(1) 心肺機能強化
心拍数を上げて走ることで、心肺機能は強化される。平地で心拍数を上げるには、スピードを上げて走らなければならないが、きついし、ケガのリスクも高い。1人ではなかなかできない。しかし、トレイルの上りでは、歩いていても心拍数が大幅に上がる。心肺機能が高くなれば、同じスピードでもラクに走ることができる。
(2) フォーム改善
平地ばかりを走っていると、同じ筋肉しか使われなくなり、故障の原因や記録の頭打ちにつながってくる。一方で足場や起伏の変化に富むトレイルでは、様々な動きが必要になる。普段は刺激の入っていない細かい筋肉が自然と動員されることでバランス感覚が改善され、疲れにくいフォームになる。
(3) 強い脚作り
不整地では舗装路よりも足が地面に接地している時間が長い。つまりそれだけ長時間筋肉に刺激を入れることができる。上りでは推進力を生みだすハムストリングスや脚を引き上げる腸腰筋が鍛えられ、下りでは着地時の衝撃を受け止める大腿四頭筋が強化される。これにより長距離走でも元気よく脚が動き、失速を防ぐことができる。
(4) スタミナの向上
トレイルでは、ロードよりも長時間のランニングが容易。夏場でも涼しい木陰の下でトレーニングでき、路面や景色が大きく変化するので、精神的な飽きもロードより少ない。長時間のランニングにより、身体はより脂肪を積極的に利用できるようになり、体重増加予防に効果的。脂肪が使われる分、糖が温存できるため、より長く走り続けられるようになる。フルマラソン終盤のエネルギー切れを防止することができる。
これらを1度に鍛えられるトレイルランは、総合的な体力を高めることができるトレーニングと言えます。
東北もだいぶ雪が消えトレランの季節となってきました。
私もぼちぼち雪山登山からトレランにシフトしてきています。わかん・シュノーシュー足をラン足に解凍中です。最近は年齢とともに心拍数を上げるのが難しくなり現状維持が精いっぱいです。
NHKの人体の神秘で、人間は走るようにできているそうです。なので走らないと色々なところが弱体化すると考えられます。トレランは瞬間的に大量の情報を処理するので脳の活性化に良いと思います。特に前頭葉にいいんじゃないでしょうか?
トレランは装備を切り詰めますので、山との一体感があります。特に深山に分け入った時の感覚は言いようもありません。(東北の山はほとんど人がいませんので、8時間人と合わないことなど普通です)
「人間は走るようにできている。」・・・納得です。
トレランで走ると、コースの状況を見ながら、着地したり、身体のバランスを整えたりするので、確かに多くの情報を処理していますね。走っているときは意識していませんが、本当にそうだと思います。
私も50台半ばとなり、身体が少しずつ衰えつつあるところ、トレランで山とシンプルに付き合って、これからも楽しんでいきたいと思います。
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