先日有笠山の海賊船5.13aをRPしたので、累計10本目の13台RPとなった。
(そうこうしている間にアラポテトも登ったので11本目RPになってしまったが)
以下はルート一覧
2016/10/23カリスマa 2d8go
11/23ケレンジa 4d9go
2018/1/28スードラon攀a 5d13go
2/12マンモスケイブc 6d16go
3/2DAIJA 7c+ 2d8go
12/31グライドa 2d4go
2019/3/10唐獅子牡丹b 11d32go
3/17ようこそTウォールa 3d6go
2020/3/1 真珠入りa 12d35go
2021/4/24海賊船a 2d4go
5/5アラポテトa 3d8go
※dは日数、goは便数。
こうして並べてみると圧倒的に唐獅子牡丹と真珠入りの解決に時間を費やしているが、難易度の差はよくわかりません。
新版関東の岩場では、スードラと海賊船は5.12d扱いですが、代わりに任侠道は5.13aに格上げされていたりするので許してください。ちなみに任侠道はアップ便も含めて通算3日10便かかってます。
カリスマのRPからもう5年も経っており、当時よりもそれなりにクライミングが上手くなっている(?)ので、かかった便数で横並びに比較する事は出来ませんが、フレンチグレードという国内における新規格の7c+がつけられたDAIJAを除いておおよそ似たような強度だと思います。これは関東に限定した話であり、関西や中部に行くとまた違った手応えを感じるかもしれません。
折角なので、それぞれのルートについて振り返っていこうと思いますので、お暇であれば読んでください。
カリスマ5.13a
太刀岡山の山頂より少し下がったところにある真っ白な壁に限られたホールドが散りばめられている美しいルート。
3級×3=5.13aという方程式を体現しているルートであり、限られたホールドからムーブ精度を高めていき、ルートクライミングには欠かせないレスト技術も重要であり、何よりも諦めない心が求められる。
ケレンジ5.13a
城山のニ間バンドの大ハングを登る。初見ではとても人間がフリーで登れる壁には見えなかった。
見たまんま脆く、落石には注意が必要であり、重要なガバホールドはシッカーで固められている。
上部ホールドは定期的に壊れているが、グレード感に変化はないようだ。13aというグレードを与えられる要素としては、核心がハッキリしており、持久力よりも1級から初段程度のボルダームーブをこなせる能力が求められる。
スードラon攀5.13a
湯河原の希望峰にあるシャクシャイン5.10dの隣にあるルート。比較的短めのルートが多い桃源郷方面のエリアの中ではそこそこ高く、最後はハングを越えていく。と言えば聞こえがいいが、かつて5.12aとグレーディングされていたが、核心ホールドの欠落によって5.13aに変わったという経歴を持っていることからわかる様に、核心がハッキリしており、全体の内容としては微妙である。
しかしながら、湯河原で育ったクライマーが目指すべき到達点の一つである事は間違いなく、核心ムーブには三つ星を与えたい。
マンモスケイブ 5.13c(a?)
河又の鍾乳洞の天井に飛び付いてスタートし、コルネ沿いに登り、壁の途中で終わるルート。現在では、右にある一期一会5.12dに繋ぐ仙人5.13dというラインが設定されている。100岩場ではホールドの欠落により5.13aから5.13cに格上げされているが、元々関係のないホールドが欠落しただけで、5.13aであることに変わりはないという話も聞く。3手ほどのボルダームーブ3連発であり、強度的には1級、4級、1級といった感じで、ムーブごとにガバがあるのでしっかりと休めてしまうので、持久力というよりも、ムーブの再現性が求められ、これまで登った5.13aの核心が2回あるような内容となっている。少なくとも5.13aよりは難しいと思うが、ボルダリング能力の高いクライマーなら簡単に感じるだろう。
DAIJA 7C+
御前岩のエレファントロック南面に位置し、名前の由来となった細長いコルネ沿いに登っていくが、途中で右の弱点に逃げてから戻る。核心ムーブはそれほど難しくないが、上部が意外と小悪くて苦労する。デシマルグレードでの5.13aか?と言われると難しいが、5.12ノーマル以上であるのは間違いないと思う。
グライド 5.13a
青葉の岩場で最も目立つラインで、広場のハングからスタートして、フェイスに出てからトラバースして行く。上部だけやれば、5.12bだという事らしい。出だしのボルダーパートに限定があるという話もあるが、ローカルなのんびりとした岩場なので特にグレードを意識せずにルートを楽しめばいいと思う。
唐獅子牡丹5.13b
二子山の弓状エリアのど真ん中に位置し、今最も人気のあるルート。中間部の核心で上下に分けられており、核心ムーブが出来ない者は、次のボルトにクリップ出来ないため、上部を触ることが許されない。任侠道とラインを共有するが、任侠道とは感じ方も変わってくる。最近、核心ホールドが『悪く』なるように窪みをシッカーで埋めてあったものが剥がれてしまい、持ち感が良くなったため、核心ムーブが少しだけ簡単になった。
ようこそTウォールへ5.13a
弓状エリアの右側は乾杯や私生活といったコルネの発達した強傾斜となっており、その左端からコルネを使ってガシガシと高度を稼ぎ、最後の最後は、『被ったスラブ』と形容されるような繊細な垂壁となる。途中のレストでどれだけ休めるかが勝負。
真珠入り5.13a
王道をゆく唐獅子牡丹と任侠道を挟んで隣り合うルート。出だしはボルダーでそれだけで2級はあるため、2ピン目までプリクリップとするのが通常となっている。中盤はガバが続き、大レスト出来るが、高度を伸ばす毎にホールドは細かくなり、最後の最後に核心となる。最後のクリップを迷ってはいけない。
海賊船5.13a
有笠山のアドベンチャーエリアにあるフェイスから船頭のようなハングを登る見栄えの良いルート。下部パートは感謝の心5.12aとされている。海賊船パートである、ハング下がバンドとなっているため、ノーハンドレストが可能。ハング越えは左カンテを登り、殆どガバだが、全体を通して1級から初段くらいはあるだろう。岩質的にコンディションが悪いとガバも持てなくなり、厳しくなる。
アラポテト5.13a
甲府幕岩の短いアプローチから最初現れるフェイスの真ん中を登るルート。全体的にホールドが細かく指が痛い。キーホールドだったガバの一部が欠落し、核心が遠くなった。細かい手以上に足をどれくらい上手く使うかが肝心であり、複雑な足順の組み立てが重要。難しいパートが短いため、持久力よりもムーブの構成力。
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