心臓の手術を受け、麻酔から覚める時の不思議な体験です。
淡い色の花が咲き乱れていて、所々には赤色や黄色といった鮮やかな色も見て取れた。
ただそれは花畑を普通に見ているのとは全く違って居た、花の大きさは人の背丈ほど有るものが殆どで、私よりも高い所に有ったり足元に有ったり、またははるか下方に有ったり、それら全ては漂うように浮かんでいるいる様に、ゆったりとした大河の流れの様にどこかの方へ動いて居た。
それらの花の茎は、金色や銀色に飾られた葉が付きくっきりと真っ直ぐに伸びていたが、根本はなぜか霞の中に隠れ居てはっきりとは見えなかった。
かなり広いお花畑の様では有るけど、人の手が加えられた物とは違う清々しさが有った。
それを眺めていた私は、歩くでもなく立ち止まるでも無く、ただ漂って居るだけの様に感じていた。
もっと奥へ行ったらもっと素晴らしいだろうと考えて居たら、遠くで誰かの声がした。
その途端、砂時計の砂が下へ落ちるように吸い込まれるように、私の体はその形を液体の様に変化させながら下へ落ちていった。
恐いと感じるものは何もなく、ただただ自由に落下していくが、磁力線がその弧を元の場所に戻すように、この落下も元に戻ると思えるものだった。
なんだか眩しくて眼が開けられなかったが、しばらくしてその明るさに慣れたのかぼんやりと周りが見回せた。
左の端で、妻が心配そうに覗き込んで居た。
ああ、そうだった・・・朝から手術を受けたんだった。
はっきりと覚えている事を書いてみましたが、あれってもしかしたら臨死体験でしょうか。
あのとき、あのままもう少し奥まで行ってしまったら、私はそのままあの世に行ってしまったのか。
麻酔から目が覚めましたが、起き上がろうとしても頭がクラクラし目まいが酷くて駄目でした。
少し水を口に含んだだけで、再び眠気が襲ってきて意識が遠のきました。
あの意識が遠のき眠りに入っていく瞬間の気持ち良さが忘れられません、本当に気持ち良かったんです。
色々な出来事があったH27年3月からH29年3月の二年を振り返って、備忘録といたしたいと思います。
二年間の月日は順不同です、自分にとって思い出深い事から書き留めてみます。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する