『「まさか私が遭難するとは」
10日にわたって遭難し、救助された女性はこう振り返りました。..』
関係者の方はすでによくご存じと思いますが、少し前に八経ヶ岳で起きた道迷い遭難についてのNHKの一般読者向けの記事、ご参考までです。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/jiken_kisha/anshin/anshin14/
自分の(浅い)経験からすると、高い山よりも踏み跡の錯綜する里山のほうが迷いやすいですし、道標もいろいろな行先表記があったりしてややこしいものが多いように思います。
気を付けないといけないですね。
p.s. 記事中にもあるように、道標が間違っていたとしても、自分の現在地を確認できるGPSアプリを使っていれば、遭難するほどの道迷いは避けられたと思うのですが。
この遭難については、岳人の11月号でも取り上げていました。
プリントアウトした地図を失えてしまったことと、インストールした地図アプリの使い方がわからなかったこと、標識に天川村役場方面の表示がなかったことなど、「穴あきチーズの穴が全部そろってしまったこと」が遭難の原因のようです。
なお、1日目に天川村役場登山口から弥山小屋まで、6時間の標準コースタイムのところを9時間かかったそうです。相方の67歳の方は登山の経験もあまりなかったそうなので、相当きついコースだったのではと思います。
作業小屋で数日過ごせたことや、川の水、食料があったこと、61歳の方が尾根に登る行動をとったこと、尾根に登ったところで携帯電話の通じる場所がほんのわずかだけあり、緊急通報位置通知システムで警察が場所を特定できたことが、救出につながりました。
なるほど、そういうことなのですね。
事故は悪いことが重なって起こる典型でしょうか。
ご無事で救出されてよかったです。
おっしゃるように自己位置確認ができるスマホアプリを使っていればこの遭難は起きていなかったのかもしれません。「登山歴40年以上のベテラン」だそうですが、残念です。
以下公開情報を見ての私見です。
山で地図をなくしたあげく、事前に何の調査もしていない初めて歩く道に入り込んで遭難。起こるべくして起こった事故だと思います。
ご本人は、道間違い発生までのいくつもの致命的ミスを棚に上げて、不備があったとはいえ、道標の不備が主因だとおっしゃっています。山歩きに対する基本姿勢や危険性の認識が全く感じられません。
報道等での遭難後のサバイバル記事には参考になる点もあるかもしれませんが、そこに至るまでの準備や行動はお粗末極まりないものと思いますので、その検証がなければ道迷い遭難防止の役には立たないものと思います。
この件を他山の石として、謙虚さと臆病さを忘れず山に入りたいと思っています。
コメントありがとうございます。
行き馴れた山、低山、という意識で油断したのでしょうか。分かり難い標識あるあるなので、本当に他人ごとではないですね。
さらに注意してまいりたいと思います。
弥山小屋、八経ヶ岳に登るルートですが、天川村役場のある天川川合から登るルート以外に、行者還トンネル西口から登る最短ルートがあります。61歳の方は、過去に3回、最短ルートから登られていたとのことです。
ところが、下山後に泊まる民宿の予約をされた際に、行者還トンネル西口に通じる国道309号線が通行止めになっていることを知り、急遽、天川川合からのルートに変更されたようです。
行者還トンネル西口から登るルートの場合は、八経ヶ岳往復を日帰りでされる方も多く、ヤマレコ内でも多くの山行記録が見られます。登山経験のほとんどない67歳の方をお連れするに際し、行者還トンネル西口から登る場合には、弥山小屋で一泊する計画を立てられていたことについては、妥当な計画と言えます。
民宿を予約された時期がわかりませんが、天川川合からの出発時間(出発されたのは12時とのこと)を早めることもできないぐらい急なルート変更だったとすると、これまで登ったことのない山域について、事前に地図に目を通しておくなどの時間が十分に取れていなかったと推測されます。これも「穴あきチーズの穴が全部そろってしまった」1つの要因になるかと思います。
再コメントありがとうございます。
"遭難"が起こるときにはそういうものなのでしょうね。
スマホはお持ちなのでGPSが使えていたら、と思うのですが。
>スマホはお持ちなのでGPSが使えていたら、と思うのですが。
そのとおりです。防護策が働いて、穴あきチーズの穴がそろわなくて済みました。岳人11月号によれば、山行直前に、某登山アプリの存在を知って、地図の出力はしたものの、GPS機能などの使い方は知らなかったそうです。
この遭難事故はいろいろ考えさせられることが多いです。
道標の不備もありますが、まず計画に無理があったと思います。
初心者を連れて行くコースではありません。
初心者と一緒ならまずは日帰りです。2日目がほぼ下りだとしても2日続けての山歩きは疲れます。
特にそこそこ高齢な方、登山は初心者でもマラソンなどで体力がある方だったのでしょうか。
もっと日帰りを経験してから泊まりの山行にしたほうがいいと思います。
また、この時は八経ヶ岳は行者還トンネル西口は行かれませんでしたが、ヤマレコやヤマップを見れば国道169号線から入ってトンネル東口から登れることがわかります。そのほうが短時間で、ほとんどの人は日帰りできます。この佐野さんはトンネル西口からは登ったことがあるそうなので、東口からなら問題ないと思います。
ただ天川村には行けないので、天川村の民宿に泊まることはできません。
民宿に泊まることが目的の一つだったのでしょうか?
それなら、天川村から行く別の山、例えば稲村ヶ岳などを選択してもよかったのではないでしょうか。
また、天気も悪かったそうです。だとしたらなおのこと初心者を連れて泊まりの山行は無理があります。
地図を亡くしたとのこと、二人で行くなら二人とも地図を持つべきです。二人とも無くすことはめったにないでしょう。
ただ、今まで遭難のニュースはあってもどういう経過だったかまでわかることは少ないです。
今回の報告で自分もいろいろ気を付けないといけないと思いました。
紙の地図とコンパスはスマホのアプリがあっても必要だと思います。
スマホだけだと電池切れになったら機能しません。
また、二人以上で行くときは必ずそれぞれが地図を持つことも大事です。
初心者と行く山の選定も慎重に考えないといけないと思います。
天気が悪かったらやめたほうがいいでしょう。
こういうニュース、一部には批判ばかりする人もいますが、いろいろと考えるきっかけを与えてくれたし、自分だって同じようなことをするかもしれないと考えて、反省材料にすることが大事かなと思います。
批判覚悟でマスコミに対応されたことはありがたいと思います。
コメントありがとうございます。
> 批判覚悟でマスコミに対応されたことはありがたいと思います。
まさに、そうですね。ハイクとしては難易度の低いものかもしれませんが、多くの人が歩く道、レベルなので「まさか私が遭難するとは」を考えるための一石を投じていただいたと思います。その意味では感謝ですね。
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