9日(月)にヤマテン代表で気象予報士の猪熊隆之さんの講習会です。私は氏の著書は何冊も拝読しそれ以外の山の気象に関する書籍も読んで独学をしてきましたが、あらためて講習会で得たものも多かったと感じています。
午前中は「山の天気のキホンと気象遭難を防ぐための天気図の見方」という題で初級編、午後は「高層天気図の見方」という中級編。片方だけの参加も可能ですが、両方参加をして1日学んできました。
午前中の内容は低体温症のおこる気象状況や天気図などと事例を関連づけながらの分かりやすいものでした。妻と一緒に参加しましたが、山の気象についてあまり基礎知識の無い妻もよく分かったようでうなずきながら聞いていました。
午後は「今年お天気講座8回の中で一番難しい」と氏がおっしゃっていましたが一般的にはあまり見ることのない「高層天気図」を使って上空の気象状況と地上や山の気象状況を関連づけながらの話でした。私は天気の予測をするために高層天気図も頻繁に使いますが、再確認することができたり、新たに知ったりすることがありました。妻も、前半ほどではないにしろ「それなりにわかった」と言っていました。
これまでも時々やってはきたのですが、自分の山行で気象状況が悪かったとき、よかったときの天気図を取り出して、その時の空の状態がどうだったのかを再検証してみたいと思っています。また、一度読んだのですが氏の「山岳気象大全」をもう一度読み返してみたいと思っています。ずいぶん前、最初に読んだときには何気なく読み過ごしてきた所が、経験や知識面でわずかにレベルアップしたと思われる今読むとさらに理解できるのではないかと思っています。
参加する前は氏はヤマテンの代表でもあるし、「会社のPRになりがちなのかな」と穿った見方をしていましたが、全くそんなことは無く、少しでも気象遭難をなくしたいという思いが伝わってくるよい講習会でした。平日は仕事上なかなか参加できませんが、今後もできる限り参加をしていきたいと思っています。数年後には定年を迎えるのでその時は平日の講習会にも・・・と思っている私です。
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