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本来（もしくはかつて）の「袖泉」は、北泉ヶ岳から南側に伸びる稜線付近（泉市史(86年)など文献によっては北泉ヶ岳を「袖泉」と呼ぶ）のことであって、これとは全く別の場所にある、冬期限定ルートとして定番になりつつある泉ヶ岳の南西の肩尾根のことではありませんでした。同じ事は、例えば、以下のwebサイトやyamapなどのSNSでも触れられています。
船形山からのブナ便り https://bunatayori.exblog.jp/25244141/
サエモンさんのレポ https://yamap.com/activities/10125299
kozou17さんのyamapモーメント https://yamap.com/moments/100227
東北の山遊び https://yamasone.livedoor.blog/archives/1053970339.html
確かに、�＼凜�岳の南西肩尾根のことをみんなが�狢祇��瓩噺世辰討い襪鵑世�らいんじゃない、知らんけど！とか、��何が正しかろうと名称なんて変わっていくのが歴史の流れ、南西肩尾根のことを�狢祇��瓩箸いμ松里埜討屬里�歴史の流れなんだからそれもいいでしょ！とか、��私はずっと南西肩尾根を�狢祇��瓩噺討鵑任�た！なんか文句ある？とか�ぁ崙鄒照�根」では個性がなさ過ぎる�狢祇��瓩箸いΩ鴇里埜討鵑席�が親しみやすいんじゃないとか・・・いろんな考えがあると思います。
私も、2020年ころは�△旅佑┐剖瓩�ったし、どちらかというと無関心な部類だったかもしれません。
ちなみに、南西尾根を�狢祇��瓩箸いδ名里埜討屬箸垢觝�拠は今のところ見つかっていません。わずか10年くらいの間にSNS上や同行者が使っている（要するに他の方がそう言っている）という理由で広まったもののようです。また、その呼称については、例えば、二口山塊の小東岳を「しょうとう」と呼ぶか「こあずま」と呼ぶか、船形山を御所山という呼ぶのかという性質のものではなく、従来から「袖泉」と呼ばれてきた場所が近くに存在するのに、それと全く別の場所を大した根拠もなく�狢祇��瓩箸垢訶世如⊂�東や船形の事例とパラレルに考えることは不適当だと考えます。
そこで、最初の問いかけに戻ります。
この問題を知った後のことですが、泉ヶ岳の山頂付近を歩きながら北泉ヶ岳から南側に延びる稜線を眺めたとき、この稜線付近こそが「袖泉」であると即座に実感しました。それと同時に、着物の袖のように見える北泉ヶ岳とその南稜線の山容から「袖泉」と呼んだ先人の皆さんの想像力や知恵、発想の豊かさに感服せざるを得ませんでした。このような先人の素晴らしいセンスを目の当たりにしたとき、同じ視界の左下に入ってくる南西肩の尾根を見たとき、どう見ても�狢祇��瓩噺討屬海箸�できなくなってしまいました。それは誤っているかどうかという理屈の問題もありますが、むしろ感覚の問題でもあります（単に「間違っている」というだけなら、私も�△旅佑┐里泙泙世辰燭�もしれません）。実際にあの場に立ってみたり、写真を見て、皆さんどう感じますでしょうか
もっとも、船形連峰御所山案内も87年の改訂版では、確認した限り、他の多くの地域名称とともに、「袖泉」の名は消えていましたし、現在発行されているガイドブックにも「袖泉」の記述は確認できないなどその呼称は世間的には忘れられた存在だったように思います。それが近年になり誤解であるにせよ�狢祇��瓩�広まったおかげで、世間で忘れられていた「袖泉」というこの先人の皆さんの発想を（私にとっては）再発見することとなり、誤解されて広まることも悪いことばかりではないな、とも思いました。
ただ、どうせ忘れられた存在であり、�狷鄒照�根＝袖泉尾根�瓩箸いηЪ韻�もはや世間で共有化し、すでに歴史の流れとなったのだから、先人の方たちが長年培ってきた本来の呼称をあえて捨て去るのか、逆にそれ(本来の呼称)を大切にしていくのかは価値観の問題もあると思います。少なくとも、私は、後者の立場に立ちたいと思っているし、そのことを知った以上、先人たちの知恵を守っていきたいと思っています。
参考文献
船形連峰御所山案内 改訂版(1987)
県立自然公園 船形連峰御所山 案内図(1982)
舩形連峰御所山案内（1972.8)
泉市史（上巻）（1986）
できれば、東北の山遊びの著者には、しっかりと訂正記事を立ち上げるとか、ブログのトップに訂正を載せ続けるとか、袖泉と検索して上から10番目くらいまでは訂正のコメントを入れるとか、つまり火消しをして欲しかったです。
山岳ライターを名乗っているわけですし、広告業界の端にいる身としては「メディア」についての認識が甘過ぎると言わざるを得ません。
ちなみに、南西尾根ではない呼び方としては「西ノ袖」ではどうでしょうね。
同じ「袖」を使うことで、袖泉とは違うと認識される気がします。
この問題は、これまで写真のキャプション程度で、黙っておりましたが、さすがに"南西尾根＝袖泉"が跋扈する状況に黙っていられなくなりました。しつこくてすいません。自分でもなんでこんなに熱くなっているのか不思議です（笑）
ところで、この問題、私が山登りをはじめる以前のことなので、どうしてこうなったのか経緯はよくわかりません。ただ、ここを歩いた古いweb記事を見ると、やはりこの方のブログや、この方によれば、と表現しているので、かなりの影響力があったことは確かでしょうね。
しかし、東北の山遊びの著者は、ブログの中で、南西尾根を袖泉と呼ぶ記載が誤りであったことは認めていますが、自分が拡散させたことについては、無自覚もしくは認めていないように思います。私がリンクを張った記事で、誤りを認めてその旨記載したのだからそれでOKという感覚なのかもしれません。
呼称は様々な由来があっても良いとは思いますが、このような極一部の人間のフェイクな情報が、「ウソも千回言えば本当になる」式に広まっていくのは本当に残念で仕方ありません。
「西ノ袖」なるほど、ここは「水神袖尾根」や「水神尾根」「白龍尾根」など、いろいろ提案が出ていますね。いずれにせよ、伝統ある全く別の場所の呼称と同じ"袖泉"だけは、廃れていくことを祈ります。
そう、間違えたのは仕方ないとして、事後処理なんですよね。
ちょっと責任感なさ過ぎるかな、と。
資料も添付して、今回のような経緯を書いておけば、次第に認識されるようになるのではないでしょうか？
今回は、山頂や分岐点等と異なり、特定の場所一点を「袖泉」と指定することが困難であることにくわえ、私のような素人が登録するのは憚れます。ただ、他の例を踏まえていい方法を考えてみます。
師匠の名前が写真にありましたにで、懐かしくコメントさせて頂きました。
なんとなんと！そうでしたか。今のようなSNSによるインスタント式での伝承ではなく、実際に山を歩かれた偉大なご師匠さまのもとで指導を受けられたとはなんて本当に羨ましいです。私が参照した御所山案内本をめくっていると、歩いた者しかわからない貴重な情報が沢山ありました。そういう時代、まさにネットではなく、実際に歩きながら、自分の目で見てきた情報は本当に貴重なものだと思います。yamaotoko63さんのような大先輩からこんな山に入って間もない初級者がコメントを頂くこと自体、本当に畏れ多いくらいです。ありがとうございます。
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