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いきなりの怒りから入ってしまったが、これは昨年の盆休み、北アルプスの常念小屋テント場での出来事だった。
その時の山行記録は↓です
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-325046.html
4日目の15日の事です
これ以上は歩けないと言う顔で、倒れ込むようにして常念小屋のテント場に着いたO川君、その場所は私のテントのまん前だったのです。
そしてそんな彼をほおっとく訳にも行かないので、その日彼が初めて使うと言うテントを張るのを手伝い、張り綱を張って居る時の出来事が、冒頭の言葉を発した時だった。
飲み物片手に、物見にやって来たそいつは、横から「ア〜だ、コ〜だ」と口をはさんで来る。
聞くと自分と同じテントをO川君が使っているらしい、それじゃあちょっと教えて下さいよってお願いすると、言い訳をしながら教えてもくれないが、どうやら知識も無いのが一番の理由の様であった。
そいつを無視しながら、張り綱の端を「もやい結び」でくくって居ると、「そこは○○ノットでやらないと、駄目なんだよね。」とかまた口を出して来る。
しばらく無視しながら作業を続けたけど、我慢の限界が来たのだった。
満員のテント場の視線は、O川君と私の周りにくぎ付けに成り、成り行きを見守っている。
居心地の悪く成ったそいうつは、静かにその場から自分のテントの方に帰った行った様だった。
テントの設営も終わると、O川君はテントの中に広げたシュラフマットの上で寝てしまって居た。
晩ご飯の時間に成っても彼は一向に起き上がれない様で、イビキをかいて寝ていた。
また私のおせっかいの虫が騒いでしまい、自然な流れで彼の分も一緒に晩飯を用意したのだった。
出来あがってから、O川君のテントを覗き込んで、「晩飯を一緒に喰おうよ。」って誘った。
えぇ??って彼はおどろいた顔をしていたが、私がすでに用意してしまった事を飲みこむと、起き上がって私のテントの前にやって来た。
それからは、O川君の他に、私の周りのテントの人も集まって来て、他の人の晩ご飯の試食も兼ねて、10人近くで宴会となった。
O川君には、自営業の私の町の事位しか伝えて居なかったが、職種や街の事を調べて絵葉書を送って来てくれた。
それは、一年をへて今年の盆を過ぎてからだった。
埼玉県に住んでいるらしいO川君は、この盆休みにバイクで北海道ツーリングを楽しんでいるらしい。
その文面には「自分が受けた親切を、次の人につなげて行きたい。」と言う様に書いて有った。
O川君が、旅先の北海道旭川から、わざわざ絵葉書を送ってくれた事、1年も前の事を忘れずに礼をしてくれた事、受けた親切を他の人に渡して行きたいと思ってくれた事。
私はそれが全て嬉しかった!!
画像1は、O川君からきた残暑見舞いを兼ねたお礼のはがき
画像2は、わざわざ旅先の旭川からはがきを出してくれた消印
はじめまして、こんばんは。
良い話ですね〜
清々しい気持ちになります。
しかし 何処にでも居ますね「口だけ出す奴」
まぁ そんな奴は 山を降りても、ろくな事していなででしょうが。。。
gonzousecond さん、こんにちわ。
コメント有難うございました。
あんなに口だけの奴はなかなか珍しい希少種でしたね、絶滅して居ないと良いのですが。
ああは成りたくないと、良い反面教師だと思います。
ではまた
HandMさん、こんばんは
心が温まるお話、ありがとうございます
仕事疲れも吹き飛びました
とても嬉しかったですねっ
HandMさんの、優しさ、思いやりも、ひしひしと伝わって来ました
昨年のレコも拝見させて頂きました。
行く先々で、心打ちとけ、仲良くなれるなんて、超〜っ人見知りなワタシは、羨ましい限りです
小川さんも、恩を忘れず、御礼のはがきをくれるなんて、良い人に違いありません。
ワタシも、そのような人が好きです
口だけの人って、本当にそんな人いるんですか?
いやぁ〜良い話でした
ワタシも嬉しくなりました
SHIBAWANさん、こんにちわ。
彼が1年間「人を助けたい」って、モチベーションを持ち続けてくれた事は素晴らしい事だと思いましたら、嬉しくて仕方ありませんでした。
そして、たぶんこれから先もその気持ちを持ち続けてくれる事と思います。
仕事中の私はネクラですので、せめて山に行った時くらいは明るくと思って居ます。
有難うございました。
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