辞書名「大渡海」…ちょっと思ったけど、三浦さん、いろんなネーミングなんとかならなかったかなあ
文学賞には結構遠いけど、もう少し読んでいたい、登場人物たちの温かさの中にいたいと思わせる、なかなか「感じのいい」お話。超文系的。こんな仕事してみたかったなあ思いつつ、最後はやや泣けた。
「めぞん一刻」にちょっとだけ雰囲気が似てるかも。1500円。
本屋大賞の第二位にして「このミス」と文春の堂々第1位の、高野和明さん「ジェノサイド」、こちらは3月末に読む。なんという壮大なストーリー!ノンストップアクション、SF、ミステリーが合体した傑作。分厚い本だが文字通り眠れなくなる。世界中に起こる事件群が一つの巨大な秘密に向って収束していくそのダイナミックな展開に、往年の船戸与一を思いだした。
新薬の開発が小さなテーマ(実は大きな)の一つなのだが、薬学や化学の知識がなくても十分楽しめる。人類の起源であるアフリカの(ミトコンドリア)イブ、ネアンデルタール人とホモサピエンスの関係程度がわかっていれば、なお楽しめる。アーサー・クラークの「地球幼年期の終わり」が好きな人も楽しめる。ミリタリーファン、遺伝子ファン、ハッキングファン、航空機ファン、そして「アフリカの悲劇」を知りたい人もね。人物造形が、とか登場人物の魅力が、とか作者の史観がとか言わないで、ストーリーとプロットとガジェットで読む本だと思う。
但し、ジェノサイド=大虐殺場面は豊富なので、苦手な人にはちょっときついかな。1600円。
手持ちの図書カードを使いきってすっきり
三浦しをんさんの一ファンです。
「舟を編む」は辞書作りの内輪の事情がよく伺えて登場人物の心情に同化しながら読みましたよ〜。
「風が強く吹いている」が好きで三浦さんの作品は読んでいるんですが
どこの世界にも1つのことをやり遂げるには数多くの人たちの手を経て創り出して行くというストーリーや人物の描き方が私は好みです。
読んだ後が爽やかになれますよね。
meikenさん、三浦さんのファンでしたか。私はこれが初めての作品でしたよ 悪人がでてこないので、安心して読めました。読み終わってすぐ職場の隣の席の方にお貸ししたら、その方も二日で読まれて、確かに少女漫画のような本で楽しく読めたとか。本屋大賞は、書店員さんの贔屓が少しあるかと思いますが、辞書編集という知らない世界のことが分かり、勉強にもなりました
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する