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写真2:マヤクボ沢を登るスキーヤー
写真3:扇沢付近から見た爺ヶ岳南尾根。標高2000m付近から雪が続くようだ
前日の土曜日は大雨で一帯の川は増水していましたが、日曜日は前線が南下して後立山では天気が回復予報なので出かけることに。西寄りの強風予報でしたが、針ノ木岳は東側から登るので山頂までほとんど風がブロックされるため、ほとんど風の影響は受けませんでした。気温は高めでおそらく+5℃前後。よって雪はガチガチではなく適度な緩み方で、安心して歩けました。
今年は残雪が多く、ここ数年では見たことがないほどありました。まず駐車場脇の斜面にまだ雪があるし、扇沢駅横の登山口から入ってすぐにも残雪があってびっくり。冬道の林道は篭川にかかる橋のすぐ先から雪に乗り、その後はほとんど雪の上を歩きました。篭川右岸の藪はまだほとんどありません。
今年の雪の残り方は例年と随分違っていて、例年だと赤沢出合は山のような大量のデブリの押し出しで対岸が見えないほどですが、今年はデブリ押し出しはほぼ皆無で、確認はしていませんがおそらくこの付近にはもうスノーブリッジは無いと思います。私の場合、季節が進んで篭川沿いの藪が出てしまったら大沢小屋の荷上げ道を使うのですが、ここは赤沢出合のデブリの山がある場所に橋がかかるため、橋がかかる7月上旬〜中旬より前にスノーブリッジが消失すると対岸に渡れないので使えません。
午前8時に駐車場まで下りましたが、すれ違った人は計20人程度。半分くらいがスキーヤーでした。針ノ木雪渓の末端からしばらくは蓮華岳側から大量のデブリが押し出して雪面が荒れていて、スキーヤーの皆さんは右岸側を高巻きしていました。歩く分には問題ないです。
天気は思ったよりは良くなく、雲が多くて標高2650m付近以上でガスに入ってしまい、針ノ木岳山頂はガスで真っ白で何も見えませんでした。
この時期は針ノ木峠〜針ノ木岳間も夏道は雪の下に埋もれて使えず、長い距離の雪の急斜面のトラバースが必要です。装備と技術の両方を持っていないと危険です。傾斜がきつくて登りが大変ですが、トラバース無しの直登でいいマヤクボ沢がお勧めです。
残雪が多いので花はここ数年と比較して1,2週間遅れているようです。ニリンソウはまだ駐車場付近でしか咲いておらず、登山道に入って以降は全く見られません。関電トンネルに続く舗装された車道沿いはまだスミレは全く咲いておらず、オトメエンゴサクが咲き始めでした。
土曜日は雨だった影響か駐車場は少なく、下山してもまだ無料駐車場に空きがありました。帰りがけに爺ヶ岳登山口の駐車場も見ましたが、車は計5,6台しかなくガラガラでした。爺ヶ岳南尾根は標高2000m付近から雪がたっぷりと残っているのが見えたので、まだしばらく南尾根下部のみの軽い藪漕ぎで登れそうです。
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