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https://toyokeizai.net/articles/-/337633
「新自由主義」とは、「政府が余計な介入をせず、市場に任せておくのが、経済にとって1番良い」という考えです。ミルトン・フリードマンは、アメリカの経済学者で「新自由主義」の考えを打ち出した人物です。1976年にはノーベル経済学賞を受賞しています。
「新自由主義」とは、「政府が余計な介入をせず、市場に任せておくのが、経済にとって1番良い」という考えです。「新」自由主義ではなく、自由主義という考えも存在します。自由主義の代表はアダム・スミスです。有名な「神の見えざる手」を提唱したように、自由に市場に任せることで、経済はうまくいくと考えた人物です。
現役の頃に金融業界に勤務していました、当時アメリカの「新自由主義経済」という言葉が流行り規制緩和により金融商品のハイリスク・ハイリターンという仕組みに置いて「利益も自由に稼いでいいが、損害も責任をすべて負わないといけませんよ」ということになりました。
ある日、幹部会議で上司が仕事について「自己責任でやれ」と知ったかぶりをして「自分の管理責任を放棄して、部下にした話に愕然としました。」世間ではこの頃より「自己責任」という言葉は誤用され今では「管理者や強者」の「弱者」に対する「責任転嫁」と「責任放棄」の言葉として間違った形で定着し山岳関係者から一般登山者まで「自己責任」という言葉が誤用されています。
山でいうなら遭難者としては事故は「自業自得」な出来事で「捜索・救助など捜索隊に迷惑をかけて」現地の自治体の税金を使い「ご遺体搬送」から「通夜・葬式」突然の祭事で友人・知人・親戚・家族の手間をとらせて「相続」のことや「生活」のことまで迷惑をかけてとても「自分自身で責任をとることは不可能です」ですから「山には自己責任はないので、顛末で迷惑をかけることを少しでも軽減できるように事前に準備を用意周到にしておかねば、登山という危険なスポーツをやる資格はないということです」
最近この言葉が独り歩きをして本人は「山は自己責任だから、自由だから何をしてもいい」と理解しよく遭難しています。他人は「自己責任だからすべて自分で責任をとるべきだ」といって考えもせず誤用して吐き捨てるように使っています。「だからぁ、自分で遭難のことに責任を負えることはありません」ということです。
「まぁ滅茶苦茶な世の中になってしまったものです」死んだ後のことの手配に「どう責任も取れないので、すみません、不徳の致すところで罵詈雑言、子々孫々まで汚名を残しますが自業自得でございます」ということで、皆様にはご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。ということです。
さて、佐藤優さんのコメントも引用しながらですが、話を戻すと現役時代に金融業界で大蔵省の護送船団方式が解除され、諸外国の金融機関も含めた競争の激化が予想されました。リテール部門での責任をいちいち追及されたらたまったものではありません。先手を打って自己責任という言葉を出してきたとされています。
商品にリスクがあることを自分たちはしっかりと説明する責任を果たす。購入する方はその説明を聞いたうえで、自分で判断する。だから結果に対しては「自己責任」を取らなければいけないという論理でした。
「自己責任」とは、英語で言うところの「own risk」です。すなわち「危険の負担」であって、責任の概念とは違うものです。own riskとは「自分で利益を求めようとして自分で決定した場合には、予期せぬ不利益(リスク)も併せて背負わなければいけない」という考え方です。
これは、株式投資などで資本を調達する資本主義の大前提であり、改めて自己責任などという、いかめしい言葉を出す必要などありません。「商品購入の際はリスクも併せて負担しましょう」ということでいいのです。
登山に置き換えると「自分で山の喜びを求めようとして自分で決定した登山の場合には、予期せぬ怪我や遭難などのリスクも併せて背負わなければいけない」という考え方です。したがって登山では本人が死亡すれば「その後のリスクは背負えない」のでそもそも誤って訳された「自己責任」はなく「自業自得」であり顛末のリスクについては「少しでも軽減しておかねばなりません」ということです、そして他人は軽々しく「自己責任」という言葉に責任転嫁をすべきではありません。
私は「自己責任という言葉を使う山岳関係者」や「登山者」一切信用しませんし「この方は勉強不足で、知ったかぶりの上から目線だし似非だなと吐き気がします」賛否は日記で個人の考え方なので結構ですが、誰もこのように発信はしません。昔若い頃に金融業界に身を置いて、すこし経済用語や金融用語をかじっていたからわかるものだろうとは思います。
学生時代から山にひたしみ、長い間山のことを考えてきたから感じる唯一の考え方かも知れませんが、奇しくも元外務官僚の「佐藤優」さんのコメントがまったく同じだったので安心したというか「間違っていなかった」と思っています。いまや色んな業界で経営者が従業員に「自己責任でやれといってるのを見たり読んだり、聞いたりすると管理責任をほったらかして「お前は阿保か」と思うばかりです。
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