しかし、昨年11月に、有志の藪漕ぎ教室に参加させてもらい、主催者の方(kozou17さん)の計らいで、私も含め参加者のザックの中に眠っているだけであったツェルトの設営を行うこととなった。設営は意外と簡単であり、中は予想以上に暖かかった。
その後、忘れないうちにと思って、ストックや樹木を利用して休憩に積極的に活用して慣れるようにしていた。実際に使うと、「2人用」として購入したツェルトを夫婦2人で使用すると中が狭く、ザックの置き場がないこともわかり、3人用のもの(mont-bell,U.L.ツェルト)をオプションもついて中古で格安で手に入れることができた。
12月になり、ツェルトのありがたさを感じる日がやってきた。この日はラッセル訓練のためにあえて悪天候で出かけたので、休憩時にツェルトを張る計画で臨んだ。3時間弱、急登をラッセルでこぎ続けたため、身体は湯気が立つほどで、汗もだいぶかいた状態であった。お腹も減ったので、山頂までもう少しの樹林帯で休憩することとした。しかし、歩くのを停止し、上着を着たものの、強風と降雪もあり、短時間でみるみる体温を奪われていくのを感じた。その後、ツェルトを設営し、外では風雪が吹付けるなかで、ツェルトの中でゆっくりランチを食べるとその体感温度の違いに驚き、初めてツェルトのありがたさを実感したのである。こんな天候だと、外だとのんびりランチも食べられないだろうことは想像に難くない。
つい先日も、雪の中を歩き、やはり稜線にあがると気温が低く、風もあったため、ツェルトの中でじっくり昼食休憩をとることができた。この時はペグが雪でうまく使えず、その場の思いつきで、写真のとおり、ストックのスノーバスケットを外してこれをペグ代わりに利用したところ、ツェルトの固定に大いに役だった。今後、樹林帯の休憩レベルであれば、わざわざ雪のために「easton gold24ペグ」を買う必要もないことも実感した。
といっても、私は未だ未熟なツェルト入門者のため、写真のとおり、そもそも、しわしわで張り方は雑だし、樹林帯ではない稜線や森林限界を超えた利用はまだ考えていない。ただ、そういう場面でも安全に利用できるスキルを持てたら冬山でも大きな武器になるであろう。さらに慣れてくれば、わざわざテントを持参せずとも夏山のツェルト泊などにも気楽に利用できることになろう(多くの方が日記に投稿してます)。
もし、「緊急のため」にとリュックの中にツェルトが眠っているだけの方がいらっしゃれば、是非とも積極的に活用することをオススメします。
私もツェルトをリュックの中に眠らせているだけの者ですが、いざと言うときに焦って使い物にならなかったら意味がないので、先日、近所の森林公園で設営の練習をしてきました。
ロープの張り方、ペグの必要個数、意外と狭い空間など、やはり実際にやってみて学ぶことがたくさんありました。
それとは別の日に、自宅の庭先でシェラフとマットだけで寝る体験をしてみたのですが、冬はそよ風に吹かれるだけで顔が寒くて眠りにくいことがわかりました。風を防いでくれるもの(ツェルトやテント)のありがたさがわかりました。
次回は山の中でツェルトでビバーク訓練をしてみようと思っています。私は背が高く、普通のツェルトだと頭か足がはみ出してしまうので、今後積極的にツェルトを使うならば、高身長に対応したものを買うことも検討します。
タイムリーな日記をありがとうございます。
いろいろと練習素晴らしいですね。やはり練習しないと道具は使い物にならないですよね。私も使う度に発見があり、やはり練習や実践の大切さを身をもって感じました。
シェラフとマットで寝る練習も大事ですね。一昨年、避難小屋でマットとシュラフで寝てみたのですが、下が堅くて寝付けなかったことを思い出しました。私は、今年から泊まり登山も開始する予定なので、庭先で寝てみる訓練も大事ですね。参考になりました。ありがとうございます。
私は歩くのが異常に遅いこともあって、困る前にと思ってエムシェルター2を買いました。これだと被るだけなので、30秒もあれば楽々です。そのかわり中で横になるのはムリですけど。
かぶってみて思うのは想像以上の暖かさ。これにはびっくりです。たった一枚の布なのにこんなにも違うかと。エムシェルター2なので2名用ですが、最大4人まで入れます。これだけ大きいと、一人だと中で雨具に着替えるとか楽勝です。パーソナル着替えスペースを持ったと思って歩いてます。
想像以上に温かい!
https://www.yamareco.com/modules/diary/640564-detail-289278
ちょうど同時期に同じような日記だったのですね。
こういう緊急時のものは、使ってみて初めてそのありがたさや課題が見つかりますよね。
エムシェルター2、初めて知りました。
確かに、ドーム型なので、休憩と割り切れば、広く使えそうだし、いきなりの降雨時も役立ちそうですね。
お互いにツェルトでよい山行をしたいですね。
山で「面倒」は命取りなので、なんでも面倒じゃないように使えることが大事ですよね。
次は雪がなくなったらツエルト泊ですね
おかげさまで使いこなしてます(笑)
ツェルトのありがたみを知ったせいか、最近のレポはツェルトへの言及ばかりです(笑)
冬山となり、そのありがたみを噛みしめてます。あの時期のツェルト設営教室はグッドタイミングでした。使う必要のない時に使いこなすことで、使わなければならない時に「面倒」でなくなることも実感しました。
ツェルト泊ですか〜?う〜〜ん、しばらくは日帰りオンリーですが、そんな時期に備えてこれからも遠慮なく使いこなしたいと思います。雪がないところでは横になる使い方も試してみようと思います。
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