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1 憂さ晴らしになる
冬が来ると交感神経系が活発化し、凍えないように“戦うか逃げるか反応”(ストレス反応)を発動。 その結果、皮膚や手足の血液が体の中心に。これは中核体温をキープして主要な臓器を守るため。走るなりして熱を産生しないと、寒さで体が震えだす。 でも、生命を脅かさない程度の寒さを何度も経験するうちに、このストレス反応は“寒冷順化”というプロセスによって弱くなる(体が寒さに慣れる)。 そして時間と共に血中のストレスホルモンの量が減り、皮膚の近くを流れる血液の量が増えてきて、それほど寒く感じなくなる。定期的に走っていれば、体が寒さに慣れるまでの時間も短くなる。
2 季節性情緒障害が軽快
冬になると、気分の落ち込みを訴える人が増える。この季節性情緒障害の主な要因は、日光を浴びる時間が減ることによる概日リズム(体内時計)の乱れ。 日差しを浴びれば、免疫系の健康に欠かせないビタミンD(セロトニンなど、気分を調節する神経伝達物質の主な構成要素)の分泌も加速。 外で体を動かせば、恐れや不安も減る。クロスカントリー選手の不安神経症発症率は、スキーをしない人の約半分という。 パンデミックで人々のメンタルヘルスが弱っているいま、アウトドア・エクササイズはとくに重要。
3 代謝が良くなる
体が震えればエネルギーの消費量が増えるけれど、走っている間は体が震えるほど中核体温が下がらない。 でも、内分泌学・代謝学専門誌の論文によれば、体温が少し下がるだけでも非震え熱産生という現象が起こり、褐色細胞という組織が活性化して代謝がよくなる。冷たい空気と運動のワンツーパンチで代謝機能の健康を維持。
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