ありがたいのは僕の方-ある山小屋の話-

　今日、クラウドファンディングを通して支援をさせて頂いた山小屋から、お礼の手紙と品が届きました。
　この山小屋は、数年前、妻と二人で日帰りで出かけた山行の下山中の林道で、妻が足を引きずって歩いているのを見て、一旦通り過ぎたのをわざわざ戻ってきて駐車場まで乗せてくださった車のスタッフさんが働いている小屋でした。
　駐車場までまだ、かなりの距離もあり、山小屋関係の車以外は進入禁止の道だったので、妻を待たせて自分が車を取りに行くという選択肢はありませんでした。
　あのまま歩いていれば、相当な時間がかかり、日が落ちてしまったかも知れません。涙が出るほどありがたかった出来事です。家に戻ってきてすぐに礼状を書き、いつかお礼を兼ねて訪れようと決めていたものの、ズルズルと時が過ぎてしまい、このコロナ渦・・・せめてもと思い、全体とはまた別に、小屋を指定しわずかばかりの支援をさせて頂きました。
　お礼など全く期待していませんでした。本当なら、その分も何かしらの足しにして頂ければ良かったのかなと思います。ふるさと納税にしても、何かの支援にしても(今年は特にコロナ渦などのためにあちらこちらへわずかな支援をさせて頂きましたが)礼の品はお断りをしています。でも、今回は、その伝が無かったのです。あるいは僕が見落としてしまったのかもしれません。
　そう言いながらも、ポストに入っていた礼状等に驚き、嬉しさがこみ上げてきました。
　今は、日帰りで低山を歩き回っている日々ですが、この騒動が落ち着いたら、今度こそ、その小屋に宿泊をしてお礼をお伝えしようと思っています。
　ありがたいのは僕の方だと・・・