よりひと回りくらい年下)が一人座っていました。
(草津PAはこれから通るし、乗せてあげよっかな?)と思い、いったん車に戻って助手席にあった荷物を後部へ移動、フードコートへ引き返して男性に声を掛けて乗せてあげました。
もちろんリスクもあるので、物陰から男性をじっくりと観察してから決めましたけどw。
束の間でしたけど新たな旅の友を得て、楽しく運転できました。
草津PAで男性を下ろし、餞別に1,000円を渡してお別れ。
自分は登山口から駅やBSへ歩いている人を乗せたことはあっても、ガチなヒッチハイカーを乗せたのは初めて。
良い経験ができたと思います。



今回の夏休みは今までに無く濃い5日間になりました。
大阪から東北への移動は大変でしたが、色々な場所を見ることができたし、やはり東北の山は最高でした。
様々な素晴らしい出逢いもあり、思い出深い夏休みとなりました!

<写真1枚目>
鳥海山の最高峰、新山山頂にて。

<写真2枚目>
三国岳避難小屋にてSさんと、飯豊本山をバックに。

<写真3枚目>
飯豊本山山頂にて、Sさんとビールで乾杯!
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コメント

すばらしい出会いだった様ですね!なかなか稀有な体験じゃないでしょうか?
日記読んだだけでもワクワクしてきました。レコ楽しみです(^^)v
2023/9/19 13:18
Baraさん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。

幾つもの幸運が重なり、貴重な経験ができました。
意図せず、今年の目標の一つであった避難小屋泊も達成できてしまいました。
先週の三連休も山(大峰山脈の稲村ヶ岳と山上ヶ岳を縦走)へ行ったり観光したりしたので、書かないといけないレコが4つも溜まってます。忙しい〜w
レコは気長にお待ちくださいね。

Baraさんも、カエルさんとのコラボ山行、お疲れさまでした。
できれば次は三人で一緒にどこかの山へ登りたいですね!
2023/9/19 13:26
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