![]() |
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/shuho.html
お盆も終わり、2023年の夏山ももうじき終わりを迎える。今年は7月中旬からの好天続きもあり毎日の膨大なありとあらゆる「山岳遭難の形態」が発生している。
さぞかし平年の5割増しから倍に近いのだろうという印象を持っていて「凄いなぁ」と思っていたが全国の県警で唯一本気で毎週事故の注意点・アドバイス・対策と事故報告統計を更新されている「長野県内の山岳遭難発生状況(週報)」をみて驚いた。
「行動制限のなかった2022年の夏と言えど、まだ登山者も本気でなかった昨年」と比較しても、発生件数はわずかに10件しか増えていない。10件は天候の誤差の範囲だろう。
これはこれだけの晴天続きだったこと、コロナが5類になってのオープン登山ということを考慮すると、やはり登山者は「減っている」と思わざるを得ない。
くわえて調べて分かったが、「行動制限のなかった2022年の夏と言えど、まだ登山者も本気でなかった昨年」とはいえど低山を中心に意外と中級山岳まで減っておらず、登山活動は自粛もなく活発だったという感じだ。
事故が発生すると、署員から直接聞いた話では「警察」は内容に関わらず全件、住所・氏名・年齢など個人情報を含めて報道に詳細を知らせます。「報道は個人情報に配慮しながら、自社都合と合わせて記事を書き報道をします」が、必ずしも全件を報道するわけではなく各社の都合が入ります。なかには苦情により即日の記事削除もしばしばです。
日によっては地方版だけで伝えられなかったり、まったくだったりします、最近はおおきな事件や劇場型のニュースが少ないせいか「ひさしぶりの観光ニュース」と合わせて山岳事故ニュースが増えたのが「印象的に全体も爆発的に増えた印象」を与えたのでしょう。
情報社会でSNSの伝達力も最近目覚ましいものがあるので拡散するスピードが速いせいもあるでしょうが「報道のありようで随分、かわるのが恐ろしい、これは故意ではない部類の印象操作ということでしょう」
盆には70代の高齢者遭難も続き、ここ3-4年の世代交代のなか、夏だけは逆転かなぁとおもいましたが、この週報では60歳以上が39%、60歳以下が61%、なかでも40-50歳が35%でやはり団塊世代から第二団塊世代に事故の中心は世代交代しているようです。
マスコミや山岳関係者はよく2025年問題の75歳前後の団塊世代と50歳前後の第二団塊世代をごちゃまぜにするするひどい関係者がいます。60歳以下と60歳以上で区分けすると世代交代は明白で「世代交代」しています」。
これではまったく面白くないということで、これを50歳以下と50歳以上で統計数字を分けて、団塊と第二団塊の親子を乱暴にごちゃまぜにすると75%のポリュームにして「高齢者遭難が増えているという、新聞社の報道も先日ありました」ひどいものです。
総じて、なにをいいたいかというと「事実は小説よりも奇なり」というかすべてにおいて「印象操作」というものは、故意かどうか置いといて事実とかけ離れていることがあるから恐ろしいなぁということです。「情報のリテラシー」というものがいかに大事かよくわかるニュースの一端だと思います。
関係者のコラムや記事は「個人の印象」だけで書かれることもおおく、しっかり事実確認の作業はしてから発信していただきたいものです。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する